準々決勝の2日目。
春・夏共に優勝経験を持つ名門2校が、
チームカラーどおりの戦いぶりでベスト4に進出しました。
まずは東海大相模。
厚い厚い夏の”神奈川の壁”を破って33年ぶりの夏をもぎ取った勢いそのままに、
4強まで進出してきました。
昨日は投打がガッチリと噛み合った戦いぶりで、
しっかりと勝ったという感じですね。
チームの中心にどっかりと座るのは、
エースの一二三.
横手投げにしてまだ日が浅いとしきりに言われていますが、
かなりその投げ方を自分のものにしてきた感じですね。
昨日も強打の九州学院打線を相手に、
力で押す投球を見せて振り切りました。
打線は例年の打線よりも大物打ちがいない分、
しっかりとつなぎの意識が出来ていると思います。
東海大相模は、
ともすると『強打でねじ伏せる』のイメージが強いのですが、
平成に入ってからの2度の選抜決勝進出チーム(そのうち1度は優勝)を見ても、
打線は今年のような”つなぎ”のタイプでした。
強打でねじ伏せるときのチームは、
どこか脆さを内包していて、
トーナメントで勝ちあがっていけないというチームでしたね。
そしてそれを支えるエースの存在。
チームは完成形に近づいています。
最後の2試合で、
どこまで成長できるのでしょうか。
もうひとつの特徴は、
あくまで”クールに”試合するということです。
門馬監督は結構熱血だと思っているのですが、
選手はいつの年代のチームでも、
クールに試合をして”しゃらっと”勝ち上がっていくというイメージのあるチームです。
今年の決勝でも、
33年ぶりの夏を決めたにしてはやけにクールな最後でした。
(まあ、春夏連続出場でしたからね)
門馬監督だけが感極まって涙を流していたシーンが、
テレビには映し出されていましたっけ。
だから、
競り合った『ものすごい熱闘』になったときはやられることも多いのですが、
クールに自分のペースで試合を進めているときは、
相手はなかなかこのチームを崩せないと思います。
いよいよ40年ぶりの真紅の大旗が見えてきました。
しかし、あくまでも今までのペースで試合できるか、
このあたりが大旗をつかめるのか否かのカギだと思います。
大会の中でさほど注目されていない東海大相模。
神奈川大会もそうでしたが、
こういう雰囲気のときは、
結構勝ち進んでいける気がする、名門です。
さて、
一方の報徳学園。
勝ち上がり方を見ていると、
『投手力を中心とした守りの野球』
を突き詰めている感じです。
報徳というとなんといっても81年の金村投手のチームが思い出されます。
そういえば永田監督も、
そのチームの優勝メンバーでしたね。
豪快な逆転勝ちや金村の2打席連続HR。
長打でねじ伏せるというイメージがありますが、
その優勝時も、
準々決勝3-1 準決勝3-1 決勝2-0 と、
最後の3試合は『守り勝った』という試合でした。
報徳野球の真骨頂は、
この守りの野球だと思っています。
今年のこのチーム、
ワタシは74年に選抜で優勝したチームとダブって見えます。
もう記憶のかなたにかすんでしまうほど古い36年前の話で、
金属バット導入年に当たるこの年。
報徳は大会前『全くの無印』ながら勝ち進み、
全国制覇を成し遂げました。
ちなみに、
決勝は部員11人で戦った『イレブン池田』。
この戦いぶりに世間の耳目が集まっているうちに、
安定した戦いぶりで覇権を奪取したのは、
地元の報徳学園だったのです。
チーム構成は今とそっくり。
エース・渋谷投手から抑え・東投手という磐石のリレーを確立させ、
少ない点を守って守って、
相手にスキを見せない野球でした。
その当時は投手リレーや2本柱というのが非常に珍しかったため、
(プロ野球でも、セーブという記録がなく、『投手は完投』の時代でした)
『こういう野球もあるんだ』と深く記憶に刻まれました。
今年のチームも、
大西・田村という力の変わらない2本柱を擁し、
少ない点でもしのぎきれるという、
【報徳野球】を展開しています。
永田監督は、
かなりチームに手応えを感じているようですね。
インタビューでは謙遜ばかりされますが、
本音はそこにはないと思いますよ。
『戦えるぞ』の自信と、意気込みを感じます。
両校共に全国の人たちが知っている名門。
『名前』でいうと、
明日対戦する成田・興南を大きく上回るものを持っています。
さて、
実際の対戦はどうなるのか。
注目度の高い準決勝となりました。
春・夏共に優勝経験を持つ名門2校が、
チームカラーどおりの戦いぶりでベスト4に進出しました。
まずは東海大相模。
厚い厚い夏の”神奈川の壁”を破って33年ぶりの夏をもぎ取った勢いそのままに、
4強まで進出してきました。
昨日は投打がガッチリと噛み合った戦いぶりで、
しっかりと勝ったという感じですね。
チームの中心にどっかりと座るのは、
エースの一二三.
