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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

FA戦線異状あり?! 行く人そして来る人

2016年11月09日 | プロ野球

今日の朝、
いよいよ次期アメリカ大統領が決まるのですね。

日本の命運をも左右しかねないという面においては、
かつてなかったほど日本人も注目しなければならない選挙となりましたが、
いずれにしてもネガティブな部分ばかりが強調される、
なんだか夢も未来もあったもんじゃないというような選挙戦というイメージです。


さあ、
それはさておき、
プロ野球の話題です。

昨日はゴールデングラブ賞が選定され、
各ポジションの”守備マスター”たちが選ばれました。

広島の菊池、SBの今宮、
オリの糸井や日ハムの陽など、
『守備で魅せてくれる』
人たちの受賞、
嬉しいことです。

しかしながら、
ワタシの個人的な見解としては、
『何も全ポジションくまなく選ばなくてもよいのではないか?』
と思ったりもしています。

半分近くのポジションは、
『該当者なし』
でも一向にかまわない気がしますが・・・・・。
そうであればなお、
『守備の達人』としてこの賞を受賞する選手が、
光ってくるような気がするのですけどね。

『今年はセは6人選ばれたけど、パは4人かあ・・・・・』

なんてことのほうが、
いい気がしますがね。


さて、
11月に入って、
各チームの主力にFAの申請が始まりました。

今年の傾向としては、
MLBを目指す選手がいない分だけ派手さには欠けますが、
なかなかの選手たちが『移動』を目指しており、
来季の戦力に大きな影響を与えそうです。

日ハムの陽がFA宣言しましたが、
これは日ハムがマネーゲームに参加しないことを明確にしたということでしょう。
新たなチーム作りに対して手はしっかりと打っていますから、
あとは流れに任せて・・・・・ということでしょう。

日ハムはチーム作りとして、
『入団する選手を8年ぐらいのスパンで見ている』
ということが基本にあるのではないでしょうか。

主力に成長した選手に対しては、
常にFAするものだということから発想し、
チーム作りを行っているということでしょうね。
メジャーのチーム作りととても似ていますね。

どうしても日本の野球界ではまだまだ浪花節的な部分も残っているので、
『お世話になった1球団に骨をうずめる』
のが美徳とされている部分もあるのですが、
基本的に【1球団で選手生活を全う】というのは、
選手自身の生き方の問題なので、
FAという制度を活用して移籍市場が活性化した方がいいのではと考えています。

しかしもっとFAという市場が一般的となり、
『マネー競争』
という側面だけが強調されるのが避けられる市場になるといいですね。

FAで一番腹立たしいのは、
そこまでの数年間ほとんど活躍できていなかったにもかかわらず、
FAになったとたんにその選手の『市場価値』が跳ね上がってしまう・・・・・ということです。

西武などそのいい例でしょう。

数年前に涌井と片岡がFA宣言をしてチームを去りましたが、
両選手ともに宣言する年の前2,3年は、
とてもその契約に見合うような実績を残していなかったにもかかわらず、
『宣言するよ~』
といったとたんに価値が上昇。

ワタシは個人的に、
『両選手とも、とてもじゃないが普通に査定したら減俸、場合によっては大幅減俸の成績だな』
と思っていましたが、
球団が現状維持を提示した途端≪誠意がない≫と内外から大合唱。

結局≪金に糸目をつけない≫球団がさらっていくというのが定番となっています。
(まあ、その後は涌井は『年俸並み』の活躍ができているものの、片岡などは『まだやってたんだあ・・・・』ぐらいの活躍ですからね。)

日本のFAって、
結局そんなことになるので、
FA選手を獲得した球団が結局得をしたか損をしたかという”損得勘定”で見たら、
『いや~得したなあ』
と言える例なんて、
本当に稀じゃないですかね。

特に巨人。
金に糸目をつけないから失敗があまり目立たないものの、
『獲得した金に見合った活躍をした選手』って、
いったいどのくらいいるのでしょうかね。

現役の選手では、
村田、杉内、大竹、片岡などがいますが、
期待通り働いた選手っているの?

過去を紐解いても、
『成功したなあ』
と思えるのって、小笠原ぐらいかな?

落合、清原、広沢、江藤などの『ライバルチームの4番』や、
工藤、川口などの『毎年10勝以上を期待する』選手たちも、
”巨人軍という伏魔殿”に絡み取られて、
期待通りの活躍はできなかったという印象しかありません。

『本当に成功したFA』は、
阪神の金本とSBの内川ぐらいかなあと、
ワタシは思ったりしているのですがね。

しかしそういう『大成功』の例もあるので、
球団はせっせと『旧年俸の1.5倍だ~』とか『3年契約で総額◎◎億円だ~』なんて、
今年も大競争を繰り広げるのでしょうね。ご苦労様。

そんな今年のFA市場ですが、
日ハム・陽やオリ・糸井、
DeNA・山口、西武・岸、SB・森福などが宣言していますね。

昨日DeNAの山口がFA宣言の記者会見を行いましたが、
その中で涙を流したのに、
強烈な違和感を感じました。

『球団に対する愛着もあるが、他球団の自分に対する評価を聞いてみたくて・・・・・』

自分に対する評価って・・・・
プロなんですから、
その評価はすなわちどのくらいの年俸を払ってくれるのか、どのくらい長期間契約を結んでくれるのかってことでしょ?

ならば堂々と、
そういってほしいよね、プロの選手なんだから。

そこになんだかよくわからん≪惜別の涙≫みたいのが絡むから、
よくわからん状況になっちゃうと思うんですがね。

そういう意味では、
『一番高い条件を提示したところを選ぶ』が徹底している代理人を入れた方が、
すっきりしている気がしますね。

カープの黒田は、
『より高いレベルで野球をしてみたい』
ということでMLBを選択してFAしたんだから、
彼の涙と山口の涙は、
まったくと言っていいほど意味合いが違うし、
ファンはそのあたり敏感ですから、
カープのファンが『男・黒田』と呼んでいつまでも復帰を待っていたのに対し、
DeNAファンが山口に対して抱く感情は、
おそらく真逆の感情でしょうね。

まあもともと、
黒田と違って何年もチームのエースを張ってきた選手ではないからね、山口は。
ファンの思い入れも違うでしょうがね。

元いたチームにはこれまで戦ってきたチームメートがいるから、
出ていくことが何か≪裏切った≫という気持ちにさせられるんだろうけど、
泣こうがわめこうが、
事実は『どこでプレーすることを選択するか』ということだけ。

そこを割り切れないんじゃ、
新天地でも活躍できませんぜ。

糸井あたりは、
その辺プロのマインドみたいで、
かえって好感を持てますがね。

糸井→阪神
陽→SB
岸→楽天
森福、山口→巨人

ということが『既定路線』と言われているようですが、
どうなっていくでしょうか。


このFA戦線で私が一番驚いたのは、
中日の大島と平田が宣言しなかったこと。

あれだけ理不尽に(?)リストラやら大減俸やらを繰り返した落合GMが健在の中日だけに、
この二人は速攻でFA宣言かと思っていたんですけどね。

森新監督との関係がよいのでしょうね。
そうであるならば、
来年の中日は今季よりは期待できそうですね。


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