ＮＦＬプレーオフ イーライ・マニング ”当代一ＱＢ”の兄、ペイトンを凌ぐ勝負強さ

≪ＮＦＬ　デビジョナル・プレーオフ≫

【ＡＦＣ】
ペイトリオッツ　　４５－１０　　ブロンコス
レイブンズ　　　　２０－１３　　テキサンズ

【ＮＦＣ】
ジャイアンツ　　３７－２０　　パッカーズ
４９ers          ３６－３３　　セインツ



ＮＦＬプレーオフの続報です。
信じられないようなアップセット（番狂わせ）が起こりました。

シーズンを１５勝１敗で乗り切り２連覇を狙うグリーンベイ・パッカーズが、
なんと地元での初戦でＮＹジャイアンツに足元をすくわれました。

前半で２０失点を喫し、
ズルズルとペースをつかめないまま終わりを迎えてしまったような、
今年のパッカーズの戦いぶりからは想像もできないような試合になってしまいました。

やはり、
最終戦から少し間が空いたのが、
影を落としてしまったのかもしれません。

前半の終了間際の悪夢のような１０失点。
パッカーズの初の連覇の夢は、
あっけなく潰え去りました。

波乱を演出したのは、
ＮＦＬの申し子のような兄弟の弟、
イーライ・マニングでした。

兄・ペイトン・マニングは言わずと知れた”当代一”のＱＢ。
殿堂入りは確実で、
弟のイーライは、
いつもその陰の濃さ、大きさに翻弄されるＱＢ人生という気がしてなりませんでした。

しかし、
そのプレーの安定性は年々増してきていて、
兄を凌ぐとは言えないまでも、
しっかりと”フランチャイズ・プレーヤー”としての自歩を固め、
今日まで実績を積み重ねてきたといえるでしょう。

兄が欠場した今シーズン、
イーライは全試合でジャイアンツのＱＢを務めあげ、
獲得ヤード４９３３、２９ＴＤと、
まさに”キャリア・ハイ”の成績を残しました。

その安定感で臨んだプレーオフ。
先週のファルコンズ戦で２７７ヤード、３ＴＤと非の打ちどころのない成績でチームを勝利に導くと、
この日も”大本命”パッカーズに対して臆するところなく挑み３３０ヤード、３ＴＤと勝利の立役者となりました。

兄・ペイトンは”勝負強さ”で語られることは多くはありませんが、
もしかして弟・イーライは兄の持っていない”勝負強さ””大舞台での強さ”で語られるＱＢになるかもしれません。

何しろ、
すでに２００７年、
わずか７３．９のＱＢレーティングながら、
見事にスーパーボウル・リングを獲得した男なのですから。

ということで、
ＮＦＣチャンピオンシップは、
ジャイアンツ　vs　　４９ers
という、
８０年代、９０年代のファンにとってはたまらない顔合わせとなりました。

陽光輝くキャンドルスティックパーク、
その舞台で、
果たして踊るのは復権を果たした赤と金の軍団か、
それともイーライ率いる、
勝負強さピカイチの軍団か。

胸躍る戦いです。


＊ちなみに、この両チームの戦いで思い出すのは、絶好調のモンタナ率いる４９ersが、まさかの”サヨナラ”ＦＧで敗れ去った８９年のＮＦＣチャンピオンシップ。その時の屈辱を果たしてもらいたいというのが、ワタシの願いではあります。


ＡＦＣでは、
やっぱりブロンコス・ティーボウでは荷が重すぎましたね。
ＱＢ対決では、
ペイトリオッツ・ブレディの６ＴＤ、３６３ｙに対し、
ティーボウはわずか１３６ｙで、０ＴＤに終わってしまいました。

実力勝負のＮＦＬ。

話題だけでは、
頂点に上り詰めることはできませんでした。

スーパーボウルへ、
徐々に雰囲気が盛り上がってきました。