7月、9月、11月、1月場所ときてこの3月場所。
5場所連続で、
大相撲は横綱不在場所となりました。
横綱白鵬が3日目を前に、
ひざの故障で休場。
すでに初日から休場している鶴竜に続いて、
5場所連続で両横綱がともに休場。
すでに横審から引退勧告に近い「注意」を受けている両横綱、
「今場所に進退をかける」はずが、
進退をかける勝負もできない状況です。
昨日の大相撲中継、
舞の海さんの言葉が振るっていました。
「横綱でもない私が袋だたきを承知で言わせてもらうとですね、過去にはおそらく1年くらい休ませてもらえたらもうちょっとやれるのにな、と思いながらも去って行った横綱っていると思うんですよね。でも、なぜやめたかっていうところですよね。それは自分の事情とか感情よりも、横綱の地位とか名誉とかというものを守ってきたからこそ、それを大切に思ったからこそだと思うんですよね。そして見ているファンはですね、横綱になってしまったがために辞めざるを得なくなってしまった、そこに無念さとか悲劇をファンは共感すると思うんですよね」 ~日刊スポーツより~
言われる通りですね。
白鵬にしても鶴竜にしても、
待って待って、
それでもだめだという事であれば、
ここは潔く土俵を降りるという選択をしてもらいたい、
そう思いました。
白鵬はすでに44回もの賜杯を抱き、
誰も到達できない高みまで登っている横綱だからこそ、
余計にそう思います。
晩節を汚さず、
引き際の美学みたいなものを見せてほしいですね。
トップを極めたアスリートは誰にでも、
こういう場面が訪れます。
そしてその引き際が美しければ美しいほど、
人々の心にいつまでもその姿が、
残っていくものだと思うんです。
2018年ぐらいから、
目に見えて休場が多くなってきた白鵬。
18年 皆勤場所 2場所 休場場所 4場所 出場日数 37/90日(不戦敗は出場とカウントせず)
19年 皆勤場所 3場所 休場場所 3場所 出場日数 58/90日
20年 皆勤場所 1場所 休場場所 4場所 出場日数 30/75日
21年 皆勤場所 0場所 休場場所 2場所 出場日数 2/18日
この4年間で出場日数が5割を切っているという事は、
大相撲の看板である横綱が半分も土俵には上がっていないという事です。
正直に言うと、
もうすでにワタシ、「白鵬なき大相撲」にすっかり慣れてしまっていて、
巷でいうような「ぽっかり穴が開いたような感覚」っていうものは持っていないんです。
白鵬は「そりゃあ強い横綱だった」と思ってはいるものの、
これ以上晩節がけがされるようだと、
引退後、後の人たちにそういうことは伝えなくなってしまいそうです。
そういえば朝青龍もそりゃあ強かったけど、
好角家のワタシが誰かと相撲の話するとき、
朝青龍なんて「あの字」も出てこないもんね。
まあ、横綱というもの、大相撲というものをあんなに舐めていた力士のこと、
話題にしたくもないっていうのはあるけどね。
白鵬も鶴竜も、
まだまだワタシの中にリスペクトの気持ち、
強く残っています。
だから・・・・というわけでもないですが、
引き際も心に残るものにしてもらいたいなあ。。
そう思ってしまうのです。
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