≪第95回全国高校野球選手権大会≫
【第8日】
福井商(福井) 2-1 聖光学院(福島)
作新学院(栃木) 4-0 熊本工(熊本)
常総学院(茨城) 4-1 仙台育英(宮城)
鳴 門 (徳島) 6×-5 修 徳 (東東京)
第8日の甲子園は、
伝統校がその力を発揮しました。
第1試合の福井商は聖光学院の打線を背番号10の長谷川投手がほぼ完ぺきに抑えきり、
2-1という僅差の投手戦を制しました。
1回戦といいこの日といい、
福井商はチーム全体に粘りが感じられ、
いい状態ですね。
大会前から注目されたエース中村文君に加え、
この日好投した長谷川君が好調ですから、
投手陣の層はグッと厚くなってきています。
第2試合では、
過去2年連続準々決勝以上に進む作新学院が、
その『甲子園力』を存分に見せつけて熊本工に完勝。
小針監督は、
3年連続でチームを16強以上に導きました。
さほど注目はされていませんが、
これはすごいことですね。
この名門作新学院、
初の春夏連覇を達成してから50年余り、
あの怪物・江川をも生み出したチームですが、
小針監督就任前までは、
甲子園では50年間でわずか7勝しか挙げられませんでした。
しかも夏の甲子園は31年間も”お休み”の期間がありました。
しかしこの若き名将が監督に就任し、
作新野球を一新。
それからというもの、
09年に31年ぶりの【聖地帰還】を果たすと、
11年からは3年連続の【甲子園皆勤】。
選抜も含めた4回の大会で積み上げた勝利数は、
この日二けたに乗って10勝となりました。
しかも過去3回の夏の大会、
どの大会でも【優勝候補】にあがるようなチームではありませんでした。
一昨年は2年生中心で『何とか1勝を・・・・』、
昨年はエースの不調で『投手陣が不安・・・・』、
そして今年は『弱い弱いと言われ続けて・・・・』
3年ともに大会前にはどのメディアにもBクラスの評価しか与えられていなかったチームが、
甲子園では本当にノビノビと、
躍動して戦績を残しています。
小針監督の『小針野球』とは、
『大事なところで委縮せず、自分の力を出し切れる』
ところが最大の特徴でしょうね。
見事としか言いようがありません。
今年のチームは、
上級生、下級生の融合が見事。
そのチームを、
3年連続甲子園の山下主将が、
しっかりとまとめています。
優勝に向けて、
なんとなく『気になる存在』になりつつある名門です。
第3試合は優勝候補にして、
1回戦では”候補筆頭”の浦和学院との大激戦を制した仙台育英が登場。
1回戦で浦和学院の好投手小島から11点をもぎ取った打線が注目されましたが、
この日は緩急を巧みに使い内外角を投げ分ける常総のエース飯田を、
捕らえられそうで捕らえきれませんでしたね。
そうこうしているうちに、
わずか2度のチャンスにヒットを集められて1-4と完敗。
失意のまま甲子園を去ることになりました。
ちょうど春の選抜も、
同じような展開での敗戦でしたね。
【優勝候補】
に常に上がっていた1年間、
何だか重圧を感じ続けながらの試合だったように見えました。
もっとノビノビと甲子園を楽しめる雰囲気が出来れば、
結果も違っていたのかもしれません。
『秋の明治神宮大会優勝』で背負った『日本一』という十字架、
ことのほか重かったのではないかと思います。
しかし今年1年間、
しっかりと高校野球界をリードしてきた功績は大。
『東北で初めての大旗』
を持って帰るべく、
捲土重来を期していることでしょう。
期待しましょう。
第4試合。
別建てで記事書きますが、
後ろ髪引かれながら家を後にして、
この試合は【結果だけ】を知ることとなってしまいました。
鳴門の”渦潮打線”と”下町の強打”の対決。
白熱したみたいですね。
それにしても関東勢、
これで3つのサヨナラ負けですよ。
ガックリが3回、
何だかなあ・・・・。
翻って四国勢。
なかなか好調ですね。
勝ち残りの3校、
どこも優勝争いに加わって来そうな雰囲気です。
本当に久しぶりに、
【野球王国】
復活の足音が聞こえてきました。
今日で2回戦が終了。
明日、明後日と3回戦の戦いで、
盛り上がりは最高潮になります。
それにしても、
ひとつ言いたいのは、
『抽選の仕方が変で、これに対する盛り上がりがま~~ったくない』
ということ。
改良の余地ありですね。
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