台風で帰宅の足が乱れる予測がなされていた昨日の首都圏。
早じまいをして帰宅したものの、
スポーツ系の試合はほとんどなし。
『さーて、何を見ようかな』
と撮りだめてあるスポーツ中継のストックを当たったものの、
なんだか気分が乗らなかったので、
テレビをなんとなくつけっぱなしにしていました。
そこでやっていた二つの番組。
一つは『スポーツ情熱大陸』(正式な番組名はうろ覚え)。
昨日ロンドン五輪での日本選手団の旗手に決まった、
女子レスリングの吉田沙織選手の苦悩を追っていました。
さすがはスポーツノンフィクションのNHKだけあって、
この番組は見ごたえがあり、
ますます吉田選手を応援したくなりました。
そしてもう一つは、
新聞の見出しに踊らされて見た番組。
番組自体は、
『関ジャニ∞のなんちゃら・・・』
という番組で、
その番組自体に特に言うこともないのですが・・・・。
まあ、
初めて見た番組です。
取り上げられたのは、
元西武ライオンズ、GG佐藤選手の物語(?)。
曰く、
一球がかえたプロ野球人生、あの落球が・・・・・
とかいうもの。
GG佐藤が、
北京五輪の大事な準決勝、3位決定戦で落球を連発し、
その後野球人生は暗転したものの、
今はイタリアリーグで『後に続く人たちのために』頑張っているという、
ヒューマンドラマタッチの作りでした。
それを見た薄っぺらい芸能人たちが、
『感動した。涙が出た』
などと、
これまた薄っぺらいコメントを連発。
そして、
その生き方が”芸能人のような”大魔神・佐々木が、
それに合わせて
『場を読んだ』コメントを連発していました。
いくら”何でもあり”のバラエティ番組とはいえ、
実にひどい作りでしたね。
こんなものを『ドキュメンタリ』みたいにやるから、
『本物』と『つくりもの』の区別がなくなるんだよ!
と画面に向かって叫ばずにはいられませんでした。
さて、その内容では、
GG佐藤が『今まで感じたことのない』重圧を感じたオリンピックで、
ミスを連発して自分の人生が狂っていったと回顧していましたが、
そもそも1億円の年俸を稼いで日本代表の選手になった選手が言う言葉じゃないね。
いまどき中学生でもしないようなミスを連発しておいて、
いくら4年が経ったからとはいえ”言い訳”をしている姿、
見苦しいことこの上ありませんでした。
結局彼は、
メンタルが非常に弱い選手で、
こういう大舞台で活躍できるようなプレーヤーじゃなかったということ以外、
コメントのしようがないでしょう。
外野で3回も連続してイージーミスを犯す・・・・・・
ありえないですね。
GGには、
『あなたはそのプロフェッショナルなプレーを見せるために、1億円という、普通の人の生涯年収の半分を1年間に稼いでいるんじゃないの?』
といいたいですね。
そしてこれは西武のファン以外にはあまり知られていないのかもしれませんが、
彼は本当に【金にあざとい】選手として定着していました。
ヒーローインタビューで発するおどけたコメント以上に、
彼については、
シーズンオフの球団との毎年の”銭闘”の方が記憶に残っています。
最初は『もっと出してやっても・・・・』
というコメントが多かったライオンズのサイトでも、
年中行事と化したあまりのゴネぶりに、
途中からは『GGほどの金の亡者は、契約を打ち切れ』
なんていう言葉も多く発せられました。
好意的に見る人たちからは、
『GGはマイナーリーグを経て西武に入団してきた苦労人だから、金にシビアなんだよ』
という声が聞こえましたが、
あまりに金・金・・・・・・と言い過ぎるので、
最後はあきれられてしまっていました。
ワタシは、
その年俸に見合った活躍を見せてくれるのであれば、
『それこそがプロなんだ』
と納得して応援するのですが、
『いい時は快打を連発するが、その後はなんとなくズルズルと成績を落としたりケガで戦列を離れたりしながら、何とか1シーズンの終わりを迎える』
彼に対して、
さほど期待をしていなかったものです。
そしてあの北京での失態。
結局、
メンタルがすごく弱い選手だったんだと思います。
そして、
『トラブルメーカー』
のレッテルを張られ、
西武を解雇になった時、
どこの球団も全くと言っていいほど彼の獲得には見向きもしませんでした。
それがGG佐藤選手の、
日本での履歴ですね。
ちなみにライオンズファンからも、
彼を惜しむ声はほとんど聞こえてきませんでした。
GGという名前がちょっと変わっていたのでマスコミにも登場したりしていましたが、
ただの”佐藤”という名前でプレーしていたら、
人々の記憶にも残らない選手だったことでしょう。
さて、
今シーズン、
彼がイタリアに渡ってプレーしたことは知ってはいました。
番組では、
『日本の一億円プレーヤーが、こんなところまで行って野球に情熱を傾けている。素晴らしい』
との”作り”でしたが、
ワタシに言わせればちゃんちゃらおかしい。
だって、
立派な家と自動車は球団の支給。
そして給料は『サラリーマン並み』
ですって。
ありえない好待遇ですよ!!!!!
イタリアの野球事情知ってます?
プロとはいえ、
殆どの選手が『野球のプレーを生業として、生活を成り立たせているわけではない』のです。
シーズン中は週2,3回の試合。
そして選手が他の仕事を持っているため、
『遠征にはいかない選手』
なんていう選手がかなりいて、
ピッチャーは先発が2,3人がいいところ。
観客は選手の関係者などが中心で、
いいところ数百人単位。
殆どの人は、
有料チケットを購入しての入場者ではないはずです。
要するに、
プロなんだけど、
野球好きが楽しんでやっている”独立リーグ”の風情。
それがイタリアのプロ野球だと思います。
イタリアのプロ野球で技術を磨き、
より大きな世界へ羽ばたこうとしている選手なんて、
ほとんどいないと思われますね。
野球って言っても、
殆どのイタリア人はルールどころか、
その競技の存在さえ知りませんよ。
オーナーは企業や金持ちが道楽で持っているとのこと。
そんな”プロ野球”です。
これらの情報は、
間違っているかもしれません。
しかし、
過日読んだことのある『イタリアでプロ野球選手になっちゃいました』(題名はうろ覚え)という、
爆笑体験記がベースとなって知識を入れています。
だからイタリアの野球というのは、
プロと名がついているものの、
日本のプロ野球などとは【似て非なるもの】であることは確かだと思います。
そういった環境に身を置きながら、
しかもありえないような好待遇で迎えられ”生活の不安”などないといってもいい環境に身を置きながら、
【日本のプロ野球選手の引退後のセカンドキャリアが問題になっているので、自分がその先駆けになれたら】
なんて大層に言い放ってしまうGG佐藤。
ワタシの感想は、
『いつまでたっても変わらね~なあ、この男は。』
『都合の悪いことは包み隠して、何がやりたいわけ?』
これを見て『感動した~』という人、
まんまと日本のマスコミの【つくり】にやられちゃう人ですよ。
まあ、
マスコミの側は『嘘は言っていませんよ』と言うでしょうがね。
こんな『世論誘導』的で、薄っぺらでも何でも『お涙ちょうだい』にしてしまう日本っていう国、
やっぱり末期的だと思わざるを得ませんね。
(救いは、見る人の側がかなりマスコミの”作り報道”に気づいてきたっていうことですがね。)
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