横手投げにしてまだ日が浅いとしきりに言われていますが、
かなりその投げ方を自分のものにしてきた感じですね。
昨日も強打の九州学院打線を相手に、
力で押す投球を見せて振り切りました。
打線は例年の打線よりも大物打ちがいない分、
しっかりとつなぎの意識が出来ていると思います。
東海大相模は、
ともすると『強打でねじ伏せる』のイメージが強いのですが、
平成に入ってからの2度の選抜決勝進出チーム(そのうち1度は優勝)を見ても、
打線は今年のような”つなぎ”のタイプでした。
強打でねじ伏せるときのチームは、
どこか脆さを内包していて、
トーナメントで勝ちあがっていけないというチームでしたね。
そしてそれを支えるエースの存在。
チームは完成形に近づいています。
最後の2試合で、
どこまで成長できるのでしょうか。
もうひとつの特徴は、
あくまで”クールに”試合するということです。
門馬監督は結構熱血だと思っているのですが、
選手はいつの年代のチームでも、
クールに試合をして”しゃらっと”勝ち上がっていくというイメージのあるチームです。
今年の決勝でも、
33年ぶりの夏を決めたにしてはやけにクールな最後でした。
(まあ、春夏連続出場でしたからね)
門馬監督だけが感極まって涙を流していたシーンが、
テレビには映し出されていましたっけ。
だから、
競り合った『ものすごい熱闘』になったときはやられることも多いのですが、
クールに自分のペースで試合を進めているときは、
相手はなかなかこのチームを崩せないと思います。
いよいよ40年ぶりの真紅の大旗が見えてきました。
しかし、あくまでも今までのペースで試合できるか、
このあたりが大旗をつかめるのか否かのカギだと思います。
大会の中でさほど注目されていない東海大相模。
神奈川大会もそうでしたが、
こういう雰囲気のときは、
結構勝ち進んでいける気がする、名門です。
さて、
一方の報徳学園。
勝ち上がり方を見ていると、
『投手力を中心とした守りの野球』
を突き詰めている感じです。
報徳というとなんといっても81年の金村投手のチームが思い出されます。
そういえば永田監督も、
そのチームの優勝メンバーでしたね。
豪快な逆転勝ちや金村の2打席連続HR。
長打でねじ伏せるというイメージがありますが、
その優勝時も、
準々決勝3-1 準決勝3-1 決勝2-0 と、
最後の3試合は『守り勝った』という試合でした。
報徳野球の真骨頂は、
この守りの野球だと思っています。
今年のこのチーム、
ワタシは74年に選抜で優勝したチームとダブって見えます。
もう記憶のかなたにかすんでしまうほど古い36年前の話で、
金属バット導入年に当たるこの年。
報徳は大会前『全くの無印』ながら勝ち進み、
全国制覇を成し遂げました。
ちなみに、
決勝は部員11人で戦った『イレブン池田』。
この戦いぶりに世間の耳目が集まっているうちに、
安定した戦いぶりで覇権を奪取したのは、
地元の報徳学園だったのです。
チーム構成は今とそっくり。
エース・渋谷投手から抑え・東投手という磐石のリレーを確立させ、
少ない点を守って守って、
相手にスキを見せない野球でした。
その当時は投手リレーや2本柱というのが非常に珍しかったため、
(プロ野球でも、セーブという記録がなく、『投手は完投』の時代でした)
『こういう野球もあるんだ』と深く記憶に刻まれました。
今年のチームも、
大西・田村という力の変わらない2本柱を擁し、
少ない点でもしのぎきれるという、
【報徳野球】を展開しています。
永田監督は、
かなりチームに手応えを感じているようですね。
インタビューでは謙遜ばかりされますが、
本音はそこにはないと思いますよ。
『戦えるぞ』の自信と、意気込みを感じます。
両校共に全国の人たちが知っている名門。
『名前』でいうと、
明日対戦する成田・興南を大きく上回るものを持っています。
さて、
実際の対戦はどうなるのか。
注目度の高い準決勝となりました。