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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

聖地

2011年10月25日 | スポーツ全般

◇WBA世界ミニマム級タイトルマッチ

   世界ミニマム級4位                      同級王者

   八重樫 東(大橋) 〇   KO 10回2分38秒  ● ポンサワン・ポープムラック(タイ)


八重樫の、見事なボクシングでした。

序盤からペースを握り、
中盤チャンピオンのパンチにグラッときたシーンもありましたが、
強烈な打ち合いの中で勝機を逃さず、
10回に猛ラッシュで試合を決めました。

4年ぶり2度目の世界挑戦で、
見事に世界王者を奪取。

この日の気持ちの入ったボクシングをすれば、
今後の防衛ロードも楽しみになってきます。

そして最終的には、
WBC同級のチャンピオンである井岡一翔との統一戦も、
視野に入っていると思われます。

そうなったら本当に楽しみです。
期待の新チャンピオンです。



ところで、
昨日は試合中ずっと、
八重樫の背中を押し続ける会場の大声援がありました。

敗れたポンサワン陣営は、
『会場の雰囲気に、平常心を保てなかった』
とのコメントを残しています。

その会場は、
そうボクシングの聖地『後楽園ホール』でした。

最近のボクシングの世界戦は、
大きな会場を選択することが多く、
東京では有明、武道館、国技館、代々木第2、埼玉Sアリーナ
などで行われることが多くなっています。

いずれも1万人以上を収容できる多目的ホール。

しかしボクシングファンにとって、
なんといっても【ボクシングの聖地】は後楽園ホール以外にはありえないのではないでしょうか。

あの内藤が大番狂わせで世界タイトルを奪取したのも後楽園ホール。
やはり、
何かが起こる日本ボクシング界の【聖地】ですね。

わずか2,000人ぐらいしか収容人数はありませんが、
それだけ”熱い”観客が声援を送る場所です。

この後楽園ホールでの世界戦、
中継で見られたのは幸せでした。
そしてテレビ東京。
この試合を”生中継”で放送しました。
その英断に拍手!

過度なショーアップなき放送ですが、
それこそが”リアル”。

最近の地上波でのスポーツ放送は、
テレビ東京が最も素晴らしいですね。


さて、
その”ボクシングの聖地”後楽園ホールで盛り上がった昨夜ですが、
どの競技にも【聖地】と呼ばれる場所がありますね。

長い歴史に培われた空気感。
その競技はやっぱりここでなきゃ!!!
という場所には、
その競技の競技者でなくとも、
興奮してしまいます。


『ボクシングの聖地』が後楽園ホールなら、
『柔道の聖地』はなんといっても日本武道館でしょう。
醸し出す空気感からして違います。
そして、
個人的な意見で言うならば九段下の駅を降りた瞬間から、
「THE ぶどうかん~」
という雰囲気がプンプンと匂ってきますね。

堀を渡ると、
「あ~~~~」
といつも幸せを感じてしまいます。

選手たちはあの『タマネギ』をみると、
武者震いが起こるんではないでしょうかね。
*ちなみにワタシ、コンサートでは一度もこの場を訪れたことはありません。

『相撲の聖地』は、
むろん両国国技館以外にはありえません。
場所中に両国駅から見える、
のぼりのいっぱい立った国技館の姿、
平日でもついふらふらと行ってしまいそうになる麻薬のような魅力がありますね。


『野球の聖地』
いや、
高校野球と言い換えてもいいかもしれませんが、
なんといっても【聖地】と呼べるのは甲子園球場しかありえません。

特にリニューアルされる前の、
蔦の絡まる外観だったころは、
『これを聖地と言わずして、どこが聖地だ!!!』
というような威厳を醸し出していました。

そして通路を抜けたところに広がるグワ~~~~っとした圧倒的な存在感と解放感。

世界広しと言えども、
甲子園にかなう球場はないと、
断言しちゃいます。


『学生野球の聖地』
というならば、
神宮球場も肩を並べる存在です。

数々の激闘が繰り広げられたこの神宮は、
数々の聖地が点在する『日本スポーツの聖地』と呼べるかもしれませんね。

『社会人野球の聖地』
として長く君臨したのは、
なんといっても後楽園球場でしょう。
決して東京ドームじゃありませんよ。

後楽園の取り壊しとともに、
社会人野球は迷走の時代に入ったというのは、
言いすぎですかね。


『プロ野球の聖地』
はどこなんでしょうか。
う~ん・・・・・・・ありませんね。
思いつきません。

特にドーム球場は、
まだまだ歴史と伝統を全く感じさせてくれませんのでね。


『日本サッカーの聖地』
といえば、
やっぱり国立競技場でしょう。

数々の激戦の跡がしみ込んだピッチ、
やはり特別な思いがあります。

日本代表が試合をするとき、
見上げると正面の一番上に『聖火台』が見えている風景というの、
ワタシは大好きなんです。

だから2002年の日韓ワールドカップの決勝が国立ではないと聞いたときは、
なんとなく悲しい思いがしました。


お隣の秩父宮は、
やはり『ラグビーの聖地』
と呼ぶにふさわしいものがあります。

昔ながらの作りでお世辞にもいいスタジアムとは呼べませんが、
やはり『ラグビーはここ』
という思いが刷り込まれちゃっていますね。

早慶、早明戦や日本選手権などは国立競技場で行われることも多いラグビーですが、
やはり『秩父宮』の方がラグビーという感じがしますね。
テレビで見ているときは、
特に雨が降っているときは『ラグビーらしい泥だらけの激闘』という感じがして、
実は好きだったりします。

高校ラグビーでは、
花園ラグビー場が【聖地】ですね。


その他の競技でも、
それぞれに【聖地】が存在することでしょう。

バレーやバスケでは、
やはり東京体育館が聖地なのかな?

世界に目を移すと、
ゴルフの聖地はマスターズの行われるオーガスタナショナル
テニスの聖地は言わずと知れたウィンブルドン

などなど・・・・・
たくさんの【聖地】が人々をスポーツという『異空間』にいざなってくれます。

これからも、
毎日どこかで、
スポーツの激闘は繰り返されていくことでしょう。

100年たったら、
どこがどのスポーツの新たな聖地になっているか、
興味がありますねえ。
(見ることはできないですけど)


最後に、
日本の『テニスの聖地』。

若い人たちは『有明コロシアム』と答えることでしょう。
しかしワタシは、
いつまでたっても『テニスの聖地は【田園コロシアム】』だと思ってしまいます。
もう数十年前には取り壊されてしまったのにね。

『デンコロ』
でのデ杯日本戦・・・・・
昔の思い出として、目に浮かんだりします。
(デ杯って言葉自体、わかんない人がほとんどだと思いますが・・・。)


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