【鍼灸が線維筋痛患者の心臓病リスクを下げる】の記事をご紹介します。
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線維筋痛症は、極度の疲労や睡眠不足、筋肉・腱・靭帯を含む軟部組織に広がる痛みとこわばりが主な特徴です。
その痛みは広範囲にわたり、特定の部位に触れると圧痛があります。
原因は未だ解明されておらず、精神的なストレスも一因になっているのではないかと指摘されています。
症状はうずき、こわばり、局部の痛みなどが全身に表れることもあり、特に首や肩、胸、腰、太もも、腕などがよく起こる部分です。
この疾患にかかると、多くの人は熟睡できなくなって不安を感じることが増え、うつ状態に陥ったり疲労を感じるようになります。
他にも、偏頭痛や過敏性腸症候群も見られることがあり、早期の段階で適切な治療を行う必要があります。
治療には低用量の三環系抗うつ薬が処方されることが多いのですが、薬の副作用によって口が乾いたり昏眠の症状が出ることもあります。
中には心臓が痛む人もいますが、ほとんどは機能的な問題を抱えているわけではなく自律神経の乱れによって引き起こされています。
元々ストレスなども一因として考えられるものですので、自律神経の乱れやすい人に起こりやすい疾患だとも考えられます。
ストレスが軽減されると自律神経は自然に整って症状も軽減されます。
以前にも線維筋痛に鍼灸が効果があるという記事をご紹介しました。
この線維筋痛は心疾患を併発することもある病気ですが、線維筋痛患者で鍼灸の治療を受けている患者は心疾患を起こしにくい、という研究が発表されましたのでご紹介します。
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台湾のMei-Yao Wu医師が行なったレトロスペクティブ分析です。
台湾の国立健康保健リサーチデータベースから、線維筋痛患者への過去10年間、述べ約10万人に対して行われた研究を調査しました。
鍼灸の治療を受けた線維筋痛患者のうち心疾患を発症したのが4389名、鍼灸以外の治療を受けたグループで心疾患を発症したのは8133名と言う結果となりました。
(どちらも母数は約5万人)
このことから、線維筋痛患者へ鍼灸の治療を行うことは、痛みを和らげるだけでなくCHDの発症も抑えることができると結論づけています。
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引用:Healio Reumatology 2017年3月10日
http://www.healio.com/rheumatology/fibromyalgia/news/online/%7B4fd9878c-7888-4676-a72c-f599b412210d%7D/acupuncture-linked-with-lower-risk-of-chd-in-patients-with-fibromyalgia
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ストレスと自律神経は様々な症状と関係しているようですね。自律神経の調整として手足や頭のツボをよく使っております。これらのツボに鍼やお灸をするとなかなか気持ちがよく、ストレスも和らいでいきます。(^^)
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