人生が短くなる理由

年末にブログを辞める、いや、日記としての記録意外はもう書くのは辞めると書いている。
ちょうど丸４年（丸５年だったかな）になる１月一杯まで書くことにしたわけだけど、このブログで区切りです。

ＹＥＳ　Ｗｅ　ＣＡＮ！じゃないが、私もＣＨＡＮＧＥの時がやってきました。
それでは文字だらけの最後のブログを。

あーそうだったのかぁ・・・と何となく納得させられたのが週末のちちんぷいぷいの１コマ。

例えば１０歳の子の人生には年単位で分ければ年単位で１０回分の記憶がある。脳みそに格納するデータ量はたかだか１年単位で１０回分の記憶であり、脳みそには沢山余裕があるし、それ以上にま発達と発育を続けている。
なので１年分の記憶でも１２等分するなり３６５等分するなりして格納することが出来る。

年を重ねるにつれて記憶しておくべきデータは増える一方。しかし格納できる脳のスペースは老化こそすれどキャパが増えるわけでは無いので、記憶は圧縮、もしくは必要でない情報を削除することで新しい記憶領域を確保している。

記憶が飛ばないように確保するために日々記憶を辿ることを繰り返している。
年を取ると妙に昔の思い出を思い出したりするのは、多分何かのきっかけでしまい込んでいた圧縮されたデータを解凍するからで、そう言う形で記憶を再度保存し直すことで劣化を防いでいることをしているのだと思う。

昔のことは良く覚えているのに、新しいことはあまり記憶できないのは同じ形のデータであれば過去に経験した形やパターンを覚えていれば新しい記憶を上書きする必要がないと認識するだけで良いからなのだろう。

例えばある状況で恋愛をしたとする。デートをする。映画を見て、食事をして・・・。しかし別れる事になる。

また新しく恋愛をする。恋人とまた映画を見たり、食事をしたりする。

後者と結婚した場合、前者との思い出の記憶の差異は、食べた料理や映画のタイトルが違うだけで、別々に記憶するのは映画のタイトルと、食事のメニューと言うことになる。
本来は全てが別の情報であっても、時間軸でみると、流れは同じ。なので共通する部分の情報の上書きをしないんだろうと思う。

何かの話題で昔話など、過去の記憶を引っ張り出した時に、
「私、その映画見てないよ。アンタ、誰と見たん！？」
ってことになる。

四十数年も生きていれば、１日分、１年分の引き出しはうんと小さくなっている。記憶すべき事柄も経験則で重複する部分は記憶さえしないし、部屋も小さくなっているので、思い出として必要のないものは思いっきり削除してしまう。

もし最近の記憶の方が断然多いという人は過去の記憶をあまり覚えていなかったり、現在の人生が昔に比べてすっと充実している人なんだろうと思う。

そして子供の頃の記憶には、人間として生きるための重要な情報が沢山含まれていて、忘れてはいけない記憶が多く存在する。

必要な情報ほど圧縮せず、反復して新しい状態を維持しているはずで、それは人間形成の根幹ともなっているのだろう。

などなど。ちょっとしたことで色々物思う。

過去の記憶を一杯維持している人と、現在の記憶がハッキリしている人とはどっちが良いんだと問われると、難しい。
前者なら
「あの人昔話ばっかりしているし・・・ネガティブ？」
と言われ、後者なら、
「あの人、昔のことは全然覚えてないし・・・ポジティブ？」
と言われる。バランスシートというやつは難しい。

まあこんな感じで人生が短くなる理由を自分なりに納得できる答えを見つけることが出来た。
これは私にとっての正解論であり、人間の構造とか医学ではないので本当のところは全く知らないし、どうでもいい。

久しぶりに自分なりに納得いく答えが見つかると結構嬉しかったりする。
要はドンドン小さくなる１日分の格納スペースをどう整理して効率よく詰め込んでいくか。
この辺りが呆けもせず博学であるためのコツなのかもしれないね。

でも整理整頓は下手なんだよなぁ・・・

さてと、エンディングです。

２０代までは事あるごとに風に逆らって生きてきた。

３０代も激しく、振り返ってみたら結構大変なことをやってきたなと自分を賞賛する。

４０代になって風になびく葦の如く、流れに身を任せて生きている自分がここに居る。

まだ見ぬ５０代は、噂によると楽しいと聞く。色が落ちて自然体になるという。
それが人生を楽しくするらしい。

これからどうなりますやら・・・合掌