さてベスト4の対戦。
泣いても笑っても、
残り2日となりました。
どのチームにも等しく優勝のチャンスがある戦い。
制するのはどこか。
≪準決勝の見どころ≫
【第1試合】 興南(沖縄) 報徳学園(兵庫)
ロースコア勝負に持ち込みたい報徳。動じない興南をあわてさせられるか。
ダントツの優勝候補と見られていた興南。
その力は本物で、春夏連覇の可能性はかなり高いと見るが、報徳は打倒興南の刺客としてはかなり面白いチームで、報徳ペースで試合が進むと波乱が起こる可能性も十分にある。
興南は、島袋を支える打線が絶好調。準々決勝では、攻略がかなり難しいのではといわれた聖光学院・歳内投手のスプリットを見事に打ち返し、中盤で勝負を決めた。やや当たりの止まっていた2番慶田城が決勝タイムリーを放つあたり、打線に穴はなく相手にとっては脅威だ。
しかし、この打線を抑えるヒントは、仙台育英の木村投手がくれた。低目への制球力、これに尽きる。その点では報徳は力で勝負する田村投手より、安定して低めに球を集められる大西投手のほうが興南打線には合いそうな気がする。
昨日8回まで投げた田村投手ではなく、今日は大西投手の先発が有力だと思われるが、この大西が前半で試合を作れるか、に勝負はかかっている。
大西が前半を最小失点以内にとどめて報徳が1点でもリードするようだと、試合は俄然面白くなるだろう。反対に興南が今までの試合のように前半に速攻を決めると、終始興南ペースで試合が進んでいくことが考えられる。
報徳としては、出来れば先攻をとって初回に島袋を捉えたい。まずは快速の八代・谷の1・2番が出塁すること。昨日も2打点の中島が当たっているので、この上位で点をもぎ取りに行くことが勝利への近道だ。
興南としては、じっくりと勝負の機会をうかがう試合展開になるかもしれない。しかし選手全体に”勝負強さ”を持ったチーム。後半一気に、という展開になることも十分に予測されるため、よしんば前半にリードされる展開になったとしても、焦らず無駄な点をやらないことだろう。
【第2試合】 成田(千葉) 東海大相模(神奈川)
中川の出来がすべてを決める。雄たけび上げれば成田が金星も!
攻守に東海大相模が有利なのは間違いない。
打線のつながりも出てきたので、かなりチーム全体が仕上がってきた印象がある。
しかしこの試合も波乱含み。試合の焦点は、ひとえに成田のエース、中川の出来だろう。ここまで4試合を完投してきた中川は、かなり疲労がたまっているはずだ。昨日1日の休みを取ったとはいえ、この1日がかえって疲労を蓄積させてしまうケースもあり、有利に働くかどうかはなんともいえないところだ。しかし、成田としてはこの中川にかけるしか勝機をつかむことはできない。
成田の打線は大会に入ってから鋭さを増し、またチームがひとつになっている印象はあるものの、強力打線とはいいがたい。東海大相模の一二三を完全に攻略するのは至難の業だろう。成田としては中川が2・3点に抑えて、東海大相模を接戦に引きずり込むことだ。しかも前半でリードを奪えば理想的。東海大相模の悪いくせである【淡白さ】が顔を覗かせるようだと、俄然試合はわからなくなってくるだろう。
東海大相模としては、一二三の疲労の度合いが心配ではある。元々あまりタフという感じのないエースだが、普通に投げることが出来れば3回戦や準々決勝のようなピッチングは出来るはず。成田の打線がそう得点力が高くないと思われるため、一二三としては多少の四球は気にせず力で勝負を挑みたいところだ。また東海大相模としては、つながりの出てきた打線の真価が問われる一戦となった。成田・中川投手の浮き上がる速球に対応できるのかが焦点。今年のチーム、相手が強いと見るや一致団結して崩していく攻撃があるが、生来の淡白さが肝心なところで顔を覗かせないとも限らない。この不安要素を取り除くには、やはり前半からの1点ずつの積み重ねだろう。細かい技を駆使して1点を取りに行く”地味な”野球に徹することが出来れば、かなり有利な戦いになるはずだ。
準決勝のプレイボールまでもうすぐ。
