SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

東京マラソン2016

2016年03月02日 | スポーツ全般

快晴の日曜日。
今年も東京マラソンが、
都庁前を出発点として、
たくさんのランナーの参加とともに行われました。

石原元東京都知事の肝いりで始まったこの東京マラソン。
世界に冠たるレースに位置づけられて、
既に10回を超しました。

いつも話題になるのが、
『最初の回の時は、雨が降っててなあ・・・・・・』
ということ。

この時のことは、
よく覚えています。

この東京マラソンの開催と足を揃えるように、
マラソン人口もうなぎ上りで増えてきましたね。
参加するのも一苦労のマラソン大会となっているようです。

さて、その東京マラソン。

海外からの招待選手が豪華なことも、
特徴のひとつですね。

日本でも五輪選考レースのひとつとなっているわけですが、
なんだか実況を聴いていたら、
ケニアやエチオピアなどでも、
このレースの結果を国内の選考基準のひとつとしているらしいですね。
そりゃあ、必死に走りますよね、どの招待選手たちも。

この東京マラソンのコース、
決して記録が出やすい簡単なコースとは思わないのですが、
優勝する選手は2時間5分台とかで疾走していきます。

やっぱり世界のレベルと日本のレベルの差、
痛感せざるを得ません。

特に今年のレースは、
そのことが如実に表れましたね。

スタートしてしばらくすると、
ペースメーカーの後に8人の外国人有力招待選手がついていき、
第1集団を形成しました。

そこに敢然とついていき勝負を挑んだ日本人は、
村山謙太(旭化成)ただ一人。

その他の数多いる日本の有力選手たちは、
『国内1位』
を狙っての≪第2集団≫で駆け引きに余念がないレースとなりました。

『どうせ村山はあんなハイペースで行ったら落ちてくるに決まっている』
という呟きすら聞こえてきそうな、
そんなレースとなりました。

五輪選考とは名ばかりの、
”超”がつくほどのスローペースで、
先頭の9人との差はグングンと開いていきました。

このレースを見ていて、
なんだか『なぜ日本が勝てないのか』がよく分かった気がしました。

最初から世界なんて、
見ていないみたいな感じですね。

『自分の実力を冷静に推し測って』
とでもいうんでしょうか。

こういう戦い方では、
オリンピックや世界の舞台には、
駆け上がっていけないでしょうね。

『第1集団に無理でもついていけ』
とは決して言いませんが、
第2集団の中でグングン引っ張っていく選手が出てもよかったんじゃないかと、
本当にレースを見ていて思いました。

前を追っていく気なんて、
全然ない集団でしたもんね。

『この集団の中で、駆け引きに勝って先着できたら』
なんて言っているうちに、
先頭集団ははるかかなた、見えないところまで行ってしまっていましたよ。

30キロ過ぎで失速して最後は30位に終わりましたが、
果敢に勝負を挑んで自分の力を試した村山謙太の方が、
ずっと次からのマラソンに、
期待が持てる気がしました。

結局集団から抜け出そうともがきだしたのは、
なんと全員が初マラソンの、
学生最強軍団である青学勢でした。

結局『自分のペースを乱さなかった』ヤクルトの高宮が日本人最先着。
とはいっても、
順位は8位で、記録は2時間10分57秒という低調なもの。

記録を見ると、
1980年前後の瀬古さんや宋兄弟の方が速いなんて、
全くあり得ないものでした。

物価も記録も、
30年前に戻るなんてこと、
通常考えればありえないですから。

層が薄くなったということでしょうね。

この記録、
このレース展開、
このマインドで、
オリンピック代表を選ぶんですかねえ。。。。。

ちなみに青学大の下田が10位で、
同じく一色が11位でした。
服部勇(東洋大)は12位でした。

【箱根のスターたち】
が果敢に日本の長距離界を引っ張ってもらわないと、
やっぱり駄目なんでしょうね。

この日も喜色満面で”自分の選手たち”の大健闘を喜んでいた青学大の原監督あたりに『日本マラソン代表監督』にでも就任してもらって、
そのマインドから変革していかなければ、
日本のマラソン界はもうダメじゃないかと、
真剣に思ってしまいましたよ。
陸連の人は、真剣に考えてみてはどうですかね。

そんな中で、
村山謙太の走りには、
失速したとは言っても、
その果敢な思考自体が出色に映りました。

今後にも期待が持てると言っていいかもしれません。
服部勇もなかなか良かったですね。

マラソンの駆け引きが難しいのは100も承知のうえで、
あえて言うとするならば、
『リオ・オリンピックは、このレベルならばあえて無理やり代表を選ばなくても』
ということが言いたいですね。

他の競技、
テニス、ゴルフ、サッカー、ラグビー、卓球、スキー、水泳・・・・・・・。

どの競技も、
『世界には到底届かない』
と言われたところから、
果敢に世界に挑んでいくマインドを持った選手が、
その殻を破って世界のトップクラスに君臨しています。

かつては日本のお家芸でもあったマラソン。
その衰退が叫ばれて久しいところですが、
今日のレースを見る限り、
未来が明るいとは言えませんね。

どっかに、
とても今までの箱では収まりきらないような、
器の大きい選手が出てこないでしょうかね。
これだけたくさんの人たちが、
マラソンに興味を持っているんだから。。。。。。


ちなみに箱根駅伝で早稲田のエースだった大迫傑選手は、
一度実業団チームに所属したものの、
『日本でやっていたのでは、自分は成長できない』と、
アメリカに単身でわたって修行中とか。

彼に期待しましょうかね。


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