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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

一瞬のスキ 勝負は無常!

2012年07月13日 | 高校野球

≪第94回全国高校野球選手権≫

神奈川県大会 1回戦

日大藤沢 3×-2 武相



参加校が全国最多の神奈川県大会。
毎年何かが起こります。

今年の大会では、
昨日【1回戦屈指の好カード】で、
その『何か』が起こってしまいました。


対戦カードは、
8強、あるいは4強の対戦でもおかしくないほどの強豪同士、
日大藤沢と武相の対戦でした。

日大藤沢は、
昨夏の大会で第1シード・慶応を撃破したエース池田が今年も健在。

対する武相は、
桑元監督就任以来、
毎年優勝戦線に顔を出して、
完全に『古豪復活』して臨む今年の大会。

初戦で激突とは『ありえない』強豪同士の対戦は、
1/190という確率で、
実現してしまったのでした。

両校ともに、
『甲子園まで見据えた』大会の初戦ということもあり、
保土ヶ谷球場にもたくさんのファンが駆けつけました。


試合は予想通りの投手戦で、
もつれあいながら終盤へ。
日大藤沢の逃げ切りかと思われた9回、
武相がガッツを見せて好投手・池田から同点に追いつき、
迎えた9回裏。

ここで日大藤沢は、
1死満塁のチャンス。
バッターはキャプテンの伊藤修。

武相のエース・板野は気迫の投球で好打者伊藤を高いショートフライに打ち取ります。
インフィールドフライが宣告され2アウト。

しかし・・・・・

フライを取ったショートを中心に、
武相ナインは、
『タイムをかけずに』
マウンドに集まってしまいます。

それを見ていた3塁ランナーの斎藤、
スルスルと3塁からホームへ。

茫然とそれを見送る武相ナイン。

斎藤がホームを踏むと、
球審の両手は、
大きく左右に広げられました。

『セーフ。ゲームセット』

茫然とする武相ナイン。

なんだかよく事情が呑み込めていない日大藤沢のベンチ。

しばらくの時を置いて、
球審が場内で『事情』を説明。
『三塁走者のタッチアップでの得点を認めます。ゲームセット』
のコールとともに、
この激闘は幕を閉じました。

日大藤沢は、36年連続の初戦突破。
武相は、52年ぶりの初戦敗退だそうです。
すげー記録だな、こりゃ。


日大藤沢の3塁ランナー。
さすがとしか言いようがない。
状況の把握といい、
一瞬たりとも気を抜かない姿勢といい、
強豪の名に恥じないものです。

敗れた武相の選手たち。

無念の最後となってしまいました。

素晴らしい戦いぶりでしたが、
あの瞬間、
エアーポケットに入り込んでしまったかのようでした。

ベンチは呆然、
スタンドは涙が止まらない映像が、
延々と流れ続け、
彼らの無念さを物語っていました。

3年生には本当に気の毒なことでしたが、
この悔しさを持って、
またチームは一つ強くなる気がします。

≪夏の借りは、夏に返す≫

来年の武相に、
注目しましょう。


ということで、
序盤から熱い神奈川の夏。

いよいよシード勢も、
登場してきます。


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