今季、
素晴らしい戦いぶりを見せてロケットスタートした埼玉西武ライオンズ。
しかし5月の声を聞くと急失速。
交流戦が始まっても“虚しい戦いぶり”が続きテンションも下がりっぱなしです。
前回の記事で、
『救世主』
が現れないと今後の戦いも厳しい、
と書いたのですが。。。
昨日の横浜DeNA戦を観ていたら、
なんとその救世主(?)になりそうな選手を発見しました。
その名は木村文紀。
昨日は好投を続ける相手エース・“番長”三浦から、
値千金の決勝アーチを叩き込み、
チームと好投の菊池雄星に勝利をもたらしました。
彼の『ものすごいスイング』から放たれたマッハの打球と、
『いかにも打ちそうな』ボックスでの佇まい。
惚れてしまいました~。
思えば木村選手。
昨年の後半に投手から打者に転向した苦労人です。
【投手失格】
の烙印を押されてから打者に転向し、
背水の陣で今季に臨んでいます。
『マーくん世代』
の一員でもある彼。
高校時代から、
全国の舞台は踏めず名前も売れてはいなかったものの、
そのポテンシャルの高さは轟きわたるという存在でした。
高校の先輩をもじって『斎藤(元巨人)二世』
なんて呼ばれていました。
ドラフトでは、
晴れて一位でライオンズ入り。
入団当初、
日ハム・大谷選手張りに、
『投手でも打者でも一級品』
と言われた木村選手。
しかしワタシは、
『彼は絶対に打者で育てるべき』
とずーっと思い、
周囲には言っていました。
というのも、
その年の高校野球埼玉県大会で観た、
彼のものすごいバッティングに惹かれっ放しだったからです。
投手としては、
その埼玉県大会で、
150キロ近くの剛球・・・という触れ込みにしてはイマイチ?
という投球しか見せてくれなかったからかもしれませんが。
(まぁそれも致し方ないところです。炎天下での連投ですからね。)
ドラフトされた瞬間から、
打者で育てるものだとばかり思っていたワタシにとっては、
数年を経ても投手として目のでない彼の事、
いつも『もったいないなぁ』
なんて思っていましたが。
そして、
いつしか6年も経って、
ファンとしてのワタシの中でも彼の位置づけは、
『あの人は今』
状態となっていました。
入団当初、
監督は捕手出身の伊東監督、
二軍監督は投手出身の、現監督の渡辺というのも影響があったことは、
確かでしょう。
まぁ、
彼らにとっては、
木村の投げる150キロの剛球が、
忘れられなかったんでしょうね。
だからこそ、
6年も投手として引っ張っちゃったんだと思います。
打者転向は、
3年ぐらい遅れた感じですかね。
しかし、
昨年後半に木村選手が『打者転向』のニュースを耳にした時、
ワタシの中で眠っていた【期待】がムクムクと頭をもたげてきました。
『お~やっと木村が、打者になってくれたか~!』
そして今季、
彼の動向を毎日ずっと楽しみに追い続けていました。
シーズン当初はファームの試合でも苦しみ抜いているようでしたが、
4月下旬くらいから徐々に持っている力を発揮し始め、
あの大谷投手から2ホームランを叩き込んだ事で久しぶりに『木村』という名前がスポーツ紙の紙面に踊りました。
150キロを超える球を軽々とスタンドに持っていく彼の潜在能力は、
やはり素晴らしいものでした。
ワタシは、
『よっしゃ~』
と叫んでしまいましたが、
同時に次の期待は『いつ一軍に上がってくるか』ということ。
その日を今か今かと待ち続けましたが、
その時期のライオンズ外野陣、
『左のおかわり』
こと坂田選手が大ブレーク中。
キャプテン・栗山にチームリーダーの秋山が残りの2ポジションを埋めるとあって、
『どう逆立ちしても出番はないな』
と思っていました。
しかし、
幸か不幸か。
その大ブレークの坂田選手が脱臼で長期離脱。
そこで白羽の矢が立ったのが、
この木村選手という訳です。
先週打者として初めて一軍に上がると、
早速フェンス直撃の二塁打を放ち存在感をアピール。
そしてこの日につなげました。
昨日は1-1の8回に、
菊池雄星の代打で登場。
菊池とは一昨年暮れ、
球団派遣の『オーストラリア武者修行』に一緒に行き、
苦労した仲。
ホームランを打ってベンチに帰った時、
菊池に嬉しそうに握手をする姿、
映し出されていました。
よっかったなあ。
さて、
彼のポテンシャル、
無限大だと思います。
彼のプレーぶりを見ていると、
現SB監督・秋山の西武時代の姿を思い浮かべてしまいます。
その身体能力の高さ・・・・・秋山ばり。
その振りの鋭さ・・・・・秋山を彷彿とさせる。
その足の速さ・・・・・もしかしたら秋山の全盛期より上?
2000本安打を打った先輩を超えていく可能性、
十分に秘めているまさに【大器】です。
秋山先輩も大ブレークは5年目。
まだまだ遅くはないよ、木村クン。
かつて『ドラ1』で入団して投手から野手に転向した選手に、
古くは近鉄・仲根、ロッテ・愛甲、南海(⇒横浜)・畠山、
現役では日ハム(⇒オリックス)糸井らがいますが、
彼らはいずれも転向して成功しています。
木村もその系譜に続き、
打者としての大ブレークを期待しています。
そしてその木村を、
ぜひ堪えながら使っていってほしいなあと渡辺監督には、
お願いしておきます。
ちょっとテンション下がり気味の1か月余りでしたが、
またぞろ”ライオンズ熱”高くなってきました。
今年は面白い。
いくぞ~~!
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