熱戦を期待します。
泣いても笑っても、
残り2日となりました。
どのチームにも等しく優勝のチャンスがある戦い。
制するのはどこか。
≪準決勝の見どころ≫
【第1試合】 興南(沖縄) 報徳学園(兵庫)
ロースコア勝負に持ち込みたい報徳。動じない興南をあわてさせられるか。
ダントツの優勝候補と見られていた興南。
その力は本物で、春夏連覇の可能性はかなり高いと見るが、報徳は打倒興南の刺客としてはかなり面白いチームで、報徳ペースで試合が進むと波乱が起こる可能性も十分にある。
興南は、島袋を支える打線が絶好調。準々決勝では、攻略がかなり難しいのではといわれた聖光学院・歳内投手のスプリットを見事に打ち返し、中盤で勝負を決めた。やや当たりの止まっていた2番慶田城が決勝タイムリーを放つあたり、打線に穴はなく相手にとっては脅威だ。
しかし、この打線を抑えるヒントは、仙台育英の木村投手がくれた。低目への制球力、これに尽きる。その点では報徳は力で勝負する田村投手より、安定して低めに球を集められる大西投手のほうが興南打線には合いそうな気がする。
昨日8回まで投げた田村投手ではなく、今日は大西投手の先発が有力だと思われるが、この大西が前半で試合を作れるか、に勝負はかかっている。
大西が前半を最小失点以内にとどめて報徳が1点でもリードするようだと、試合は俄然面白くなるだろう。反対に興南が今までの試合のように前半に速攻を決めると、終始興南ペースで試合が進んでいくことが考えられる。
報徳としては、出来れば先攻をとって初回に島袋を捉えたい。まずは快速の八代・谷の1・2番が出塁すること。昨日も2打点の中島が当たっているので、この上位で点をもぎ取りに行くことが勝利への近道だ。
興南としては、じっくりと勝負の機会をうかがう試合展開になるかもしれない。しかし選手全体に”勝負強さ”を持ったチーム。後半一気に、という展開になることも十分に予測されるため、よしんば前半にリードされる展開になったとしても、焦らず無駄な点をやらないことだろう。
【第2試合】 成田(千葉) 東海大相模(神奈川)
中川の出来がすべてを決める。雄たけび上げれば成田が金星も!
攻守に東海大相模が有利なのは間違いない。
打線のつながりも出てきたので、かなりチーム全体が仕上がってきた印象がある。
しかしこの試合も波乱含み。試合の焦点は、ひとえに成田のエース、中川の出来だろう。ここまで4試合を完投してきた中川は、かなり疲労がたまっているはずだ。昨日1日の休みを取ったとはいえ、この1日がかえって疲労を蓄積させてしまうケースもあり、有利に働くかどうかはなんともいえないところだ。しかし、成田としてはこの中川にかけるしか勝機をつかむことはできない。
成田の打線は大会に入ってから鋭さを増し、またチームがひとつになっている印象はあるものの、強力打線とはいいがたい。東海大相模の一二三を完全に攻略するのは至難の業だろう。成田としては中川が2・3点に抑えて、東海大相模を接戦に引きずり込むことだ。しかも前半でリードを奪えば理想的。東海大相模の悪いくせである【淡白さ】が顔を覗かせるようだと、俄然試合はわからなくなってくるだろう。
東海大相模としては、一二三の疲労の度合いが心配ではある。元々あまりタフという感じのないエースだが、普通に投げることが出来れば3回戦や準々決勝のようなピッチングは出来るはず。成田の打線がそう得点力が高くないと思われるため、一二三としては多少の四球は気にせず力で勝負を挑みたいところだ。また東海大相模としては、つながりの出てきた打線の真価が問われる一戦となった。成田・中川投手の浮き上がる速球に対応できるのかが焦点。今年のチーム、相手が強いと見るや一致団結して崩していく攻撃があるが、生来の淡白さが肝心なところで顔を覗かせないとも限らない。この不安要素を取り除くには、やはり前半からの1点ずつの積み重ねだろう。細かい技を駆使して1点を取りに行く”地味な”野球に徹することが出来れば、かなり有利な戦いになるはずだ。
準決勝のプレイボールまでもうすぐ。
熱戦を期待します。