エクレアのあのねのね

大と為せば、以って大と為すに足らず

















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日本の底力

2009年01月30日 12時17分40秒 | 徒然日記の50
株式市場の場合、6ヶ月とか先を見て動くと言われている。織り込み済みととかサプライズとか好き勝手に心の不安で遊んでいる。

決算発表はそうした投資家やエコノミストの通信簿のようなもので、当たった外れたと一喜一憂している様子は阿呆らしくなるのはいつものこと。
「働けよお前達」
と、言うのが労働者の感想だと思う。勿論、労働しながらなけなしのお金を投資している人も少なくないので、全員がハイエナってわけでもない。色々だ。

今日の読売新聞の一面などは東芝の赤字、任天堂の最高益を対比として扱っていた。
昨日のアメリカ市場が大幅安だったこともあり、今日の相場は総じて売り一辺倒なんだけど、赤字発表で素直に売られる所もあれば黒字であっても売り込まれる所もある。

ソニーや東芝などは赤字決算、ネガティブによる売り込みで、任天堂などは黒字なのに配当の目減りや先行きの予想に対しての収益に対してのポジティブサプライズがないからと売られる。
昔あった“日本全国酒飲み音頭”みたいなもので、とにかく理由を探して、難癖を付けて売ったり買ったりしているわけだ。
黒字決算で売るなんてやつはハイエナと言って良い。企業はそれ以上どうしろって話だよ。

憤懣を書くのもこれが最後だろうし、最後はソニーと任天堂のゲームの事を少し書くとする。

私は任天堂の中身の製造には関係している人間なので任天堂が勝ち組であることは大変喜ばしいし、自分が作っている製品が世の人に受け入れられていることに大変感謝している。
私のように中身を作っている人間は直接感謝されることはなく、製品が売れることで評価をもらっているようなものだからね。

背景にこういう事情があるので何の恩恵もないソニーには冷たく、任天堂には暖かい視線を浴びせてしまうのは仕方のないところ。生活に密接している方を応援するのは誰でも同じだと思う。

ソニーと言う企業はストリンガーが会長になってから冒険しなくなった、普通の会社になったとよく言われる。冒険をしなくなったのはいくつもの理由があると思う。例えば拝金主義、株主重視で社員や購買層に対する視線が向かなくなったのもその一員かもしれない。

かつてはAIBO、現在もローリーなど少し目線の変わった商品は出しているけど、消費欲に繋がる製品は多くない。残念に思う。

もうすぐファイナルファンタジーの最新作がPS3で登場する。
最新のトレーラーを見ると、それはそれは素晴らしい出来。ムービーを操作できる出来栄えで、底力を感じる。スク・エニの実力もさることながら、PS3のパフォーマンスがあって初めて実現出来るゲームなんだと思う。

これが消費者に素直に受け入れられればPS3は安泰になるのかもしれない。
このたびの決算でもゲーム事業は黒字に転換したとの事でV字回復ではなくともU字回復ぐらいは可能なのかと思う。

対する任天堂はマイナーチェンジのDSiの売れ行きも好調で、相変わらずゲーム機のツボを心得た販売をしている。
ソニーと任天堂はゲーム機を生産していることは同じだけど、考え方がやっぱり違う。

エンターテイメントとしてのソニーと娯楽としての任天堂。どちらも楽しさを追求している事は変わりない。ただ考え方の違い。どちらが良いとか悪いはない。

ただ新作を買おうかと思うと、どうしてもPS3は分が悪くなる。
FF+PS3とDQ+DSiを考えると後者には食指が動くが前者は少しためらいを覚える。PS3をゲーム機とした場合の違和感が残るのと、FFの素晴らしさと裏腹に華麗にゲームをするためのテクニックが自分にあるとは思えなかったりと、ハードルを感じるわけだ。

リビングに鎮座するPSとベッドの枕元にあるDSの距離感がそのまま購入意欲に反映されているといった感じだと思う。

久多良木氏の置き土産のCellプロセッサが今もソニーを呪縛から解放しない。一つのボタンのかけ間違えが企業の運命を今も揺り動かしている。

任天堂は現在もWiiに関しては結構な開発をやっていて、最近は任天堂のオプションやらなにやらでうちの生活も結構助かっていたりするわけで、周辺機器を充実させることにも注力を注いでいます。色々新しいことをやってますからそのうち消費者のもとに届くと思います。

ま、どちらのゲーム機も暖かく見守ってやってください。どちらも日本の底力ですから。


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