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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第92回全国高校野球選手権  さあ!組み合わせ決定  大会前半の展望

2010年08月05日 | 高校野球

さあ、
第92回全国高校野球選手権大会の組み合わせが決まりました。
各代表校に悲喜こもごもの1日になったと思いますが、
各都道府県の代表として、
負けた学校の分まで頑張って、
いい試合をして欲しいと思います。

組み合わせ抽選の結果はこちらから。

http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/hs/natsu/results/tournament.htm


さて、
ここで各ブロックごとの展望を行おうと思います。
大会前の展望とはかなり違ってきます。
有力校同士の初戦激突もある今大会、
波乱万丈の大会になる気がします。


≪各ブロックごとの展望≫

【Aブロック】 成田・智弁和歌山・八戸工大一・英明・北大津・常葉橘・前橋商・宇和島東
実力校集まり激戦を予想。智弁和歌山が1番手も、追う各校横並び。

大激戦のブロックとなりそうだ。中心になるのは智弁和歌山だが、地区予選でいまひとつだった打線をどのように仕上げてきているのか。初戦で対戦する成田・中川は、一筋縄では行かない投手。”球速以上に球に力がある”投手なので、智弁にとっては厄介な相手だ。成田としては、軸のいない智弁投手陣を前半に打ち崩して、優位に試合を運びたい。追う一番手は、エース野口が安定している前橋商が有力。打線がはまるようだと、安定した試合運びが出来そう。そして、戦力充実の北大津も有力候補。同型の常葉橘との対戦は興味深い。八戸工大一も投手力・打力共に水準以上の力を持ち、勝ち抜けも十分に可能な戦力だ。いずれにしても、智弁和歌山の仕上がり具合が各校の明暗を分けそう。県大会並の出来ならば、どのチームにもチャンスは広がる。四国の2校、英明、宇和島東も虎視眈々と上位を狙っている。

本命;智弁和歌山 対抗;前橋商 DH;北大津・成田


【Bブロック】 一関学院・遊学館・佐野日大・関東一・中京大中京・南陽工・倉敷商・早稲田実
連覇狙う中京に刺客続々。どこが勝ち残ってもおかしくはない、死のブロック。

連覇を狙う中京大中京にとって、かなり過酷なブロックとなった。中京大中京は、いまひとつ安定感の欠けるエース森本の復調がカギとなってくるだろう。第一の刺客は、ドラフト候補の岩本がデンと控える南陽工。岩本は145キロを計測する速球だけではなく、打者心理を読むことにも長けた一流のマウンド捌きを誇る。強打・中京にとっても息の抜けない相手だ。南陽工としては、やや迫力に欠ける打線の奮起が必要。勝ち上がった先には、早稲田実がいる。そういえば、中京大中京、南陽工、早稲田実共に昨春の選抜では準々決勝に進出したツワモノ。甲子園での戦い方も熟知している。早稲田実は、西東京大会中に安定感を増したエース鈴木が強豪相手にどこまで投げるかがカギ。打線の鋭さは斉藤を擁した06年チームよりも上との評価もあり、面白いチームだ。対する倉敷商も、3年連続の出場。過去2年とも、負けた試合は相手にビッグイニングを作られてのものだけに、しぶとく粘るチームカラーを出せるか。反対の山では、遊学館と関東一の打線に注目。両校共にパワーあふれる打線は一級品。それぞれ一関学院、佐野日大という好投手擁するチームとの対戦だけに、初戦で打ち崩して波に乗りたいところだ。

本命;中京大中京 対抗;早稲田実 DH;南陽工・関東一・遊学館


【Cブロック】 北照・長崎日大・旭川実・佐賀学園・砺波工・報徳学園・いなべ総合・福井商
史上2度目の北海道対決はあるか?!報徳優位も、一発屋多く予断許さない。

報徳学園が優位にブロックの戦いを進めるだろう。2年前のベスト8時よりも派手さはないが、しぶとさが加わり負けにくいチームになっている。狙いは優勝に定め、しっかりとした足取りでブロックを抜けたいところだ。しかし、”もしはまったら”のチームが多く、予断を許さない展開が予想される。実力的にいくと、まずは北照の名前が挙がる。選抜ベスト8時以上の充実振りで、駒大苫小牧以来の上位を狙う。エースの又野は、投手としても良いが打者として超一流ぶりを見せ付けている。楽しみな逸材だ。初戦を突破すると、旭川実と甲子園では2度目の北海道決戦になるかも知れず、楽しみだ。その他では、福井商がエース長谷川で勝負をかける。また、九州勢の長崎日大と佐賀学園の戦いぶりは注目される。砺波工・いなべ総合のフレッシュな戦いぶりにも注目。

本命;報徳学園 対抗;北照 DH;福井商・長崎日大


【Dブロック】 明徳義塾・本庄一・鳴門・興南・延岡学園・大分工・開星・仙台育英
興南が大本命も、キラ星のごとく有力校。波乱は演出されるか。

今大会の大本命・興南のブロック。興南は島袋の左腕と鋭い打線で、今のところ死角は見当たらないが、大会に入ってからのコンディション調整にまだ不安定要素を残す。すんなり大会に入っていきたい。対する鳴門は、興南が試合から3週間以上離れているという”スキ”を付きたい。しかし興南にとっては、厳しいブロックとなった。初戦を勝ち上がると名門・明徳義塾が待ち受ける展開となりそうだ。明徳の守備力は今大会随一とみられ、終盤勝負となったときには力を発揮する嫌な相手だ。反対の山には大分工・開星・仙台育英といずれも140キロ台中盤~後半のMAXで勝負する本格派が揃っており、どこが出てきても厄介な相手だ。特に仙台育英は、初戦の難敵・開星戦を突破すれば一気に波に乗ってきそうな気配だ。木村の左腕は難攻不落。左腕好投手同士の痺れる投げ合いも見てみたい。明徳と初戦で対戦する本庄一は、数字に出ないしぶとさが身上。浦和学院・花咲徳栄と全国上位の実力を持つ両校を連破した力は、決して侮れない。

