☆本記事は、Youtubeチャンネル『本の林 honnohayashi』に投稿された動画を紹介するものです。
ご興味を持たれた方は是非、動画の方もチェックしてみて下さいね!
●本日のコトノハ●
生きるということは
いつも闇の部分との格闘である。
―赤川次郎
『ヘッセの水彩画』ヘルマン・ヘッセ(2004)より
『ヘッセの水彩画』(2004/平凡社)はドイツの文学者ヘルマン・ヘッセ(1877-1962)が残した絵画を赤川次郎や岡田朝雄など日本の文学者のエッセイと共に紹介するものです。
ヘッセの代表作《車輪の下》を始め、彼の作品には陽のあたらない部分、光の届かない暗闇を感じさせるものが多いですが、それはおそらく誰の心の中にもあるのだと思います。
ヘッセは、そういう自分のネガティブな部分を直視し続けた作家なのではないでしょうか。
凡人の私などは、つい臭いものにフタをするように、自分の嫌な面は見て見ぬフリをして、日々をやり過ごしてしまいます。
ヘッセやゲーテ、その他のドイツ文学者たちは、そういった人間の闇の部分を言葉にして明らかにする人が多いという印象を受けます。
そんなヘッセの描く絵はとても素朴です。
奇抜な色使いをするわけでもなく、彼の小説が醸し出すような複雑で辛辣な表現がされているわけでもなく、ただ彼が見たままのものがそのまま描き写されているように見えます。
絵はその人の深層心理を表すといいますが、ヘッセは案外、自分の闇の部分ではなく光の方を表現したいと思っていたのかもしれません。
ヘッセが描いた絵を眺めていると、そんな考えが浮かんでくるのです。皆さんはどう感じるでしょうか。
機会があったら、『ヘッセの水彩画』を読んでみて下さいね。
ヒトコトリのコトノハ vol.4
=====
▼本の林の管理人ハヤシさんがお送りしています。
☆ツイッター https://twitter.com/honnohayashi
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生きるということは
いつも闇の部分との格闘である。
―赤川次郎
『ヘッセの水彩画』ヘルマン・ヘッセ(2004)より
『ヘッセの水彩画』(2004/平凡社)はドイツの文学者ヘルマン・ヘッセ(1877-1962)が残した絵画を赤川次郎や岡田朝雄など日本の文学者のエッセイと共に紹介するものです。
ヘッセの代表作《車輪の下》を始め、彼の作品には陽のあたらない部分、光の届かない暗闇を感じさせるものが多いですが、それはおそらく誰の心の中にもあるのだと思います。
ヘッセは、そういう自分のネガティブな部分を直視し続けた作家なのではないでしょうか。
凡人の私などは、つい臭いものにフタをするように、自分の嫌な面は見て見ぬフリをして、日々をやり過ごしてしまいます。
ヘッセやゲーテ、その他のドイツ文学者たちは、そういった人間の闇の部分を言葉にして明らかにする人が多いという印象を受けます。
そんなヘッセの描く絵はとても素朴です。
奇抜な色使いをするわけでもなく、彼の小説が醸し出すような複雑で辛辣な表現がされているわけでもなく、ただ彼が見たままのものがそのまま描き写されているように見えます。
絵はその人の深層心理を表すといいますが、ヘッセは案外、自分の闇の部分ではなく光の方を表現したいと思っていたのかもしれません。
ヘッセが描いた絵を眺めていると、そんな考えが浮かんでくるのです。皆さんはどう感じるでしょうか。
機会があったら、『ヘッセの水彩画』を読んでみて下さいね。
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