原爆がプリントされたTシャツを着用したことが議論を呼んでいる、韓国で人気の男性7人組「BTS(防弾少年団)」が13日、東京ドームで、日本でのドームツアー公演初日を終えた。観客によると、問題のTシャツを着ていたJIMIN(ジミン)が終盤、「心配させてごめんなさい」と謝罪した。
【写真】原爆シャツ着用のBTSジミン「心配させてごめんなさい」と謝罪
ライブを見終えた女性ファンは「最初っからBTSらしく突っ走ってくれました。へこんでいる様子はなかった」。メンバーが着用した衣服に問題となるようなデザインなどはなかったとみられる。
開演前の午後3時から、近くにある広場で市民団体が抗議の演説を行うなど、ドーム周辺は物々しい雰囲気に包まれた。団体メンバーは、ファンに対して「原爆Tシャツを着ていてもBTSのファンでいられるのですか」などと批判。現場では警察官約10人が待機し、厳重警戒が敷かれた。「(スピーチに)ムカつく」と憤るファンもいた。
一方、所属事務所は同日、メンバーが過去に原爆のきのこ雲がプリントされたTシャツを着用したり、ナチス親衛隊の記章をあしらった帽子をかぶったりしたことについて、不快感を与えたとして謝罪を表明。ナチスに絡みBTSを非難した米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」に謝罪の書簡を送ったことも明らかにした。日韓の被爆者団体の関係者とも接触、説明と謝罪を行っているとした。
フェイスブックなどを通じた声明で、BTSは「戦争や原爆に反対し、原爆投下の被害者を傷つける意図は全くない」「ナチスを含む全ての全体主義に反対し、こうした団体による被害者を傷つける意図も全くない」とした。関係者によると、14日の同公演と、17、18日に行われる個別握手会も予定通り行う。
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最終更新:11/14(水) 6:42
スポーツ報知
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