広島黒田博樹投手(41)が、
広島市内で会見を開き、
ついに今季限りで現役を引退することを表明した。
黒田の引退。。。。。
大事な日本シリーズ初戦を前に、
”男気・黒田”の、
チームを日本一にするための『一世一代の大博打』ですね。
通常で考えれば、
引退を決意していたとはいえ、
その発表と会見はシリーズがすべて終わった後になるはず。
しかし黒田はあえて、
引退の発表をこの日に設定しました。
そこには黒田らしい、
『なんとしても広島を日本一に』
という強い気持ちが、
垣間見えます。
これでカープの選手は、
より一層『勝たねばならん』と燃えてくることでしょう。
日ハムも武田勝が、
『俺の為に勝て』
とシーズン終盤、
選手に檄を飛ばしていました。
引退するエースピッチャーが、
それぞれのチームのモチベーションを挙げる。
今年の日本シリーズは、
なんだか面白いことになりそうです。
さて、黒田です。
『純パの男』を自認するワタシは、
実は黒田がアメリカにわたるまでは、
さほど注目するピッチャーとして観ていたわけではなく、
そのピッチングも年に何回か巨人戦の時目にするだけ・・・・・という感じでした。
(ちなみにアマチュア時代も、高校は大阪で甲子園に縁なしだったし、大学は東都リーグ所属だし……ということで、黒田が実際に投げる姿は、プロ入りするまで見たことがありませんでした。)
しかし海外FAで海を渡りMLBに挑戦したときから、
特別な存在の投手となりました。
それはとりもなおさず、
ワタシがファンのドジャーズのユニフォームを着たから。
昔から『投手に対する援護がチョ~少ない』ドジャーズというチームで奮闘する黒田を見るにつけ、
『これは黒田を応援せねば』
とせっせとNHKのBSにチャンネルを合わせていました。
そこで目にする黒田の安定感抜群のピッチングに、
『彼はすごいな』
といつも感じていました。
皆さんわかっていることだとは思いますが、
ドジャーズ時代の4年間の黒田の成績は41勝46敗ですが、
ドジャーズの打線がもっとまともであれば、
少なくともあと10勝は上積みできたと思っています。
ヤンキース時代は3年間で38勝ですからね、
1年間で少なくとも3勝ぐらいはロスしていたということですね。
そんな『ややバックの援護に恵まれない』中で、
安定感抜群にQS(クオリティ・スタート)を淡々と毎試合積み上げる黒田の評価は、
年齢が上がる都度に高くなっていきましたね。
日本人の野球ファンとして、これほど鼻の高かったことはありませんでした。
そして昨年、
20億ともいわれるメジャーのオファーをけって広島へ復帰。
その時はもう、
自分自身で『あと1,2年ぐらいしか現役はできないだろうな』と重々わかっていたんでしょうね。
その中でカープの投手陣に素晴らしい福音をもたらし、
今年はエースのマエケンがくしくも黒田の古巣であるドジャーズへ移籍していったにもかかわらず、
育てた若手が次々に結果を出し、
自身も苦しい状況をおくびにも出さずにローテを守り続けて10勝。
そしてカープは、
歓喜の25年ぶりセ・リーグ優勝を飾ったのです。
彼の劇的な野球人生そのままの、
素晴らしい1年となりましたね。
そして最後の舞台である日本シリーズで、
自身を、
そしてチームを鼓舞する大博打をこの日うったというわけです。
正直ワタシ、
『大谷がいる』というその一点だけで、
この日本シリーズは”日本ハム有利”と思っていましたが、
何やら面白いことになってきそうです。
カープはCSを見ていると『チーム状態がイマイチかなあ』と思わなくもありませんでしたが、
これでチーム全体に『気持ちが技術を凌駕する』というベースができましたよ。。。。
いずれにしても、
ワタシが見たいなあと思うのは、
マツダスタジアムでの第1戦、
大谷vs黒田
の投げ合いです。
カープとしては、
戦術としても『2・3戦必勝』でジョンソン・野村を投げさせた方が、
ひょっとしたら優位に運ぶかもしれません。
もし第1戦の先発が黒田となったら、
広島ファンのボルテージは、
最高潮になることでしょう。
そしてカープの若手の選手たちも、
『黒田さんを、手ぶらで帰らせるわけにゃあいかんけ~のお』
ということで、
MAXの気合で”打倒大谷”を目指すことでしょう。
そしてそんな気合を待っ正面から受け止めて、
”野球漫画から飛び出したヒーロー”大谷がどんなピッチングを見せるか。。。。。。
そんなことになったら、
おしっこちびっちゃいそうになっちゃいます。(汚い表現で、ゴメンナサイ)
いや~~~~~
黒田投手。お疲れさまなんて、まだ言いませんぜ。
最後に『長く記憶に残るピッチング』たのんまっせ!!!