≪第100回全国高校野球選手権大会≫
【決勝】
大阪桐蔭(北大阪) 13-2 金足農(秋田)
金足農 001 000 100 - 2
大阪桐蔭 300 360 10✕ - 13
大阪桐蔭 圧巻のフィナーレ。史上最強の称号を得て2度目の春夏連覇!
「史上最強」
素直にこう呼べる、大阪桐蔭の圧巻の勝利でした。
疲れがあるとはいえ、相手は今大会話題を独り占めした剛腕・吉田輝星。
これまでピンチになるたびにギアを上げて数多の強力打線を抑え切ってきた剛腕が、
大阪桐蔭の『並ぶもののない』猛打線にどう立ち向かっていくかがこの試合の焦点でした。
ワタシは頭の大部分では「こうなるんじゃないか」と思っていたものの、
『いやいや、野球の神様は、この100回大会のフィナーレに、もっと劇的なドラマを用意しているんじゃないか?』
なんていう根拠のない予想を期待したりしていました。
しかしながら、
大阪桐蔭の『勝つということに、すべてをかける貪欲さ』はすさまじく、
『相手が強ければ強いほど、その真価を発揮する』チーム力はこの日も健在。
初回1・2番であっという間に無死1・3塁のチャンスをつかむと、
その後の2死満塁から吉田が痛恨のワイルドピッチで先制点。
すかさず石川が右中間にタイムリーで3-0として、
プレーボールがかかってまだ10分と少しで、
あっという間に試合の趨勢を決めてしまいました。
4回には宮崎が会心の3ランを叩き込み6-1とリードを広げ、
その後はまさに「大阪桐蔭祭り」で打線の破壊力をこれでもかと見せつけ、
あのスーパーエース・吉田から5イニングで何と12得点。
マウンドから引きずり下ろして、
あとは悠々と『無人の野を行き』栄光へまっしぐら。
連投の柿木もしっかりと完投で相手打線を抑えて、
大阪桐蔭が圧巻の攻守で2度目の春夏連覇を達成しました。
おめでとう 大阪桐蔭。
これだけ注目され、マークされ、
それでも「なんてことはないよ」と口笛を吹きながら、
自分たちの野球をやり切って相手を寄せ付けず。。。。。
そんなイメージの、今年の大阪桐蔭でした。
KK擁するPL、立浪らで春夏連覇のPL、
松坂の横浜、藤浪で春夏連覇の大阪桐蔭。。。。。。。
いくつかの「史上最強」と呼ばれるチームがあり、
今年の大阪桐蔭がどこまでそれらのチームに近づけるかということを注目して見ていましたが、
チームの高いレベルでの完成度や、
なあにがあろうとも動じない精神力などを総合すると、
この大阪桐蔭のチームこそが【史上最強】と呼んでもいいかもしれない。。。。
そんな感想を抱いています。
単に投打に突出した力を持っているというだけではなく、
常に相手を予測して動く守備陣や1点を大切にする姿勢、
そして決して低めのボール球に手を出さず相手投手にじわじわと圧をかけていく攻撃陣など、
目に見える派手な打力や投手力などに隠れた部分にこそ、
大阪桐蔭の強さが隠されていると思います。
そしてそれらを突き詰めていきながら、
『絶対に負けない』というすさまじいまでの闘争本能。
これらはちょっと、
「どうやったらここまでのチームができるのか」
と不思議になるほど、
素晴らしく心技体が充実した『至高のチーム』だったといえるでしょうね。
”大阪桐蔭のDNA”
ということをよく言われますが、
ここまでのチームを見せられるともう、
脱帽する以外にありません。
すごいを通り越した、
この大阪桐蔭。
これからどんな歩みを見せてくれるのでしょうか。
さて、
敗れた金足農。
昨日は序盤から苦しい戦いが続いて、
最後の最後に大阪桐蔭の軍門に下りましたが、
日本国中をこの夏、熱い感動と興奮に包んでくれた功績、
まったく色褪せるものではありません。
準優勝おめでとう!!
