≪第95回全国高校野球選手権大会≫
【第7日】
富山第一(富山) 5-0 秋田商(秋田)
済 美 (愛媛) 9-7 三 重(三重)
常葉菊川(静岡) 5-3 有田工(佐賀)
大阪桐蔭(大阪) 4×-3 日 川(山梨)
熱戦の続く甲子園。
第7日の第3試合、
常葉菊川の登場で49代表校が甲子園に出そろいました。
この日は済美の156キロ男、安楽が登場。
体調不良で好調とはいきませんでしたが、
この日も155キロを計測し、
『速球王』の名に恥じない甲子園登場でした。
第4試合では連覇を狙う大阪桐蔭が登場。
”甲斐のダルビッシュ”山田を擁する日川が9回2死から追い付く粘りを見せて、
延長にもつれ込む大熱戦を展開しました。
最後は大阪桐蔭の力に屈しましたが、
素晴らしい戦いを繰り広げてくれました。
その第2試合の三重、
第4試合の日川、
両チーム共通のキーワードは、
”控え投手の意地”でした。
三重の政木投手は、
エース若林が崩れた3回から急きょスクランブル登板。
春から急成長した若林に背番号1の座は奪われたものの、
不安だった肩・肘を癒して出番を待っていた”元祖エース”は、
なかなか素晴らしいピッチングを見せてくれました。
気持ちの乗ったストレート、
伸びは十分でした。
最後は済美の鋭い振りに屈しましたが、
十分に≪甲子園の出番≫を楽しんだのではないでしょうか。
そして第4試合登場の日川。
連覇を狙う超強力打線の大阪桐蔭に対して、
なんと先発は”甲斐のダルビッシュ”ことエース山田ではなく、
背番号11の三枝投手。
池谷監督をして、
『三枝がいてくれたから・・・』
と言わしめるほどの制球力を持った好投手。
その三枝投手、
自慢のフォークを武器に、
大阪桐蔭打線に対して低めに変化球を投げ続け、
サプライズとも思えるような好投で6回途中まで無失点に抑えました。
県大会前、そして県大会。
常に山田投手ばかりに注目が集まる中、
彼の”低めに投げ続ける”という投球は、
『控え投手の矜持』
をものすごく感じさせてくれて、
画面を見ながら、涙が出るほどのものでした。
その変化球の制球力を磨くための努力、
投球の中に垣間見えていました。
精神的にも落ち着いていて、
『彼がチームを支えていた』
という監督の言葉に、
大きくうなずきました。
こういう選手がいる高校は強い。
たぶん甲子園に出場してきた各校の控えの中に、
等しく『チームを支える存在』の選手はいるんでしょうね。
そんな選手が甲子園で出番を与えられて、
躍動する姿が、
これからも見たいとおもいます。
【いいチームだなあ】
と思えるチームに出会える、
これが甲子園の楽しみですね。
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