横綱が今場所も不在となった大相撲3月場所。
すでに両横綱に往年の力はなく、
1年間ずっと「不在」が続いている状況で、
協会関係者のみならずファンも、
新たなパワーの台頭を待ち望んでいます。
今や一大勢力となっている「学士力士」(大学を卒業した後角界入りした力士)たちが、
アマ横綱、アマ○○冠、学生横綱、学生団体日本一メンバー・・・・・
という冠を引っ提げて、
雨後のタケノコのように角界入り。
すぐに関取となり幕内に上がってくるのはいいのですが、
やはり最後のところで「超一流」にはなり切れず、
「いい時もあるけど悪い時も・・・・」
ということで出世しきれていないのが現在の状況です。
やはり最後の最後、
頂点を極めるのはたたき上げで、
「石にかじりついても」の高いモチベーションというか気持ちを維持している者だなあ・・・・・
という事をなんだかとても感じています。
平成以降、
ここ30数年を見ても、
横綱まで上り詰めたのは、
モンゴル勢(白鵬、鶴竜、日馬富士、朝青龍)、
ハワイ勢(曙、武蔵丸)に、
稀勢の里、貴乃花、若乃花といったまさにたたき上げの力士たち。
わずかに平成2年に横綱に昇進した旭富士(現伊勢ケ浜親方)が近大中退ですが「学士」ではなく、
中退後苦労して相撲部屋に入門後頭角を現しました。
昭和の時代は、
横綱まで出世する力士・・・、いや、関取の中で最も多かったのは中学卒と同時に入門、
というものが主流でした。
まだまだ日本全体が豊かな時代ではなかったので、
立身出世を狙い、故郷に錦を飾るという覚悟をもって汽車で上京・・・・
という「横綱誕生の物語」がよく語られたものです。
大学での「学士横綱」という事では、
ワタシも輪島しか思い浮かべることができません。
こういうことを言うと怒られそうですが、
なんだか大学相撲出身の力士は、
すでに相撲も出来上がっているので出世は早いが、
最後のところでの辛抱というか志の高さというか、
そんなところが欠けていて淡白だという感じがするんですよねえ。
目を吊り上げて「石にかじりついても横綱」という気迫を感じることができないんですよね。
大関まで出世すると安心するというか、
そんな感じが強いですね。
輪島以降で大関に昇進した「学士力士」では、
朝潮をはじめとして、武双山とか雅山とか出島とか、
もとより「大器」と言われ大関に上がるまではものすごい強さを発揮するんですが、
大関に昇進以降はここまで来てホッとするのか否か、
なんだか「上に上がるという事を目指していないのか?」という感じで小さくまとまっちゃうイメージがわいてきますね。
大学を蹴って角界入りした琴奨菊、豪栄道、そして貴景勝らのほうが、
なんだか「相撲にかける熱意」がより強いのではないかと、
感じてしまいます。
現状に目をやると、
学士力士は現在大関の朝乃山、正代、
そして次代を担うといわれる御嶽海、大栄翔、北勝富士、遠藤・・・・
みんな「大した力士」なんですが、
頂点を極めるという気迫を感じることは、
あまりないですね。
逆にモンゴル勢や貴景勝、隆の勝、阿武咲、明生なんかには、
なんというか「ギラギラしたもの」を感じることができます。
そんな中で、
次代を担う横綱を探していかなければならない状況です。
今の状況ではだれもがそう思うのではないかと思うのですが、
ワタシも断然照ノ富士が「次代の横綱」の筆頭だとみています。
ただし、ひざの故障が出なければの話。
照ノ富士の相撲には、
なんというか「横綱を狙える気迫」みたいなものが備わっていると感じています。
良くも悪くも言われる白鵬はじめモンゴル勢に備わっている「勝負に対する執念」が、
この照ノ富士にも備わっていますね。
そして序二段まで地位を落としてから再起したという、
どん底を見た思いというのもありますから、
とんとん拍子に横綱への階段を駆け上っていくのではないか?
そう思っています。
朝乃山や正代に、
あんな気迫は出せないですね。
もともと出世も早く、
前回は関取になってから大関に昇進するまでわずか1年半。
今回も関取に復帰してからわずか7場所目。
要するに、
ケガさえなければ「無双」をかますことのできる、
そんな力士なんですね。
現在29歳の照ノ富士。
まだまだ体の年齢は若いと思いますが、
古傷を抱えているという事もあり、
「さほど長く時代を築けるというのはないのかな?」と思いつつも、
やはり苦労をしてきただけに「頑張れ!」と応援してしまいます。
今場所後に大関昇進、
そして今年いっぱいで横綱昇進してもらいたいと思っています。
今場所後の大関昇進には、
ワタシは何の心配もしていません。
絶対に大関になるって!!
ライバルはやはり、
貴景勝という事になるでしょうかね。
二人で切磋琢磨して、
大相撲を盛り上げていってほしいですね。
東西揃っての横綱土俵入り、
楽しみにしています。
すでに「大関にかなう」相撲っぷりを見せる照ノ富士が次の東横綱。
今の力士の中では気迫は誰にも負けない貴景勝が次の西の横綱。
11月場所の優勝決定戦のような、
二人での「決戦」が毎場所行われるようだと、
土俵も盛り上がります。
その二人に、
殻を破った「学士力士」の誰かがついていって、
輪島以来半世紀ぶりの綱を巻く姿を、
見たい気もします。
昨日の白鵬の休場から、
ワタシは「大相撲新時代」が完全に始まったと思っています。
そうでなければ、ダメだって!
さ~て、
一番出世は誰なのかなあ。。。。
最新の画像[もっと見る]
- さあ リーグワン開幕! 5日前
- 2024.10.26 オールブラックス戦観戦記 2ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 3ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 3ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 3ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 3ヶ月前
- ラグビーパシフィックネーションズカップ 日本代表 決勝に進出 3ヶ月前
- ラグビーパシフィックネーションズカップ 日本代表 決勝に進出 3ヶ月前
- おめでとう玉鷲。 1631回、連続出場の記録を更新! 4ヶ月前
- 第106回 全国高校野球選手権地方大会 クライマックス 5ヶ月前