エクレアのあのねのね

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火の鳥2008

2008年10月27日 11時59分20秒 | 徒然日記の50
手塚治虫の火の鳥というシリーズは火の鳥に導かれた人が天に召すことが多いのだけど、決して導かれし人である主人公がハッピーエンドな死に方をするわけではない。
主人公が死んでから報われたりすることも少なくない。

一つだけ確かなのは必ず主人公と対峙した人物の最後は報いがやってきて終わるようになっている。

この物語のようなお話が先日からニュースで報道されている宝くじ殺人事件。
宝くじが当たったから自己防衛のために備えるってシーンは珍しくなく、アニメ「Monster」
の最後の方にも描かれている。

それはさておいて、今回の宝くじ殺人事件の伝わっている範囲を岡目八目、傍観者として見たとき、火の鳥の話とシンクロする部分が多くて、彼女は火の鳥に導かれたのではないかと思ったりしてしまった。

私なりの解釈をするとこうなる。

男は最初から金目的に近づいたと言っている。
彼女は恋に落ち騙され、貢いでいた。男は無心するだけ。
彼女には天からの授けものの宝くじの当選金が舞い降りる。

選択の時間がやってきた。

1:彼女は全く別の人生を選択する
2:男の愛を金の力も借りて手に入れる

彼女は2を選択し、宝くじが当選した事実を男にのみ打ち明ける。

しかし男が恋をしたのは当選金だった。目障りになった女を邪魔に感じて殺害してしまう。
彼女は火の鳥に導かれた。天に召された。
そしてやっと男の残虐さが白日の下に曝されることになり、男は逮捕された。
男にはこれから天罰が下る。

と、まあ他人の不幸の話なので気分のいい話ではないが、火の鳥シリーズに見るパターンとシンクロしてしまうストーリーに悲しさを感じずにいられない。
彼女には別の生き方があったからこそ尚更そう思うのだけどね。

恋をするということはかくも悲しいのかと思うとやりきれないね。


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