胸を張って秋田に帰ってください。
100回目の夏の大会が、
彼らとともにあったこと。
本当にうれしく思います。
吉田投手。
疲れもあって、
今日は思ったようなピッチングはできなかったと思いますが、
それでも初回のピンチで3番・中川、4番・藤原を連続三振に奪った投球にはしびれました。
『これが吉田輝星だ!』
とマウンド上で、
右手を高々と天に突き上げている幻が、
見えました。
そしてそれを支えるナインも、
最後まで試合をあきらめることなく全力でプレーを続け、
その姿がまた、感動を呼びました。
甲子園というところは、
敗者こそ輝く舞台です。
これまでの99回の夏で、
甲子園はどれほどの『美しい敗者の姿』をグラウンドに刻んできたことでしょうか。
100回目の夏、
最後の『美しい敗者』は、
金足農のナイン、彼らこそふさわしいですね。
この夏を振り返るとき、
多くのファンの脳裏には、
必ずやあのパープルのユニフォームが目に浮かぶことでしょう。
確かに歴史に名前とその雄姿を刻んだ夏。
東北に勇気とプライドを、
もたらしてくれた彼らを、
讃えたいと思います。
決勝では残念ながらヒリヒリする感じはありませんでしたが、
何かさわやかな風が吹き抜けたような、
清々しさとそれでいてちょっぴりの寂しさをも感じさせてくれました。
ああ、これでもう、
今年の大会も終わってしまうんだな。。。。。
そんな寂しさを今は、
少しだけ・・・・・いや、たくさん、
感じているところです。
今年もいい大会だった。
そして、
来年からもまた、
新たな歴史を刻んでいってもらいたいと思わせてくれる、
『甲子園最終日』でした。
両チームの選手、
いや、すべての代表校の選手に、
心からありがとう。
彼らの野球人生に、幸あれ!!
数々の感動、驚きが満載だった100回目の夏の甲子園。
100回という節目とともに平成最後の甲子園大会で、初めて行われたタイブレーク。また、史上初となる2度目の春夏連覇。
歴史に刻まれるターニングポイント的な大会でもありましたね。
そんな記念すべき大会で過去に例のない大記録と、第1回大会103年ぶりの秋田県勢決勝進出の快挙。
いいものを見させていただきました。
それにしても大阪桐蔭。
成し遂げた結果もさることながら、史上最強校の称号は彼らかもしれませんね。
KKのPLを差し置いてそれだけは認めまいとしていた、この頑固オヤジもさすがに観念しました。
ほぼ完全アウェーの状況下で全く動じない精神力。むしろ、楽しんでいるように感じました。いつものことで慣れているのでしょう。
チャンスは確実にモノにする全くそつのない試合運び。
負けるイメージが浮かびません。
吉田君が本調子であったらなあ・・・との思いもありますが、あのような大差にならずとも、結果は同じだったのかなあ。
一方、金足農業。
最後の最後まで、大会を盛り上げてくれました。
感動をありがとうと言いたいですね。
付属系、学園系の校名の私立隆盛の昨今、昭和の香りが漂う農業高校
天理とは又違った紫色、むしろパープルと表現したほうが合ってるような鮮やかなユニホーム
若いファンをはじめ、強烈なインパクトを与えたでしょう
ホント感動しました。
今大会は、一回戦から最後まで好チーム同士の対戦がたくさんあり、見ごたえ満載でした。
近年にないぐらい最高に楽しめた大会だったと思います。(高知商の出場を差し引いても)
思うに、参加校の多い県が東西、南北に分かれて、有力校の出場が増えたことが大きいのではないでしょうか。
浦和学院と花咲徳栄なんて豪華すぎるでしょう。
横浜と慶応なんか神奈川県の方からするとどんな心境なのでしょうか笑
今回だけに限らず、今後も分けたらいいのにと思ってしまいますが、日程の問題、試合数の増加による選手への負担等々問題があるのでしょう。
高知県人からすると申し訳なく思います苦笑
記録的猛暑から、開催自体に問題がなんやかんや言われた大会でしたが、トラブルもなく無事閉幕し
感動の多い、記録にも記憶にも残る大会でした。
本当にお疲れ様でしたといいたいですね。
まめちち様も大変ご苦労様でした。
毎回読み応えあり、感動も十分伝わりました。お疲れ様でした。
PS
今大会初めて慶応高校の応援を見ました。(もちろんテレビでですが)
圧倒的迫力に感動!! 今大会での思わぬ収穫です 笑
あまりの感動に、動画を漁りまくってしばらく見入ってしまいました。
やっぱダッシュ慶応です。高校野球は。
伝統を重んじて代々引き継がれ、現在もオリジナルのみで応援を続ける。いいですねえ。
それに加え、アルプス全体が団結した応援。
声量の違いが歴然ですね。
いやあ、次回慶応が甲子園に出場した暁には、現地で相手側で見たいですね。
本当にいい大会でした。終わってみればあっという間、やっぱり楽しい時間は、すぐに過ぎ去ってしまいますね。
また来年、新たな球児たちの戦いを楽しみにしています。