SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

フジヤマのトビウオ

2009年08月03日 | オリンピック
水泳の【フジヤマのトビウオ】古橋広之進さんが、
この世を去りました。
享年80歳。

世界水泳に同行して、
イタリアのホテルで亡くなったそうです。

7月29日には、
世界水泳のプレゼンターも務められ、
お元気なところを見せられていたため、
驚くと共に、
たいへん残念です。

日本中が知っているとおり、
敗戦国・日本の希望の星だった古橋さん。
そのインサイドストーリーは、
あまりにも有名でここで書くまでもありませんが、
敗戦直後の48年のロンドン五輪。

五輪と同じ日程で、
出場のかなわなかった選手達が集い、
全日本水泳選手権が行われました。

そのときに古橋選手が出した優勝タイムは、
オリンピックの優勝記録をはるかに上回り、
『誰が世界一のスイマーか』
を世界中に強くアピールしました。

まさに【水泳ニッポン】
の象徴であり、
ボクシングの白井義男らと共に、
戦後ニッポンの希望の星であり続けました。

90年代(?)を中心に、
日本オリンピック委員会(JOC)の会長を務められたので、
そのときの顔を思い出し、
「ああ この人か」
と思う人も多いかもしれません。

不世出のスイマーにして、
戦後日本を救った一人であると思います。

衝撃と共に、
またも昭和が遠のいた、
そういったノスタルジックな感覚を持たざるをえないニュースでした。

どうぞ安らかに。
合掌。

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