本命;興南 対抗;仙台育英 DH;明徳義塾・開星


【Eブロック】 東海大相模・水城・土岐商・八頭
東海大相模圧倒的有利も、一二三次第か。

東海大相模が、これ以上ない位置を引いたと言えよう。まずは酷暑の中2回戦からの登場になったことは、上位を狙っていく上ではかなり大きい。そして、大会中盤日程からの出場というのも、一番コンディションが作りやすいところだ。まずは死角はないと見るが、初戦の相手は同じ関東の水城。何を仕掛けてくるかわからないいやらしさはあるものの、同じ関東勢ということで”組し易さ”を感じているのも事実だろう。水城は一二三を自慢の打線でしっかりと捉えることが、悲願の1勝への道だ。土岐商vs八頭は両校共に同型のチームの対決となった。高校生らしいつなぎの野球でどちらが上なのか、興味深い対戦だ。波乱はないと見るが、波乱が起きたときは混沌となる。

本命;東海大相模 対抗;水城・土岐商・八頭


【Fブロック】 聖光学院・広陵・履正社・天理
優勝候補が大集結。勝ち抜いたチームが、覇権争いの中心となる。

なんというブロックだ。ワタシが予想した戦力分析で、いずれも90以上のスコアの4校が、4校ブロックに集結。とにかくやってみなければわからない強豪の叩きあいは、興味深いというよりも震えが来るほど。まずは興南に続く優勝候補に挙がる広陵は、エース有原の復調が心強い。有原が絶好調で望めれば、県の決勝で強打・如水館を2安打完封したようなピッチングが可能。しかし、選抜の初戦でつまずいたように、突如乱れる可能性もないとは言えず、まさに”やってみなければ”わからない。対する聖光学院は、この広陵戦を突破できれば、東北勢初制覇に大きく視界が開けることから、負けられない戦いだ。過去3年間のチームよりもひとつ上の戦力で、土壇場での粘りも健在。何かやってくれそうな雰囲気を持っている。また、大阪の激戦を勝ち抜いた履正社と強豪・天理の激突も、なんとももったいない対戦だ。しかしこの両校、チームの構成はまったくの逆で、しぶとい守りの履正社が、天理の猛打をしのぎきれるのかといったことが焦点となってこよう。どちらも緒戦では負けられないと思っているはずで、どのような戦いになるのか。そして勝ち残ったチーム同士の3回戦。ものすごい戦いは必至。

本命;広陵 対抗;聖光学院・履正社・天理


【Gブロック】 日川・西日本短大付・京都外大西・新潟明訓
本命は西日本短大付と京都外大西か。残る2校の粘りの攻守は・・・

西日本短大付と京都外大西は、勝ち進んで決勝進出した経験を持つ。(西日本短大付は優勝)今大会は、戦力的に言っても組み合わせから言っても、そのときのシーンが関係者の頭の中にはよぎっているだろう。そう思わせるような組み合わせとなった。西日本短大付は、タフなエースの出来が上位進出のキーポイントとなる。打線の迫力はさほどでもないので、しのいで勝つというスタイルになるだろう。このスタイルで戦うチームにとって、さほど怖い相手が同ブロックに入らなかったというのは、朗報だろう。京都外大西も同じようにしのいで勝つチーム。しかし、準優勝した05年のチームも大会前には”貧打”といわれていたにもかかわらず、大会中に成長を遂げていったという経緯があるため、”夢よもう一度”の期待は高い。対する2チームについては、粘りの日川と強打の新潟明訓という位置づけだ。特に新潟明訓としては、昨年の日本文理の活躍があるだけに、同じようなブロックに入った今年も、という期待は大きい。30年ぶりの出場となる日川は山梨県内の各チームに恐れられるその粘り強さを甲子園で発揮できるのか、注目される。

本命;西日本短大付 対抗;京都外大西 DH;日川・新潟明訓


【Hブロック】 能代商・鹿児島実・山形中央・九州学院・松本工
鹿児島実が抜ける可能性大。食らいつけるか、山形中央など。

投打に充実する鹿児島実が抜ける可能性が大きい。投打にバランスが取れていて、久々の8強入りが視野に入っている。同じ九州の九州学院は、鹿実にはやや分が悪そうな雰囲気だが、力は持っているので頑張りたいところ。残りの3チームは、何とか1勝を、と目論んできたチームで、やや戦力的に見劣りがする。その中では山形中央が21世紀枠からの脱皮を図り、戦力充実させてきているようだ。エース横山の左腕はなかなか打ち崩すのが難しいので、ひょっとしたらの期待を抱かせるチームだ。松本工は打線で勝負。開幕試合の緊張を早く取って戦闘態勢を整えたい。能代商は強豪・鹿児島実にどれだけ食い下がれるのか。

本命;鹿児島実 対抗;九州学院 DH;山形中央

チャンスは等しく全チームにあります。
波に乗ってどこまでも、高みを目指してください。


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