週末に、
2つのドキュメンタリー番組を見ました。
ひとつは日テレの木村拓也さんのドキュメンタリー。
そしてもうひとつは、NHK『スポーツ大陸』。
斎藤祐樹の4年間を追ったものでした。
まずは木村拓也さんの物語。
日テレが『ズームイン・サタデー』で追っていた木村拓也さんの姿を中心に編集したものなので、彼が選手時代一番光っていた、広島時代の物語が少なかったためさほど広がりのあるつくりではなかったところが残念ではありました。
しかしながら、彼と家族の『絆』は、ズーンと心に響きました。
なくなる前日の病室で、
意識のない彼の手に結婚指輪をはめて、
奥さんとてを絡めて写した写真。
涙なしでは見られませんでした。
一番彼と接した時間の長かった長男クンの中に、
確かに木村拓也氏の『魂』が宿っているのが見え隠れしていました。
あんなものを残せる『父親』であった木村拓也氏。
素晴らしいと思いましたね。
そして、
その日の夜には斎藤祐樹を追ったドキュメント。
楽しみにしていましたので、
じっくりと見ました。
『素晴らしい4年間だった』
という斎藤投手の吹っ切れた表情、
4年前の『ハンカチ王子』と呼ばれた頃とは、
全く違って見えました。
彼の根底に流れる考え方の一端を見ることが出来、
本当に素晴らしい番組でした。
一番印象に残った彼の言葉。
少年野球を指導する斎藤が、
『彼ら(少年野球の選手)に憧れてもらえるような選手になるのが、一番の目標』
と語っていたくだりです。
こんなこと言える選手って、いますかね?
この一言だけで、
彼は『野球を背負っていく』資格があると思いますね。
『プロ野球』じゃないですよ。
彼は『野球』を背負っていける男だと思います。
周りのピーチクパーチクはほっておいて、
自らの信じた道を突き進んでいって欲しいと思います。
ドラフト当日の様子や、
早慶戦で優勝を決めた後の自室での様子など、
【見たかった】シーン満載の、
素晴らしいドキュメンタリーでしたね。
まさに【NHKならでは】の構成。
さすがは【ドキュメンタリーのNHK】の面目躍如です。
今後もこういった番組作り、
期待しています。