いよいよ今年も、
駅伝の季節が始まりましたね。
いつ頃からこんなにも駅伝が注目されだしたのか?
まあ、
箱根駅伝はそれなりに80年代、90年代から注目されるイベントでしたが、
今のような『日本における1年のスポーツシーンの、ある意味中心』
というような扱いになったのは、
まあここ7,8年ぐらいのことかな?
特に箱根の5区【山登り】でドラマが頻繁に起きるようになり、
”元祖山の神”今井選手(順大)から、
”2代目”の柏原選手(東洋大)、”3代目”神野選手が登場してくるに至り、
人気はまさにうなぎのぼり。
各校のインサイドストーリーが語られ、
更に予選会まで大注目のイベントになってきたこの『学生駅伝』というもの、
もはや止める者はいないほどキャラの立ったコンテンツになっています。
そんな学生駅伝。
箱根に至るまでの道程というものがまた、
駅伝ファンを刺激してやみません。
主に『箱根シード組』の”現在位置”を確かめたいならば・・・・・というのが、
シーズンの始まりを告げるイベントである《出雲駅伝》ですね。
今年は青山学院が圧倒的な強さを見せて優勝。
『やっぱり青学は、頭一つ抜けているな』
という印象を強く抱きました。
しかし大学駅伝界(?)の勢力図は刻々と変わっているようで、
留学生ニャイロという『爆弾』を擁し、
周り高校駅伝優勝メンバーで固める山梨学院大が虎視眈々と”打倒青学”に照準を定めている感じを抱けば、
両角監督の”本気”が感じられる東海大はメンバーに”超絶1年生トリオ”を並べてきました。
青学と並んで長く『3強』と言われた東洋大、駒沢大の両校が今大会で失速したのを見るにつけ、
『ひょっとしたら新御三家は青学・山学・東海か?』
なんていう話も現実味を帯びてきたりしています。
シード校はピークを10月に一度持ってこなくてもいいので、
調整は比較的やりやすいのではないかと思いますが、
箱根に向け、これからの2か月が面白くなってきそうです。
一方のノーシード組は、
正に『血で血を洗う』立川予選会を越えなければ、
明日はありません。
年々過酷度を増してきているこの立川予選会。
今年も波乱が起きました。
なんと87大会連続出場中だったあの名門・中大がまさかの11位で予選落ち。
88年連続出場はならず、
先人たちが築いてきた歴史は、
いったんここで幕を下ろしました。
中大が落ちるほどのレベルって、
本当に過酷以外の何物でもありませんね。
新興チームは必ずアフリカから来た留学生がチームの一員として出走。
今年も『前6人』がずっと留学生で、
『やっぱ、違うなあ……』
という走りを見せてくれました。
そこに食い込んできたのが、
神奈川大のエース・鈴木。
見事な走りで48分台の記録をたたき出し、
日本人トップの3位でゴール。
本番でも期待される走りっぷりでした。
チームとしては、
最初から見事な”チーム走”で他を寄せ付けなかった大東大がトップ。
以下、
明大、創価大、法大、神大、上武大、拓大、国学院大、国士館大と続き、
最後のイスに滑り込んだのが、
個人トップの留学生・ワンブイ貯金がものを言った日大でした。
中大はわずか44秒差、
一人当たり4.4秒の差に泣きました。
中大はなかなか覚醒しないチームに対し、
藤原新監督が刺激策として1年生の舟津をキャプテンにするというチャレンジを行いテコ入れを図りましたが、
及びませんでした。
ワタシは一連のテレビ番組を見ていて、
4年生がかわいそうでなりませんでした。
事情は分かりませんが、
体育会で4年間頑張ってきて、
最後の年で伝統を途切れさせてしまった悔しさは、
いかばかりか。。。。。
しかもキャプテンが入学したての1年生に変わり、
いろいろ思うところや言いたいこともあったでしょうが、
それをすべてグッと飲み込んでこの日を迎えたはず。
何とかいい結果で、
彼らに報いたかったですね。
一方昨年わずか10秒差、
一人ずつではわずか1秒差という僅差で箱根行きならず、
涙にくれた国士館大は、
今年はそのリベンジということで頑張りました。
見事に今年は箱根のキップをゲット。
本番では『箱根を走る喜び』をいっぱいに感じて、
激走してください。
ということで、
今年も駅伝シーズンが始まり、
季節は秋から冬に向かっていきますね。
1月2日・3日。
正月気分を味わいながら見る箱根駅伝。
たまりませんな~~。