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アルファロメオと小倉唯

スーパー台風への備え

台風10号「サンサン」が日本列島をなぞるように進んで来そうです。

水災、風災、土砂災害はもちろん心配ですけれど、農産物への被害…

特に店頭での品不足が騒ぎになっているお米=田んぼへの風水害が心配です。

もっとも品不足自体は「物がない」わけではなくて、どこかで流通が滞っている、あるいは誰かがわざと滞らせているのが原因みたいですけど。

この8月18日から大阪の堂島で米の先物取引が始まったことと関係ありそう。米の値段を釣り上げて、大儲けしようとする極悪人は誰だ?

まあ、それが出来る「社会的な立場」についてる奴らなのは確か。

それはともかく、これから稲刈りを控えた日本各地の田んぼが心配です。

今回の台風を何とかやり過ごせたとしても、本格的な台風シーズンは、まだこれからですから...。

今回の台風、日本のごくごく近海に到達してから勢力をさらにガンと上げて来たのが特徴です。

つい何年か前、小笠原あたりの日本列島近海で突然爆誕して、気象の専門家たちをも驚かせた台風もありました。

もちろん、近海の海水温が、昔と比べて異常に高いことが原因です。

そしてほぼ間違いなく、これは人間活動が原因の、地球温暖化と連動しています。

数年前まで、地球温暖化などと言われてもピンと来なかった人々も、この数年来の異常な猛暑で、身をもって実感し始めたのではないかと思います。

そしてこれからは、今まで考えられなかったような猛烈な風と雨をもたらす「スーパー台風」の直撃で、身近なところで起きる人的・物的な被害と…

異常気象によって食物の確保が難しくなることによって、さらに身にしみて思い知らされることになるのだと思います。

温暖化というのは、ただ事ではなかった。想像もしなかったほどヤバいことだったのだということに。

でも、地球温暖化だけでなく、少子高齢化にしても、公害や、危険な食品の問題にしても、日本の農林水産業の衰退にしても...

すべて問題が表面化して、みんなの目に見えるような形になる何十年も前から、学者・専門家が警告してきたことばかりなのです。

それにも関わらず、今このときに目に見えないからと言って、無視されたり笑い飛ばされたりしてきた。

そして、笑っていられなくなってからみな慌て出し、大騒ぎするということが繰り返されている。

「なんでもっと分かりやすく、大きな声で知らせてくれなかったんだ!」

と多くの人が文句を言う。

でも、これは分かりやすさとか、声の大きさの問題ではない。

目の前で起きていることがはっきりわかることだけ、自分が現に苦痛を被っていること、あるいは美味しい思いをしていることだけにしか人は興味を示せない。

表面的には隠れていること、未だ起きていないことについては認識できない、という人間の弱点によるものです。

病気だってそうですよね。我慢できない痛みが襲って来たり、目が見えなくなって来たり、体が動かせなくなるなど、強い自覚症状が出るまで、なかなか気づけない。

そして明らかな自覚症状が出たときには、しばしばもう手遅れだったりするのです。

大きな社会集団や、地球規模で起きることとなると、個人の病気などより、さらにもっと自覚するのが遅れて、手遅れになりやすいのではないかと思います。

人間には「常識」という名の偏見と先入観…

ものごとについての極めて狭い経験に基づいた決めつけがあるから...

状況や環境の変化を受け入れるのが苦手になってしまうのです。

今目の前にはないことに対する想像力を養い、真剣な取り組みをもとにした研究や調査の成果をきちんと受け止めること。

そして…

物事の微妙な変化や危険の兆候は、しばしば社会の片隅に追いやられた、弱い人やマイノリティの人にだけ見えたり、感じられたりもするのだということ。

そうしたものにきちんと向き合う「謙虚さ」を持たないと。

地球温暖化の問題にしても、かつてグレタ・トゥーンベリという少女が大人への抗議として活動し...

注目され、同時に、というかすぐさまバッシングされ、バカにされて排除されました。

でも、彼女の物言いが生意気だったり攻撃的過ぎたりしても、バックにどんな大人がついていたとしても...

そんなこととは関係なく、言っていたこと自体の正当性と緊急性は、今まさに明らかになりつつあるし、この後ますます明らかになることでしょう。

あの人がもし、それなりの年かさの男性で、社会的な権威や権力のある人物だったら、同じことを語ってもあれほどバッシングされたでしょうか?

女だから、しかも子どもだから、ということで「生意気だ」「黙れ!」という反発と憎悪の対象になったのではないでしょうか。

そうだとすれば、そこには社会的偏見や決めつけ、女子ども=弱者への侮蔑があったわけで…

そうしたものが人類全体の利益を損ない、危機へと導くということもある。

権力や権威のある人々、強者だけでなく、社会の多数派・マジョリティが反省し、考えと行いを根本的に改める必要があるのでは?

でないと本当に、マジで、人類は衰亡への道を辿ることになるのではないですか?

「そうだとしても俺が、私が、生きている間はまだ大丈夫」と、他人事で余裕をこいて...いられるといいのですけれど。

本当に大丈夫ですか?


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