球界の至宝、
田中将大投手が、
ニューヨーク・ヤンキースへの入団を決めました。
このニュースの第一報を決めた時、
『やはり』
という思いを抱いたプロ野球ファン、
多かったのではないでしょうか。
常にMLBのトップチームであり、
話題を独占するヤンキース。
日本から海を渡った選手でも、
松井秀喜や、
イチロー、黒田のように、
超一流選手がこのピンストライプのユニフォームに身を包んでいます。
この交渉の中で、
田中投手はいろいろなチームと接触したでしょうが、
最後は条件面でも、そしてモチベーションという点からも、
選ぶ球団はただ一つ・・・
ということになったのでしょうね。
ワタシはもともと『くたばれ!ヤンキース』派でしたので(こういう名前のミュージカルがかつて、ありました。余りにも強いヤンキースを受けての、題材でした)、
できればエンジェルス、ドジャーズに・・・・
と思っていたのですが、
まあ仕方ないですね。
松井秀喜が活躍し、
イチロー、黒田といった日本のスターが活躍していることから、
最近は『ヤンキースアレルギー』も、
一時ほどではなくなっていますので。。。
(もちろん今でも、ヤンキースファンではありませんが。)
それにしても、
巨大な契約内容ですね。
7年合計、1億5,500万ドルですって。
目がくらむような契約ですね。
誰しもが高校時代の田中投手を知っているだけに、
わずか7年の間に、
『どんだけ成長したんだよ~』
と思うと、
感慨深いものがあります。
ヤンキースでの大活躍、
期待しています。
楽しみがまた一つ、
増えましたね。
ところでこれと対極にある残念なニュースが、
西武ファンの間に駆け巡りました。
それは、
昨年のドラフト2位、
相内誠投手が飲酒、禁煙をしたということで、
球団から処分を下されたというものです。
入団2年目でまだ未成年ですから、
こういうことになりました。
相内投手と言えば、
昨年入団前に無免許運転で速度超過のキップを切られて、
入団凍結という前代未聞の騒動の末に『入団』したという選手。
その後半年にわたり、
西武球団から社会人として、プロ野球選手としての心得を長くレクチャーされ続けているということを聞き及んでいます。
冬にはオーストラリアのウィンターリーグにも『留学』させてもらうなど、
球団としては『期待の若手』選手ですね。
彼はドラフト当時テレビ番組にて、
千葉の養護施設で中高時代を過ごすという不遇の時代を超えて、
この栄光を掴み取ったという紹介のされ方をして、
スタジオにいたタレントの涙を誘っていたものでした。
しかしこの『感動秘話』の余韻が冷めやらぬ中騒動を起こし、
”若気の至り”を真摯に反省したという報道の舌の根の乾かない内に、
またこのような不祥事を起こしてしまいました。
正直言って、
やったことは飲酒と喫煙という、
いわゆる微罪です。
しかし、
自分の置かれている立場をわきまえない、
しかも球団やスタッフなどが真摯に彼に向き合って指導している背中で、
ペロッと舌を出しながらこういうことをやっている姿を考えると、
とてもプロ野球を生業にしている社会人の姿ではなく、
まだまだ中高生気分の抜けていない”ガキ”そのものなんでしょうね。
これから先も、
とても応援する気にはなれない選手ですね。
プロ野球選手の中には、
入団前に『ヤンチャ』だった選手は、
数限りなくいることでしょう。
むしろ『ヤンチャ』でない選手を探す方が難しいかも。
ダルビッシュは入団前、そして入団直後と、
それこそブイブイ言わせていましたが、
プロ野球選手の自覚が出てくるとともに、
自分の今置かれている立場を、
しっかりと受け入れて恥ずかしくないふるまいをするようになりましたね。
田中投手だって、
卒業時は監督との確執などから、
口も利かない間柄だったと何かの本で読みました。
決して『一筋縄ではいかない選手』です。
誰もが日ハム・齊藤投手の様に、
『誰がどこから見ても品行方正』
というタイプの選手ではないのですが、
それでもプロとは、プロ野球の選手とは何か・・・・
ということが身にしみてわかってくると、
『立場が人を作る』
のたとえ通りの成長を遂げていきます。
相内選手にも、
そうなってほしいのはやまやま。
今回の不祥事は一般の人からの球団へのメールで発覚したそうです。
おせっかいな人もいるものですが、
それこそがプロ野球選手という『公人』の立場を表しています。
そういった意味では相内選手にも同情すべき点もあるのでしょうが、
彼自身が今回のことを『アンラッキーだった』ととらえているならば、
もうプロ野球選手はやめた方がいいのではないかとも思いますね。
アメリカには『ストラック3アウト』という制度があって、
3回罪を犯すと、
その瞬間にアウトになるというものですが、
その位の危機感を持って今後の野球人としての生活を送っていってほしいと思っています。
昨年末に放送された、
『戦力外通告』
という番組を見ました。
その中に、
野球がやりたくてもできない、
球団から解雇を通告された選手たちがあがく姿を目にしました。
取り上げられた選手の中に長く応援していた選手もいたので、
興味深く、
そして心を痛めながら見ました。
その彼らと比較して、
なんと浅はかなことよ。。。。
それが今回のニュースを見て思ったことでした。
相内選手には一言、言いたい。
『相内クン、球団はキミに野球の見込みがないと思えば、すぐさまリリースするでしょう。しかし今回のことを受けてなお、まだ球団で野球をやらせてくれると言っているんだ。今度こそ、自分が何者なのかを真摯に受け止めて、野球に励んでほしい。キミは既に、2ストライクと追い込まれているんだ。もう1回は、ないよ。』
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