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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

強者の野球と負け癖が付いたチームの野球

2018年08月27日 | プロ野球

パ・リーグはこの週末、
首位攻防戦が行われました。

このところ3タテ、3タテで眼下の相手を葬り去り、
あっという間に2位に浮上したソフトバンク。

そのソフトバンクと8ゲーム差をつけ、
開幕から1度も首位を譲ることなくここまで来ていた西武ライオンズ。

ワタシが西武ファンであるというだけでなく、
この3連戦は大いに注目していました。

というのも、
今シーズン主力をはじめ多くの選手の故障、離脱などに泣かされ、
ここまでまさかともいえるような戦いを見せてきた「王者」ソフトバンクが、
ようやくここに来てそれらしき戦いを見せてきたから。

そして選手が口々に、
「この3連戦は3連勝しかない」
と気合十分に言っていたから。

要するに、
今季初めて、やっと戦える状態になってきたソフトバンクが、
まさに本気を出して西武をつぶしに来る3連戦だから。

先発を任されたのは、
第1戦がエース千賀。
第2戦は新外国人のミランダで、
第3戦が育成上がりの大竹。

一方の西武は、
第1戦がSBに入団からただの一つも勝ち星を挙げられていないエース菊池。
第2戦は今季好調とのたまいながら5勝7敗で、
完全に現在馬脚を現す背信投球ばかりの十亀。
第3戦はもう何年も見ていない郭俊麟という投手。
西武ファンにも忘れかけられていた投手がなぜここで昇格???
という感じ。

このローテの組み方を見て、
SBはこれからミランダ、大竹をローテに組み入れてしっかり投げさせるってことだろうなと思いましたが、
西武は何か「こんなに余裕見せていいの?」って感じの組み方でした。

うがった見方をすれば、
「この3連戦は大の苦手にしているヤフオクドームだし、勝てれば儲けもの・・・・ぐらいの先発でいいかな」
といういわゆる「半分は捨てゲーム。。。。いやいや、希望的な観測が『当たればいいな』ってくらいのローテ」
という感じで、
遮二無二勝ちに行っているという感じではありませんでした。

辻監督をはじめ西武の首脳陣は、
「遮二無二勝ちに行って落とすと、そのあとで立て直しが効かなくなる」
ってことなんじゃないかと、
ワタシなんかは睨みましたが。

「3連敗したところで、まだ5ゲームも離れているし、そこでまた立て直せれば、問題はない」
という感じだったと思いますが、
やっぱりソフトバンクはそう甘くはない……ということが、
週末に完全に露見してしまいました。

第1戦は「破竹の12連敗」を喫していた菊池がまたもソフトバンクにやられて負け。
「3点取られた後いいピッチングしたじゃん」
なんて最近の優しいファンは言いますが、
ここというポイントの時に相手エースと投げ合いながら、
おどおどした感じで点を重ねられる投球のどこが「エースらしい」んだか・・・・と相変わらず厳しい見方してしまいます。

菊池は大投手になるには「投手のマインド」を持っていなさすぎる!
「数字では測れないエースとしての矜持」みたいなものを感じたことはありません。

まあ、
「エース」なんて呼ばれたのは岸が去った昨年からだから、
本当のエースになるには年季も足りないということなんでしょうが。。。。

今年の投球は、
完璧主義者によくありがちな、
「少し気に入らないことがあると、そこばかり気になってしまう」
ていう投球ばかり。

SBと対戦すると、
最初からもう気押されて、
勝つとか勝たないとかの次元までも試合を持っていけない、
そんな気がしますね。

彼がもしMLBに挑戦した時、
最初の数回のマウンドでどっかーんとメジャーの洗礼を浴びたりすると、
全く活躍できずに終わってしまう恐れすらあるんじゃないか。。。。。。
そんな気すらしています。
持っているボールは超一級品なのにね。

一方の千賀は、
この試合がどれだけ大事だかが骨の髄までわかっている投球で、
初回から気合バリバリ。

そんな姿には、
やっぱり野手陣もベンチも、
触発され鼓舞されますよね。

結局6回2/3を2失点、12三振で締めてあとの投手につなぎ、
この大事な初戦で一度もリードを奪われることなく逃げ切りました。
今季はさほど調子は良くないようにも見えますが、
この日の気持ちの入った投球はまさに”エースの投球”そのものでした。

菊池はリードされた後にはすいすいといいピッチングを繰り広げましたが後の祭り。
厳しいことを言うようですが、
菊池はたぶん打線が追い付いていたら、
その後SB打線に打ち込まれていたんじゃないかと思います。
そんな投手です。


