第１０１回全国高校サッカー選手権大会準決勝 激闘の国立決戦。決勝のカードは・・・・

≪第１０１回全国高校サッカー選手権大会≫　～国立競技場～

【準決勝】

第１試合　岡山学芸館　〇　３－３（１－１，２－２）　●　神村学園
　　　　　　　　　　　　　　　ＰＫ　４－１

第２試合　　東　山　　〇　１－１（０－１，１－０）　●　大　津
　　　　　　　　　　　　　　　ＰＫ　４－２





国立競技場で行われた準決勝。

ワタシも何年かぶりで参戦し、
寒空の下心は熱く、
２試合を堪能してきました。

２試合ともにＰＫ決着となったこの準決勝。
こんなに盛り上がった準決勝、
久しぶりというか、
ワタシの記憶にもちょっとありません。

戦前はワタシも、
「多分決勝は九州対決になるんじゃないだろうか？！」
なんて予想を立てていましたが、
第１、第２試合ともに力があると思われた九州の神村、大津が後半までリードを奪うも、
今大会乗っている岡山学芸館、東山が追いついてＰＫ戦という展開。
なんだかぞくぞくするような、
サッカーの楽しさを存分に味合わせてもらった準決勝でした。

第１試合。

岡山学芸館が先制するも、
神村学園は得意のテクニックを駆使するポゼッションサッカーで岡山学芸館のゴールに迫り、
同点に追いつくと、後半に入り逆転。

ここで『勝負あり』かと思われたのですが、
プレスを強めた岡山学芸館がすかさず同点に追いつき【激闘モード】に。

それでも神村が勝ち越し点を奪い、
「今度こそ決まりか」
と思われると、
まさかの岡山学芸館がサイド同点に追いつくという試合になりました。

「何という粘り強さか・・・・・」

とワタシもなんだか感動しながらこの試合、
見ていました。

３-３で突入したＰＫ戦は、
なんだか岡山学芸館に余裕を感じると思っていると、
その通りの展開へ。

神村は少しだけ各選手ともに『勝たなければいけない』という気持ちが出てしまったかなあ、
そんなことを思いました。



結果は４-１。
岡山学芸館がこのＰＫ戦も制し、
ついに決勝に進出しました。

岡山県勢としては初めての選手権制覇を目指します。

最後まで運動量が落ちず、
とにかくよく動くチームです。
その運動量を維持できるか？
そこが決勝のカギとなるでしょう。


第１試合のコ―フンが冷めやらぬまま突入した第２試合。
この試合もしびれる展開となりました。

強度の高い大津が主導権を握ると思いきや、
東山の攻撃が機能して、
前半はずっと「東山のサッカーだなあ」というのがワタシの感想でした。

しかし先制したのは大津。
前半も終了が見えたところでの先制は、
『これはいい時間に入れたなあ』
と大津の試合巧者ぶりに感心していました。

しかし後半、
東山が前半と同じようにしっかりと組み立ててチャンスを作りついに同点。

その後は両チームともに決定的なチャンスを作るも、
ことごとくゴールに嫌われ得点を奪えず。

一時も目を離せない感じの、
この第２試合も非常に面白い試合でした。

まさに『どっちが勝ってもおかしくない』試合でしたが、
決着はつかずＰＫ戦へ。

ＰＫは浜松開誠館、前橋育英と強豪をＰＫ戦で倒してきた大津が有利なんじゃ？
と思いましたが、
こちらも東山のキッカーが冴えて失敗せず。
大津は２本を外してジ・エンド。

決勝はまさかの、
岡山学芸館　　東山
の対決となりました。


両校とも力あはあるとされていましたが、
まさか決勝まで上がってくるとは思いませんでしたね。
このマッチアップを予想した人、
いるのでしょうか？

しかしこれこそが、
まさに今大会を象徴していると思います。

戦国大会と言われた今大会。
ここ７，８年『絶対王者』と言われた青森山田がやや力を落として迎えた今大会。
かなりの学校に『チャンスあり』と思ってはいましたが、
この決勝は予想できませんでした。

かつての大会でも、
１２年の鵬翔ｖｓ京都橘、
１０年の滝川二vs久御山、
０６年の盛岡商vs作陽
などのダークホース同士の決勝がありましたが、
それに匹敵する興味深い対戦です。

どちらが勝ってもまったくおかしくないような、
予想屋泣かせの試合になりそうですね。

それにしても、
久しぶりに国立の準決勝に足を運びました。
新しい国立になってからは初めて。

昨年も足を運ぶ予定でしたが、
関東一のコロナでの辞退で一試合のみになったので「No show」を決断し、
会場に足を運びませんでした。

前の国立の最終章となった大会以来ですかね。

スタンドの熱気は当時のまま、
試合内容も面白くて、
なんだか久しぶりに高校サッカーを堪能しました。

『やっぱりいいもんだなあ』

と、ワタシの中で正月の風物詩になっている大会を堪能できましたね。


明日は決勝。

さあ、
いったいどうなるでしょうか。
楽しみに待ちたいと思います。