きいろをめでる

黄瀬、静雄、正臣の黄色い子達を愛でる同人二次創作短編小説中心。本館はAmebaです。

百人一首(3) (臨正)

2010-09-18 07:33:14 | 小説―デュラララ
山鳥って初めて見たけど、体の割にあんなに尾が長いんだな。

長いことは嫌にならないのだろうか。



臨也さんは最近、夜に会いたがらなくなった。
多分、俺を焦らして、自分からやって来るのを待って楽しんでいるんだろう。

あぁいつものことか面倒な、と思い、こちらから行くような真似はしなかったが、それでも臨也さんに適応した心と体は限界が近いことを訴えていた。


秋の夜は長い。
太陽が沈むたびに放たれる別れの言葉はあまりにも無情。

早く太陽は昇らないか、そうしたらすぐにあの人に会いに行くから。

いつもそんなこと考えてる自分がいる。
これじゃ臨也さんの思うツボじゃないかとも思う。
でも。

俺は、ひとりの夜の長さなんて、嫌だ。


会いたいよ、臨也さん。







あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む