≪全日本大学野球選手権大会≫
【決勝】
早稲田大 4-0 亜細亜大
早稲田の【野球力】が亜細亜を上回りました。
初回に連打で3点を先取した早稲田は、
中盤に主砲・杉山の一発で勝利をグイッと手繰り寄せ、
投げては吉永から横山-有原という、
『豪華!甲子園球児剛腕リレー』
でしっかりと0に封じ、
亜細亜大に完勝し、
あの斎藤祐樹以来5年ぶりの優勝に輝きました。
今年の早稲田、
例年にも増して、
全員の力を結集しての【全員野球】でのVという印象です。
今季の開始前までは、
早稲田は話題には事欠かないものの、
今季のリーグ戦でVとはいかないだろうというのが前評判。
強力な投手陣の慶応や昨秋優勝の明治、
戦力充実の法政など、
ライバルたちの出来は揃って良さそうで、
早稲田は彼らの後塵を拝するのではないかと見られていました。
しかし今やエースとなった、
スーパールーキー・吉永が大事な試合ではことごとく好投。
”第1戦の男”に収まってからは、
投打ともにスキを見せることがなくなったというのが印象です。
途中、
主将・佐々木の骨折による離脱という予期せぬ出来事もあったものの、
残った4年生の杉山・地引らを中心として結束は乱れず、
東京6大学リーグ戦を制し、
勢いに乗ってこの大学選手権も制しました。
早稲田の力の源泉は、
やはり【WASEDA】のユニフォーム、
そしてそのユニフォームにしみ込んだ伝統に他ならないという気が、
強くしています。
選手をはじめ部員の個人個人が、
WASEDAのユニフォームを着ること、
その前に早稲田大学の体育会野球部所属であることに強いプライドを持っていることが、
結束力を生む源泉になっていると思います。
実は大学選手権を見にいっていると、
自分の大学の応援に来ているはずのスタンドの選手達(ベンチ入りできない)に、
プライドのかけらもない態度やふるまいをしている選手を見かけることも、
正直あります。
やっぱり結局、
チームワークとは、
選手達の『プライド』に他ならず、
それを持っている選手たちが多いチームが、
こうして勝ち進んでいけるのだなと思います。
そういった意味では、
早稲田と並んで亜細亜大の選手たちも、
”アッパレ”です。
今年も決勝は、
東京6大学と東都大学という、
人気・実力ともに最高峰のリーグ代表が決勝を争いました。
秋の明治神宮大会では、
どんなチームが新たに出てくるのか、
楽しみです。
梅雨の合間の大学生の祭典、
今年も堪能しました。