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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

「一代年寄」はなくなる公算。 そもそも、大相撲にはあいまいな基準が多すぎる。。。。

2021年04月20日 | 相撲

~サンケイスポーツより~
日本相撲協会に設置された「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の第11回会合が19日、東京・墨田区の両国国技館で開かれ、山内昌之委員長(73)=東大名誉教授=が協会の八角理事長(57)=元横綱北勝海=に最終提言書を提出した。「一代年寄」について認める根拠は見いだせないなどと言及しており、44度の優勝を誇る横綱白鵬(36)への適用が、事実上閉ざされかねない見解が示された。


引退が間近に迫る白鵬への処遇として注目されていた「一代年寄」制度。
これまで大鵬・北の湖・千代の富士・貴乃花の”名横綱”4人にだけ認められていたこの制度そのものへの疑義が有識者会議で出され、
この制度そのものが「もともと存在しなかった」として今後は適応されない可能性が高くなりました。
これによって、
白鵬が「白鵬親方」として角界に残る道は閉ざされ、
新たに年寄株を取得して親方になるという事になりそうです。

そもそも「優勝回数の多い名横綱」だけに与えられるこの「一代年寄」という制度、
基準から何から不透明なことが多く、
「優勝回数が20回を超える横綱」というのが一応の基準になっていたようですが、
時代によって大相撲のレベルは違いがあるのも事実なので、
優勝だけを基準にしてもなかなか難しいものがあると思いますね。

そもそも今の年寄制度、
親方株の取得の問題などは、
先ごろ引退した鶴竜の時も大きな問題になったように、
これからの大相撲に影を落とす可能性のある問題です。

今の親方衆を見ても、
なんだか「こんな力士、いたっけ?」
というような人が即座に部屋を持ったり、
逆に大関・横綱を張った「名力士」が親方株の取得で非常に苦労したり、
素人目にも「なんだ、これは?」と思うこと、正直に言って多いです。

もちろんどんな競技でも、
「名選手、必ずしも名指導者にあらず」
ということはわかっているものの、
大関・横綱などを張って角界の看板として活躍した力士には、
引退したら無条件で親方株を渡せないものなのか?なんて思ってしまいます。

今は親方株も協会管理になっているようですが、
一般のファンにはわかりづらいことが多くて、
頭の中ではこんがらがってきちゃいますね。

なんでこの人が、
この名籍を持っているの????
と首をひねることも多いです。

なんで今、二子山親方は雅山(現役時代のしこ名)が継いでるの????
現役時代、なんか関係あったっけ????

なんていうのがワタシの今の混乱の現状だったりします。


まあ、本来ならば、
親方株の問題なんて、
一般のファンのうかがい知るところではなくて、
興味持たなくていいのかもしれませんが。
まっ、それも「うまくやっていてくれれば」の話。

きな臭い話ばっかり聞こえてきて、
この春場所中だって、
時津風部屋の話、東関部屋の話、千賀の浦部屋の話など、
知りたくもない話ばかりニュースソースに乗るんですよね。

それから大相撲でいえば、
先場所後大関昇進を決めた照ノ富士の昇進基準の話題もありました。

横綱、大関への昇進の基準にも、
あいまいな部分が大きく残されていて、
明確な根拠が存在しないというのもつまびらかにされています。

どの時代でも昇進に関しては曖昧模糊としていますが、
まあそれは日本の「武道」ら伝統文化の「昇段」のあいまいさとして許容してきました。
柔道、剣道、空手、そして将棋や囲碁なども、
段位の「昇段」に絡んでは基準が難しいですよね。

しかしながら、
そういう「あいまい」という概念は、
日本が文化として長く継承してきた部分でもあるので、
「国技・相撲」においても、
そういう”あいまいさ”というのりしろの部分を残しておくというのは、
大事なことなのかもしれません。

でもやはり、
見ていてわかりにくいというのは正直なところですよね。
ここ20年ぐらいのデジタル文化の伸張にともなって、
「わかりやすい」「0か1か」という事が求められてきていますので、
こういった「曖昧文化」は果たして継承されていくのか?ということについては、
なんだか不透明なところもありますね。

そしてこちらは与しなくてもいいとワタシは強く思うのですが、
ことさら「相撲の国際化」という事を推進するあまり、
「外国人にもわかりやすく」という事を前面に出すという事。

「わかりにくいけど、それも含めて日本の文化」

という事をもっと自信をもって、
発信していってもいいのではないかと、
ワタシは思ったりしています。

大体において日本のこと、日本の文化を好きな人って、
日本に「わかりやすい」なんてことなんて求めていないような気がするし。。。


いずれにしても、
鶴竜、白鵬など大きな貢献のあった力士については、
「一代年寄」なんかではなくとも、
すぐに苦労しないで「親方株」を手渡してやってほしいと思ったりするわけです。

そもそも、
現役時代は「番付のみがモノを言う」世界なんだから、
引退した時にそれが完全に取っ払われるってことでいいのか?
そのあたりはまた、
議論してもらうとして。。。。。

わたしゃ、
今度の場所も、
またも発出されるであろう「緊急事態宣言」の下での大相撲になりそうだってことのほうが、
よっぽど気になっていたりするわけなんですがね。

照ノ富士の今場所、来場所の2連覇による横綱昇進。
それこそが「大相撲を救う」と思っているわけです。
大関なんか2場所ですっ飛ばして、
早くその腰に真っ白な綱を巻いてほしいものです。



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