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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第89回選抜高校野球大会 第8日 清宮敗れる。話題の中心は、あっという間に根尾へ!

2017年03月28日 | 高校野球

≪第89回選抜高校野球大会≫ ~甲子園~
【第8日】 
~2回戦~
第1試合 秀岳館 (九州)  3-2 作新学院(関東)
第2試合 東海大福岡(九州)11-8 早稲田実(東京) 
第3試合 大阪桐蔭(近畿)   11-8 静 岡 (東海)  

前日の『2試合引き分け』の余韻の残る甲子園。
第8日は、注目のスラッガー清宮が登場するとあって、
球場はまた別の盛り上がり方を見せていました。

その早実は第2試合に登場。
戦うのは横手投げの好投手安田を擁する東海大福岡。

試合の見所は、
神戸国際大付がとらえられなかった東海大福岡のエース安田を早実が捕らえられるかどうかの一点でした。

しかしその『見どころ』に到達する前に、
早実の投手陣が大乱調。

前半からあっという間に大量失点。
終盤安田の投球を捕らえ始めた早実は、
終盤に必死の追い上げをするが実らず。
11-8という大乱戦の末、
早実は2回戦で姿を消しました。

清宮は記録としては2安打。
しかし1本は外野が譲り合う、いわばエラーのようなものでしたから、
実質的には1安打。

1回戦も同様で、
今大会清宮にとっては悔いの残るものになったと思います。

東海大福岡は、
早実の投手陣からよく打ちました。
さほど打力があるとは思われていなかった打線ですが、
この日は各バッターが気持ちよく振り抜いていましたね。

早実は『投手力に不安』という大会前からの下馬評を、
覆すことはできませんでした。

秋の時点では東京大会でも明治神宮大会でも何とかしのいでいた投手陣でしたが、
明らかに調整不足、そして力不足を露呈してしまった形です。

前日までの各出場校の投手の素晴らしい球をずっと見てきていたため、
どうしても早実投手陣の球威、キレ、コントロール不足には首をかしげてしまいました。
もともといい素材が揃っているはずなのに、
秋から冬にかけて、かえってランクを一段落としていた印象すらありました。

3月上旬の練習試合解禁の後、
なんだかかなり打たれていたという報道等があり『どうかな?』と思っていましたが、
予想した通り・・・・というより、
予想よりも悪かったですね。

一方看板の打線は、
こちらはやはり下馬評通り、
『打ち合い上等』の素晴らしい打線でした。

東京大会でもしばしばみられる終盤の追い上げ。
反撃し始めるとなぜだか早実の打線は、
本当によくつながります。

この試合では『最後の一撃』こそ出ませんでしたが、
打線は『大会屈指』の威力を見せつけてくれました。

清宮の最後の夏に向けては、
『投手陣の整備』
その一点につきますね。

看板の打線は昨秋から、
桜井の日大三から8点、
池谷の静岡から5点、
三浦の福岡大大濠から6点、
竹田の履正社から6点、
北本の明徳義塾から5点、
そして安田の東海大福岡から8点と、
全国の名だたる投手を軒並み打ち崩してきました。

夏にかけても、
その打線の脅威は変わらないでしょう。
そのAランクの打線に支えられ、
投手力がせめてBランクぐらいまで上がってきてくれれば、
またこの舞台に戻ってくることも可能なチームだと思います。

しかし好チームひしめく激戦区になりそうな予感の今年の夏の西東京大会。
今日のような投手陣の出来では、
足元をすくわれる可能性が高いと思われます。

あるいは、ライバルである日大三に対しては、
互角に対峙できるとは思えません。

なぜすべての投手が、
あそこまでキレのない球を投げるようになってしまったのか、
不思議でしょうがありません。
冬場の練習、うまくいかなかったのかな?

もう一度一からチームを作り直して、
清宮の最後の夏を納得した形で迎えてほしいと思います。

一方西東京のライバルチームたちは、
『早実の弱点見たり』
とほくそ笑んでいることでしょう。

夏に向けてのバトル、
激しさを増しそうです。



一方第1試合で激突した強豪対決、
秀岳館が昨夏の優勝校・作新学院を1点差で破りました。

最後の1球まで勝負の行方の分からない、
レベルの高い戦いでした。

秀岳館の2枚看板の左腕は、
本当に素晴らしいピッチャーですね。

2番手でマウンドに上がった川端は、
球審との相性が悪かったのか、きわどい球をことごとくボールと判定されて苦しんでいましたが、
投げている球はストレート、変化球ともに一級品。
作新という強敵を相手にして、
1回戦よりもさらにエンジンをふかしてきた印象です。
間違いなく左腕としては今大会屈指の好投手で、
秋のドラフト会議が楽しみな投手です。

一方敗れて夏春連覇がならなかった作新学院。

ほぼ昨夏からメンバーを一新して臨んだ今大会でしたが、
残念な結果に終わりました。

しかしながら、
作新が本当に強いのは夏の大会。

そう思ってこの試合を眺めると、
この春の段階としては実に順調に仕上がってきているという印象です。

最後は看板の打線が川端投手の140キロを超える投球に力負けしてしまいましたが、
『夏は必ずこのクラスの投手を捕らえる気がするなあ』
という予感めいたものを感じられる負けっぷりでした。

そしてエース大関も、
秋の時点よりさらに良くなっている感じで、
『今年も作新学院、夏は強いぞ』
と思わせてくれるチームですね。
楽しみです。

勝った秀岳館の鍛治舎監督は、
このチームでの全国制覇以外その目には映っていないことでしょう。
今日の勝ちは、
実に大きかったと思います。

チームの成熟度は、
ほかのどのチームよりも一段上のような感じですね。
優勝に一番近いチームと言えるかもしれません。


第3試合は壮絶な試合となりました。

プレーボールからいきなり大阪桐蔭が自慢の打線でスパーク。
静岡の好投手・池谷から初回一挙6点を奪って『試合を決めた』はずが。。。

静岡もすぐさま反撃。
ものすごい打球のヒットを連ね、
あっという間に同点。

両校好投手を擁するチーム同士の戦いなのに、
1回を終わって6-6!!

『いったい、なんて試合だ!』

と思いましたが、
2回からは一転投手戦に。

本当に野球における試合の流れって怖いなあ・・・・
そんな感想を抱く激しい試合でした。

試合は8回、
2点ビハインドの大阪桐蔭が、
疲れの見える静岡・池谷をついにとらえ逆転。

そしてその裏、
『3刀流?いや、4刀流?』
なんて話題になっているスーパー球児、
大阪桐蔭の根尾が『抑えのエース』としてマウンドへ。

びっくりするようなズド~ンと迫力満点の球を投げ込んで、
リードを守り切りました。

この根尾クン、
まだ2年生。
どこまで伸びていくのか、
底が知れないようなスーパー素材ですね。

今年が≪清宮イヤー≫なら、
来年は間違いなく≪根尾イヤー≫になるんじゃないか?

そんな予感が今からする、
『すごいもん、見せてもらった』投球でした。


ということで、
大阪の『2強』がいずれも苦しみながら、
この『厳しい2回戦』を勝ち抜きました。

『夢の大阪決戦』に、
また一歩近づきました。

今日は『引き分け再試合』が2試合。
さて、どうなることやら。

ここからは甲子園、
マッハの付いた速さで、
大会は進行していきます。

まばたき厳禁!!!!

ですよ。

 


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