大相撲初場所9日目。
大関の登場まではなんてことのない、
普通の1日でした。
(まあ、やたらと『千代の・・・・』力士が多いなあと改めて感じる程度。。。)
しかし前日まで2横綱を破った荒鷲が登場して照ノ富士を投げ飛ばしたあたりから、
にわかにヒートアップしてきました。
土俵には全勝ターンを決めた稀勢の里。
昨日初めて単独トップに立ってその精神面が危惧されましたが、
相手は2勝6敗と相撲になっていないカド番の琴奨菊。
どこをどう見ても『稀勢の完勝だろう』と疑いなく見ていたらあ~ら不思議。
立ち合いまでの仕切りの間、
滑稽なまでに”リラックス顔”を作って平常心を保とうとしていた稀勢さん、
やっぱり心の中はガチガチもいいところで、
立ち合いから琴奨菊に一方的に押されてまさかの初黒星を喫してしまいました。
館内のため息は、
全国のお茶の間のため息そのもの。
日本の空一面に、
ため息の雲がかかったかのような瞬間となってしまいました。
『やっぱりなア・・・・・・・』
と思ってみていると、
次に出てきたのは前日初黒星を喫した白鵬。
見るとこの日は気合満点。
『こういう時の白鵬は強いんだよなあ……』
なんて思っているとあ~ら不思議。
それ以上の”気合い乗り”だった高安が、
『兄弟子・稀勢の里の不始末をおいらが救って見せやすぜい』
とばかり白鵬を一方的に押し出したからたまらない。
館内の沈んでいた空気は一気に解き放たれたようにアゲアゲになって、
乱れ飛ぶ座布団、叫びがこだまする大歓声・・・・・・・
とすんごいことになりました。
そして結びの一番。
ここでもまた、
館内の勢いに押された勢さんが、
鶴竜を一気の攻めで押し出して気合い一発。
館内のボルテージは最高潮となり、
またも乱れ飛ぶ座布団。。。。。。。
最後の3番は、
まさかまさかの連続で、
この日見に行っていたお客さん、
本当にいいもの見ましたね。。。。。
そんなこんなで≪荒れる初場所≫となった大相撲、
この段階でトップは1敗で稀勢の里とまさかの貴ノ岩。
それを追う2敗には、
白鵬を筆頭に勢、北勝富士、蒼国来、逸ノ城の下位力士が並ぶという面白い展開となりました。
稀勢の里がいつものように崩れたら、
もしかすると下位力士の『初優勝』もあるかもしれません。
(あっそういえば稀勢の里も初優勝だったっけ)
盛り上がってきましたねえ・・・・大相撲。
優勝のラインが3敗まで下がってきたら、
まさかがあるかもしれませんよ。
あの旭天鵬が優勝したときみたいに、
平幕同士の優勝決定戦になったりして。
それにしても、目が離せないのは確かです。
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