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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

ラグビーについて 今だからこそ、物申す

2009年07月02日 | ラグビー

昨日の記事で、
ラグビーワールドカップの日本招致がほぼ決定か!
という嬉しいニュースを書きました。

そして、
同時に発表された10月31日開催の
「ブレディスロー カップ」
についても触れましたね。

ニュージーランドとオーストラリアという、
南半球のラグビー大国の、
【ガチンコ】定期戦です。

これがなぜか日本で今年開催。
そして先のU-20世界選手権も開催。

ラグビーの風は、
間違いなく日本に向かって吹いてきていると実感するニュースが続きました。

ブレディスロー・カップは、
海外ラグビーに疎いワタシは、
その存在をはじめて知りました。

『すごい戦いになるんだろうなあ』
と思いを馳せ、
公式ホームページをたずねてみました。
もちろん、
『なんとしても行く』ために。

しかしそのHPを見て、
ガッカリというか愕然というか・・・・・・

そのチケットの価格です。

もとより【国立競技場】という、
ラグビー観戦には、どの席からも、ピッチがちと遠すぎると思われる会場に、
不満はあったのですが。
(いつも秩父宮で見慣れていると、国立のラグビーの試合はなんだかちょっと面白くなくて・・・・・。そう思っているファンも多いんではないかな?!)

論より証拠。
見てもらえれば分かります。

【プレミアム・ピッチシート】(指定)     ¥70,000!!!
【カテゴリー1】(指定)           ¥20,000!!
【カテゴリー2】(指定)           ¥16,000!!
【カテゴリー3】(指定)           ¥12,000!
【カテゴリー4】(自由)           ¥ 7,000!
        (小中高生)         ¥ 3,000!


なんですか、この価格設定。

ラグビーのジャーナリストのブログには、
オールプロを呼ぶので致し方ない面もある、
このチケットの価格が妥当かどうかは、
10月31日の国立競技場を見れば分かると書いてありましたが、
本当にそう思いますかねえ。

世界から注目を集める、
サッカーワールドカップの準決勝、決勝あたりのチケットや、
クラブ世界選手権(トヨタカップ)の決勝チケットあたりと比べてみると、
その異常さが分かると思うんですけどね。

ワタシなんて、
ラグビーのチケットに2000円以上払ったことはありませんよ。
半分は招待券だし・・・。

そんな人がほとんどじゃないですか?

このチケットを本当にこの価格で、
一般に売り出すんでしょうか?
一般の人たちはもとより、
ラグビーファンからもそっぽを向かれるんじゃないでしょうかね?

そしてあまりにもチケットの売れ行きが悪いので、
協賛したりラグビー部を持っている企業に大量にチケットを引き受けてもらったり、
招待券を乱発して当日ある程度の観客を入れ、
体面だけは保つ・・・・・・

そんな構図になりそうなのが、
目に見えていますけどね。

一般の人にNZとオーストラリアの定期戦のすごさとか、
スーパースターは誰だなんていうこと、
【ラグビー文化が全く根付いていない】日本という国で、
広く理解してもらえるんでしょうか?

なんとなく、
協会のトップに、
【歴代NO1不人気】元総理が座っていて、
いつも大上段に構えているように見えるのですが・・・・。
もっと草の根運動から拡げていって、
ラグビー文化を熟成させていかないと、
いつまでも【一部の熱狂的ファン】を持つだけの競技で終わりますよ。

ワタシのように、
ラグビーは大好きだが、
ラグビー協会とかとは何の関係もない1ファンから見ると、
どうも協会の方々、
その根底に、
【ラグビーは広く一般に知られている人気競技】
という姿勢というか、認識が見受けられますね。

実際は、
【ラグビーはマイナー競技】
ですよ。

ラグビーの試合を、
TVで一般の人が見る機会、
年間でどのくらいあるんでしょうか?

試合の翌日のスポーツ紙、
ラグビーの記事は、
いったい何面に、
どのくらいのスペースを割かれているのでしょうか?

そういうことをすべて認識した上で、
施策をしない限り、
今の状況は打破できないと思いますね。

「トップリーグの人気が上がってきた」
ということを聞いたことがありますが、
トップリーグの試合を見に行くと、
観客のほとんどが当該対戦チームの会社関係者だということが分かります。
多分、
チケット代を自腹で払って見に来ている人は、
そう多くはないのではないでしょうか。

サッカーの試合を観戦に行くと、
サポーターたちは本当に熱く【自分のチーム】について語りますが、
ラグビーの試合では、
【うちの会社の・・・・・】
という枕詞がよく付けられているのを耳にします。

そのあたりの、
お客さんの質も明らかに違うということ、
認識しなければなりません。

何の利害もない人たちが、
そのチームを熱く応援してくれる

それこそがスポーツ文化。

その熟成にこそ、
心血を注ぐべきだと思います。

Jリーグの成功と、
Vリーグなどの失敗

両方から学ぶこと、
たくさんあると思います。

ラグビーという競技が、
すばらしいものであり、
きっと好きになってくれる人たちがたくさんいる、
と思えばこそ、
厳しい見方にもなってしまうわけです。


もっと、
競技場に足を運んでもらうために、
やらなければならないことはいっぱいあると思います。

前も書きましたが、
マイナー競技がメジャーに上がっていくチャンスは、
そう何度もはないですよ。

今が絶好のチャンス。

その認識で、
取り組んでいって欲しいと思います。


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