SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

夢を現実に! 帯広農が健大高崎に快勝

2020年08月17日 | 高校野球

甲子園交流戦もあと2日を残すのみとなった日曜日、
”北の大地”からやってきた21世紀枠校が、
関東のチャンピオンを破るジャイアントキリングを達成。

しかし試合内容を見ていると、
決して偶然ではない確かな戦い方での勝利で、
帯広農が全国にさわやかな風を送ってくれました。

序盤から昨秋の明治神宮大会準優勝校である健大高崎を攻守で圧倒。
大技、小技で得点を挙げ、
守っては「機動破壊」が持ち味の健大高崎にほとんど仕掛けを許さず、
ピンチはことごとく併殺で打ち取りました。

4-1のスコアですが、
印象では何かもっと差がある感じの戦いぶり。
甲子園で戦うという事に対するモチベーションの高さと、
”うれしい”という気持ちの発露が溌溂としたプレーにつながった感じのの、
本当に見事な戦いでした。

しっかりとした準備とモチベーションの高さがあれば、
決して大型チームでないこじんまりとしたチームでも、
甲子園で十分に強豪に対峙することが出来るというような、
全国の高校球児に勇気とやる気を与えた戦いだったと思います。

見事としか言いようがありませんでしたね。

一方の健大高崎。

う~ん、
なんだか最後まで自分たちのプレーが出来なかったという感じの戦い方でした。

昨秋の戦いを見ているだけに、
最後の最後で消化不良の戦いになってしまったことは残念でしょう。

特に最近の健大高崎は、
「機動破壊」から戦い方を一新したと言われていて、
相手もかつてのイメージでは健大高崎を捉えなくなっている中、
関東を制し明治神宮大会でも準優勝。

秋に一気に結果が出て迎えた春、夏の甲子園が中止になり、
今年に入ってからは初の全国レベルでの戦いとなりましたが、
何か淡々と試合をしてしまった感じがありますね。

機動破壊で相手を震え上がらせた頃は、
「何か仕掛けて来るぞ」というのが相手を勝手にこけさせ、
そこに付け込んでどんどん攻撃を仕掛けるという鋭さあふれたチームでしたが、
そのチームカラーが薄れて相手も戦いやすくなったのではと感じています。

これからのチーム作りは、
どこを目指していくのでしょうか。
「あの健大野球」がワタシは、
とても懐かしいのですが。。。


その健大高崎を県の代替大会で破った桐生一が第1試合では登場。
相手は「音に聞こえた」今年最大の注目校、
明石商でした。

昨年春、夏ともに甲子園で4強に進出して全国のファンにすっかりおなじみになった明石商。
熱血監督に、投打にドラ1クラスと言われる逸材を揃えて、
今年の甲子園では常に注目される存在でした。

投の主役の中森は、
150キロを超す速球に切れ味抜群のスライダー、
コントロールも抜群で安定度はピカイチ。
高校時代の桑田(PL)を見ているような好投手です。

この日も初回こそやや球が高めに上ずりましたが、
その後は全く相手に付け入るスキを与えない投球。
さすがに35度を超える炎天下に後半はややバテた感もありましたが、
それでも完投して2失点。
見事な投球で3-2と勝利を飾り高校生活を締めました。

いやあ、
やっぱり中森クンはドラ1間違いないでしょうね。(プロ志望すれば)
来田クンは今一つこの日は活躍がありませんでしたが、
素材がいいのは間違いないところ。
柳田バリのアッパースイングは迫力満点です。
足もいい、肩もいい・・・・・・
「ネクスト柳田」
を夢見てもいいかもしれない逸材ですね。

敗れた桐生一も最後まで頑張りました。

夏の代替大会決勝で健大高崎を破り優勝。
そしてこの甲子園では明石商と最後までしびれる勝負を繰り広げ、
選手たちの野球に対する真摯な思いが伝わってきました。
ここ10年ほど県内では前橋育英、健大高崎に押され気味ではありますが、
復活ののろしを上げる1年となりましたね。


第3試合は、
実力校同士の実に甲子園らしい接戦でした。
勝った鶴岡東も敗れた日本航空石川も、
この夏の県大会では優勝を飾り、
意気揚々とこの甲子園の「最後の試合」に乗り込んできました。

そして両校ともにその実力を存分に発揮して、
最後までいい試合を繰り広げてくれましたね。
最後の満塁のシーン、
しびれました。

両校ともに現監督さんの下、
ここ10年前後で飛躍的にその実力を伸ばしてきた学校です。

特に鶴岡東は、
昨夏の甲子園での大活躍に続いて、
今年のチームもかなりの実力を秘めていました。
【東北勢初の大旗をわが手で】
と腕を撫す東北の強豪たちの仲間入りを、
完全に果たしましたね。

八戸学院光星、花巻東、仙台育英、聖光学院、盛岡大付の5校がつばぜり合いを繰り広げているという印象がありましたが、
この鶴岡東もこの中に入ってきそうです。
さて、新チームでは、
どこが抜けだして全国制覇に近づいていけるでしょうか。

甲子園で何度も終盤の逆転勝ちを飾り「ドラマチック航空」とワタシが勝手に異名をつけていた日本航空は、
2点ビハインドの9回2死から満塁まで迫り、
『またまた大逆転か』と思わせましたが逆転はならず。

しかしながら、
この夏は県内最大のライバルである星稜に県の代替大会決勝で勝って優勝。
「もっとも達成したかった」目標を成し遂げて、
胸を張って引退できる代となりましたね。

何しろ昨秋は、
選抜出場こそつかんだものの、
星稜との対戦では県大会決勝では2-16、北信越大会決勝でも1-19と大敗。
冬から春、自粛期間を経て夏と、
しっかりとモチベーション高く練習してきたのだなと、
感心するチームに仕上がりましたね。

監督さんも、
敗れたとはいえ嬉しそうな、満足感を漂わせた談話を残していました。


昨日も3試合、
結局最初から最後まで、
見てしまいました。

接戦になってくると、
やっぱり手に汗握っちゃうのは例年と変わりませんね。

さ~て、いよいよ最終日。
お待ちかねの東海大相模と大阪桐蔭の対決があります。

近年の高校野球における、
東西の横綱格のチーム同士の対決。
今年のチームも両校ともに力を持っていて、
ワクワクする『甲子園初対決』です。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 秋から夏へ 1年の進化 | トップ | 甲子園交流戦終了 東西横綱... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

高校野球」カテゴリの最新記事