SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第89回選抜高校野球大会 第7日 史上初 2試合連続の『引き分け水入り』!!

2017年03月27日 | 高校野球

≪第89回選抜高校野球大会≫ ~甲子園~
【第7日】

第1試合 報徳学園(近畿)  4-0 前橋育英(関東)
第2試合 福岡大大濠(九州) 1-1 滋賀学園(近畿)   *延長15回引き分け再試合
第3試合 健大高崎(関東)  7-7 福井工大福井(北信越)*延長15回引き分け再試合



日曜日の甲子園。
大阪では大相撲春場所が最高に盛り上がったこの日、
わずかに離れた甲子園では、
史上初の『2試合連続延長引き分け再試合』という、
ありえない好ゲームが連発した日となりました。


第2試合は好投手の投げ合いが予想された試合。
優勝候補の一角にも名前を連ねる福岡大大濠は、
エース三浦が見事な投球を見せました。

145キロに達する速球を内外角に投げ分けるその気迫には、
見ているこっちが熱くなってしまうほどでした。

特に『打線のポイント』と言われた滋賀学園の好打者、1番の真藤に対する攻めは圧巻でしたね。
第1打席でいきなりヒットを打たれ失点した後の5打席の投球はすごかった。
この打者に対しては、ほかの打者に対する攻めとは全く違う『本当に厳しい攻め』で、
内閣にズバンズバンとキレキレの速球を投げ込み、
最後は外角に『見分けることができない』速球とスライダーのコンビで、
なんと2打席目から5連続三振に打ち取りました。

ここで打線を分断したことが、
滋賀学園の強力打線をつなげさせなかった一番の要因。

結局三浦は、
200球になろうかという投球数を投げ切り、
15回をわずか初回の1失点に抑えました。

対する滋賀学園は、
初戦で東海大市原望洋の金久保、
そしてこの日は福岡大大濠の三浦と、
『大会屈指の好投手』とばかり当たることになって、
自慢の打線が火を噴くことはあまりありません。

しかしながら投手陣が、
初戦完投の棚原に続いてこの日は2年生の『公式戦初先発』の宮城が好投。
エース格の神村はどうやら故障で投げることができないという中、
本当に投手陣がよく踏ん張って強豪と互角のゲームに持ち込んでいます。

15回を終えて1-1という、
本当に見事な投手戦でした。


その試合の余韻を引きずって迎えた第3試合。

まさかこの試合も激戦になるなんて、
思いもよりませんでした。

『実力は互角』
とみられた健大高崎と福井工大福井の試合。

中盤までは健大高崎がいいペースで試合を進めていたのですが、
中盤に福井工大福井が、
立て続けに満塁のチャンスから『満塁一掃』のタイムリーが出て一挙に2イニングで6点。

そして試合は福井工大福井1点リードのまま、
9回を迎えました。

1死2・3塁の好機を迎えた健大高崎。
3塁ランナーがこの日、その俊足で何度も好機を演出しホームを踏んだ、
【機動破壊の申し子】のような小野寺。

『ゴロさえ転がせば、あるいは外野にフライさえ打ち上げれば、必ずホームに還ってくる』
との期待を持って見ていましたが、
期待の5番はポップフライ。

2死となって『健大高崎の命運も尽きたか・・・・・』
と思いましたが、
ここで健大高崎が『まさかの飛び道具』を出してきました。

2塁ランナーがあり得ないほどの大きなリードをとると、
ピッチャーが2塁方向に顔を向けた瞬間、
『ボールから目を離したよ』という風情で”あさっての方向”をむきました。

『しめた!』と思ったピッチャーが2塁に牽制球を送ると、
『待ってました!!!!』
とばかりに3塁ランナーが猛然とホームに突進。

なんと『同点ホームスチール』というトリックプレーが決まり、
【機動破壊】のキャッチフレーズそのままの、
健大高崎の見事な足攻での同点劇が生まれました。

かつての広島商のような、
『打てなきゃ足で、俺たちは点を取る』
という見事な意思統一された攻撃。

その1点で『試合は決まった』と思われましたが、
そこで踏ん張ったのが福井工大福井。

『打線はいいが、投手力に不安あり』
と言われ続けた福井工大福井の今年のチーム。

しかし同点になってからは、
本当に投手陣が踏ん張って、
試合を終わらせませんでした。

常にサヨナラのプレッシャーのかかる【裏の守り】ながら、
福井工大福井はエース摺石が11回、
そして『ほぼ公式戦初登板』の氏家が残りの4回を、
きっちりと抑え切りました。

常に【機動破壊】を狙う健大高崎の攻撃を、
本当に良く抑え切りました。

逆に健大高崎の先発した伊藤も、
6回にマウンドを降りて外野に回っていましたが、
延長に突入してから再度マウンドに上がり、
福井工大福井の強力打線を最後まで抑え切りました。

9回までの『打撃戦』から一転、
延長に入ってからは『投手戦』というか、踏ん張って踏ん張ってのしのぎあい。
試合としては『こんなに面白い試合、あるのか』と思うぐらいの、
緊迫感のある見事な好ゲームでした。


センバツの、
いや、甲子園の歴史でもかつてなかった『2試合連続の延長再試合』。
甲子園の歴史にも、
新たな1ページが刻まれました。

この結果、
2つの『再試合』が組み込まれることになったため、
当初は今日の第4試合に『連戦』として組み込まれていた福岡大大濠vs滋賀学園の試合が、
明日になりました。

明日は、
第1試合で福岡大大濠vs滋賀学園
第2試合が健大高崎vs福井工大福井
となり、
激闘を戦った4チームには、
期せずして1日の休みが取れることになりました。

何とか今日疲れを少しでも癒して、
明日の戦いに臨んでくださいね。


ここで苦言を一つ。

ところで日程といえば、
1日分試合日が延びたことで、
準々決勝と準決勝の間に設定されていた『休養日』は、
なくなることになりました。

当初から『2日間日程が延びたら、この休養日はなくなります』と発表はされていたものの、
それは『雨で順延になった』ということが想定されていたもの。

引き分け再試合で激闘を戦って、
1試合多く試合をこなさなければなかったチームに対する配慮は、
みじんも感じられません。

『球児の為の』というお題目を唱えながら、
その実『大会のための』『主催新聞、テレビの為の』にいつもなってしまう高野連の欺瞞、
またも馬脚を現したと感じています。

『球児の為の』だったら、
1試合多くこなさなければならないチームのために、
普通は『休養日』を削ったりはしませんわなあ。。。。。。。

1日ぐらい大会の日程が延びたからと言って、
それで『阪神のペナントレースの日程と被って、大変だ~~~~』なんてならないことは、
ファンはだれもが知っていること。

『日程の為の日程』
っていう本音を、
『球児の健康管理』とか言ってんじゃねえよ。。。。。。。

15回戦って再試合も戦った球児たち、
2回戦の再試合から、勝ち進めば決勝まで、
4連戦でっせ。。。。。
しかもその前日には15回を戦っているというのに。。。。。

こんなことやるから、
『部外者』のアメリカのマスコミから、
”疑問を呈される”ことになるのさ。。

ちったあ『球児の健康』本気で考えなよ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大相撲春場所  ただただ感... | トップ | 第89回選抜高校野球大会 第... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

高校野球」カテゴリの最新記事