アンを探して Looking for Anne

「赤毛のアン」の島、プリンスエドワード島でオールロケ!第5回AFFF(シンガポール)で最優秀監督賞、グランプリを受賞!

No.1クラムチャウダーは?

2008年10月22日 | カナダとアンとモンゴメリ

過酷な撮影の日々の楽しみの一つが食事。特に海に囲まれたプリンスエドワード島には美味しいものがいっぱいなので、クルーが集まると「あそこのレストランが美味しかった」「ムール貝ならあの店」とか情報交換が始まります。

クラムチャウダーもよく話題に上がった食べ物。有名なニューイングランド・クラムチャウダーと比べるとPEIのそれは、具にクラム(アサリ)以外の魚や貝がゴロゴロ入ったシーフードチャウダー風であることに加え、PEIポテトの美味しさが際立っていました。魚介類とポテト、玉葱などの旨味がミルクベースに溶け込んだ優しい味は、毎日食べても飽きません。

写真はシャーロットタウンの港のLobster On The Wharfで食べたチャウダー。
クルーの皆で何度も通ったFISHBONES OYSTER BARのチャウダーも美味しかったです。PEIではティムホートン(カナダのどこの街角にもあるコーヒーとドーナツ、軽食の店)のメニューにもクラムチャウダーがあって、これも結構いけました。

モンゴメリの作品では「A Tangled Web(もつれた蜘蛛の巣)」に、老漁師サムの得意料理として、クラムチャウダーの記述があります。
19世紀頃から米ニューイングランドやカナダの東部アトランティック州で広く食べられ始めたと言われるクラムチャウダーですが、「赤毛のアン」には登場しません。想像するにアンの時代のPEIでは、クラムチャウダーは漁師鍋みたいなワイルドな食べ物だったのかも...。

「赤毛のアン」のマリラが、漁師のおかみさんのように魚介類をぶった切って鍋に放り込む姿は想像出来ないし、アンが「ああ、マリラのクラムチャウダーが食べられなくなるくらいなら、私、死んだ方がましだわ。白いミルクの妖精になって天国で鱈や蛤の入ったお鍋をかき回し続けることよ...」なんて言うところも想像できないのでした。笑)



こちらもPEI名物、ムール貝山盛りとフィッシュ&チップス。

Report by Noriko Fujimoto



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