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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

ラグビー日本代表監督は、エディー・ジョーンズが再任。

2023年12月14日 | ラグビー

ジョセフさんが退任し、
新たな監督探しをしていたラグビー日本代表。

その代表監督が、
元日本代表監督のエディー・ジョーンズ氏に決まりました。
今日会見が行われます。


大方の予想通り、
やはりエディーさんの再任に決まりました。

決め手はやはり、
日本代表を、そして日本のラグビーをもっともよく知る人物だからでしょう。
2019年の日本でのワールドカップでは、
イングランドを決勝まで導きました。

その手腕を今一度、
日本のために発揮してもらい、
日本代表は次回の大会で、
史上初の4強を目指します。

エディーさんの再任。
ワタシは、
期待と不安が入り混じる感じですね。

2015年大会では、
それまでワールドカップに”皆勤”で出場しながら、
90年代初頭のわずか1勝しか挙げられていなかった日本代表を、
鍛えに鍛え上げて予選プールでなんと3勝。

しかもその中に、
「世界最強」の呼び声も高かったあの南アフリカを撃破した試合も含まれます。
「日本スポーツ史上屈指のアップセット」であり、
「ワールドラグビー史上最大のアップセット」と言われる試合でした。

その実績もあったからか、
エディーさんは日本人すべてにとって「監督」「先生」のような立ち位置で崇められ、
アンタッチャブルな存在でしたね。

そしてその次の日本大会で、
オールブラックスを破るなどイングランドの快進撃を演出し、
さらにさらに、その名声は青天井でした。

しかしその後、
優勝を期待された23年大会もイングランドの指揮を執るとみられていましたが、
テストマッチなどの不調で大会1年を切ったところで解任。

元々がオーストラリア人のため、
母国・オーストラリア代表の再建を任されワールドカップの指揮を執りますが、
まさかの予選プール敗退。
これはオーストラリア史上最悪の成績でした。


そして・・・・


今に至ります。


日本代表にとっては「恩人」であり「大指揮官」でありますが、
少しだけその風は変わってきてはいます。
「エディーさんだから必ず結果が出る」
とはファンも、思っていないのではないかな。

不安は二つあります。

ひとつは日々ものすごい勢いで進化するラグビーという競技で、
エディーさんの戦略・戦術などが少し世界のトレンドとずれが生じているのではないかという事。

そしてもうひとつは、
日本代表はもう「あの頃」の日本代表ではないという事。

それは、
「あの頃」の代表は世界で全く実績を残していない国で、
エディーさんの「猛練習」に全く疑問を挟むことなく、
盲目的についていったと思うんです。

しかしながら、
この9年間の間に、
日本代表選手たちのマインドも大きく変わった感じがしています。

世界を見て、
世界の潮流に乗り、
ジョセフ監督とともに鍛え上げてきた。

エディーさんの哲学で事を進めようとしても、
15年チームのようにスムーズには進まないのではないか・・・・・というのが心配なんです。

リーグワンを見ても、
世界に冠たるプレーヤーが各チームに複数人所在するという事になっている今の日本のラグビー。
エディーさんがどういうチーム作りをするのか、
それによって大きく前に進むことも考えられるものの、
チームが瓦解してしまう事も考えられると思うからです。

イングランド、そしてオーストラリアを見ると、
なんだか「負の側面」が出ると、
結果も伴わないのではないかな?
そんな風に思ってしまうのです。


しかしながら、
我々日本のファンは、
「エディージャパンの大成功例」も体感しています。

どっちの方向にチームは向かうのか?
そして、
新たなチームのメンバーはどうなるのか?

たくさんの楽しみと興味があります。


蛇足になりますが、
エディーさん、ジョセフさんと日本代表の歩み、
なんだかワタシは、
80年代、90年代の西武ライオンズになぞらえて考えてしまっています。


まずはBクラスが常連の西武が、
「優勝請負人」として広岡達郎氏を監督に招聘します。

広岡さんはとても厳しくチームを律し、
勝ちの哲学を選手に植え付けていきます。

そして彼を「盲目的に」信じてついていったチームは2年連続の日本一を成し遂げます。

そしてそれを引き継いだ森監督が、
チームをさらに上昇させていきました。

しかしその森監督に衰えが見えた時、
再度広岡監督を登板させたら、
いったいどうなっていたでしょうか。

ワタシは「絶対にうまくはいかないだろうなあ」なんて思います。
「弱かったあの頃」と「勝つ味を知ったチーム」では、
選手たちのマインドも大きく違い、
「もうすでに大人のチーム」に「強権的なチーム運営」は非常に危険だと思うからです。

まあでもワタシ、
エディージャパン・フェーズ2が、
失敗するとも思ってはいないんですが。


誰が監督をやろうとも、
ラグビー日本代表を「全力応援」することには、
間違いありませんから。

頑張ってほしい、エディー・ジャパン!!




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