そして第2戦。

これはもう、
試合にすらなりませんでした。

SBの先発ミランダが見事な投球。
一方西武の先発十亀といえば、
相も変わらず同じような投球で”天敵”松田にいいように打たれて主導権を奪われると、
そのまま逃げ切られました。

何しろ通算打率で6割近く打たれている松田に対して、
その3人ぐらい前からそわそわ、そわそわしだして、
初回は四球、四球でランナーをためて松田に回してしまう。

ワタシは試合を見ながら、
「もう1・2塁であろうが何であろうが、松田は歩かせろ。例え満塁だとて、歩かせれば一点で済む」
なんて思っていましたが、
勝負に行ってみごとに先制打。

そして4回の第2打席には、
魅入られたように真ん中に投げて追撃のホームラン。

まあ、
アホらしくて見ていられませんでした。
でも6回のピンチで無死1・2塁から松田を歩かせたら、
満塁になったものの1点しか失いませんでした。。。。。。

十亀という投手。

この投手もまた、
試合のポイントというかツボというか、
そういうところが全くといって良いほどわかっていない投手で、
「ここでそれはね~だろ~」
ということばかりやり続ける投手。

野手に本音のところ、
聞いてみたいですなあ。。。。。。
「勘弁してくれよ」って言葉、
バンバン出てくるんじゃないかなあ。。。。

まあ「十亀が投げる」って聞いたとたん、
勝ちはほとんど期待できないなって感じでしたね。

勝つんなら、
とにかく打って相手を粉砕して勝つしかない。
そんな感じの勝ちパターンしか、
思い浮かばないものね。。。。

それでもミランダにノーヒットノーランやられなくてよかったって感じの試合でした。


さらに第3戦。

いつ以来の先発なのかわかりゃしないという郭が先発。
郭は郭でも、
昔いた郭泰源だったらどれだけよかったか。。。。。
なんて心の叫びもありましたが、
この試合も2回までに2発を食らって0-6のビハインド。

この3試合。

先発はほとんど同じパターンを通ってきて、
前半にSBの気迫のこもった打線の餌食になって失点。

しかしそこからは「試合を作った???」投球を中盤まで見せるも追いつかず。。。

いや、違いますね。

SBは追いつかれたりしたら、
そこからもう一度ギアを入れなおして、
襲い掛かってくるんですよ。

そこが強いチームの、
強いチームたるゆえんなんですよ。

試合のポイントってところが、
ホント各選手、
体にしみこんでいるんですよ。


だから・・・・・というわけではないですが、
必然ともいえる3連敗。
ゲーム差はあっという間に5ゲームに縮まりました。

なんだか暗雲立ち込めた・・・・・
というよりも、
「やっぱり野球の質が違う」
という感じを見せつけられて、
3連敗という現実以上にへこまされています。

「ここまで違うのか」

そんな感じがしますね。


これだけ戦力をそがれているSBでさえも、
本気の本気でかかってくると、
あっという間に蹂躙されてしまう。
それだけの差が、
今の西武とSBの間にはあるんだということが、
なんだかわかっちゃった気がします。

今年はそれでもまだ5ゲームありますから、
ひょっとすると逃げ切る可能性も無きにしも非ずですが、
本質的な「大きな大きな差」というのは、
ちょっとやそっとでは埋めるべくもないようです。

西武のファンにとっては、
工藤あたりが監督やっているうちじゃないと、
本当に優勝なんていうのは「夢のまた夢」になっちゃうよ~  ってな感じですがね。


西武の辻監督。

これだけの本質的な差を見せつけられて、
かなりへこんでいるんじゃないかなあ。。。。。

何しろ自分が現役の時代には、
自分が相手に「見せつけていた」方だからなあ。

今シーズンはあり得ないほどすべてがうまくいって、
西武が首位を快走しているんですが、
一皮むくとこういうこと。

もし優勝しても、
CSでSBが登場してきたら、
ちょっとやそっとじゃ勝てない。。。。。。。

そんな「ビビらせ効果満点」の3試合でした。


それにしても松井稼頭央、
ひどかったなあ。。。。。。

なぜ1軍にずっと置いているんだろうか?

コーチや先の監督人事がらみっていうんなら、
そんな登録でいいと思うんだけどなあ。。。
もうさすがに無理でしょ。
試合勘が・・・・・とかじゃなくて、
目がついていっていないよ。

40超えると、
目がついていかなくなるって典型でしょ。

誰かほなにいい選手、
入れ替えで上げてくれ。。。。。



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