~日刊スポーツより~
日本相撲協会は13日、元関脇麒麟児の垂沢和春さんが3月1日に多臓器不全のため死去したと発表した。67歳だった。
最近、
スポーツ界でも芸能界でも、
訃報が多すぎます。
突然に訪れる訃報に、
ガックリ来たり寂しくなったり、
感情が追いついていかない感じがします。
特にワタシが小さかった頃や若かったころに活躍していた「ヒーロー」が亡くなるというのは、
本当に打ちひしがれるものがあります。
ふとスマホの画面を眺めると、
訃報が速報で流れてくることが多くて。。。
昨日も歩いているときに流れてきた速報画面を見ると、
「大相撲で活躍した麒麟児が亡くなった」
との報が。
麒麟児といえば、
大相撲の中で欠かせない「中位で取る人気力士」そのものの人。
童顔と相まって、大人気の力士でした。
北の湖、若三杉(のちの若乃花)と並ぶ「花のニッパチ組」のひとり。
とにかく出世が早く花のある力士という事でこの異名が付いた昭和28年生まれの看板力士、
それがニッパチ組でした。
北の湖は史上最年少で横綱まで上り詰め、
若三杉も24歳の若さで横綱へ。
麒麟児は横綱に上がるような力士ではなかったものの、
その強烈な突き押しで角界一の人気力士となり、
富士桜との突き押し同士の一番はあまりにも有名です。
ワタシの記憶では、
麒麟児と富士桜の一番は、
あの有名な天覧相撲での一番に象徴されるように、
とにかく激しくすさまじい一番でしたね。
両者口の中の流血は当たり前、
体中を真っ赤に染めて、
髷はざんばらのように乱れるというのが勝負の後の両者の姿でした。
その激しい一番が、
好角家で知られた昭和天皇の一番のお気に入りだったという事は、
広く知られるところです。
そしてこの一番、
よく「時間前」に立って勝負に入るという事がありました。
両者ともに呼び出しから名前を呼ばれて土俵に上がる時からとにかく気合満々。
いつ立ってもおかしくなかったので、
常に観客も「いつ立つんだろう」と最初の仕切りからワクワクしていて、
そのワクワク感が画面を通して伝わってきていました。
そういえば近年は、
時間前に立つ力士、
めっきり減りましたね。
大相撲規則からいうと、
いつ立ってもいいんだけどね。
そんな麒麟児でしたが、
「麒麟児」ってなんでこんな名前なの?という事で、
ワタシも若いころ辞書で調べた覚え、ありますね。
「麒麟児」とは「優れた才能を持ち、将来大物になると期待される少年。神童。」ということで、
「そ~なのか~」
とうなったことを、今思い出しました。
そんな麒麟児ですが、
横綱になったニッパチ組、
若三杉が昭和58年初場所で、北の湖も昭和60年初場所を最後に土俵を去ったのに対して、
昭和63年の秋場所、35歳まで土俵を務めました。
当時としては相当な「長命力士」という事が言えるでしょうね。
この頃は三十路の声を聞くとすでに引退がちらつくという時代でしたから。
引退後は北陣親方として後進の指導に当たるとともに、
NHKスポーツ番組の解説者として長く務め、
優しいいでたちで分かりやすい相撲解説をしてくれました。
在りし日の麒麟児さんの雄姿が、
まざまざと浮かんでくるワタシです。
どうぞゆっくりお休みください。
そして、
天上から大相撲の行く末を、
見守っていてほしいと思います。
合掌
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元関脇麒麟児関の死。
電車の中で茫然としています。
僕が小学校の頃、大好きやった相撲で
一番好きなお相撲さんでした。
麒麟児の訃報、ワタシも堪えました。
大好きだった「昭和の相撲」というものが少しづつなくなっていくようで、寂しさが募ります。
ワタシは魁傑が一番好きな力士でした。
実直で、強い時は強いけどもろさもあったりして。。。。。。
そんなところが好きでしたね。平成では魁皇が最も好きな力士でした。あと豊ノ島も。
力士は世につれ、世は力士につれ。。。。
そんな感じです。