天皇皇后両陛下は8日、即位後初めての宮中祭祀に臨まれました。両陛下は、ともに新調した伝統的な装束を身にまとっていらっしゃいました。
「皇后・雅子さま、皇后として初めての宮中祭祀に臨むため、皇居に入られます」(記者)
午前9時ごろ、にこやかな表情で皇居へと向かわれる皇后・雅子さま。装束の準備のため、陛下に先立っておひとりで皇居に入られました。およそ1時間後、今度は陛下が、皇位のしるしである「剣」と「勾玉」を携え、最も格式の高い皇居・正門から皇居へと入られました。
さわやかな青空の下、8日も、皇居前広場には多くの人が訪れていました。
「時代も変わったので、皇居に行ってみたいなと思ったところに天皇陛下とお会いできて。なんか良いタイミングに会わせていただいて、胸ドキドキ」(皇居前広場を訪れた人)
陛下が、即位後初めての宮中祭祀に臨まれた場所は、皇居の宮中三殿です。午前10時半、天皇にだけ着用が認められた特別な装束に初めて袖を通し、厳粛な面持ちで殿上を歩かれる陛下。皇室の祖先神とされる天照大神や皇室の祖先などを祀った皇居・宮中三殿を参拝し、即位を国内外に宣言する「即位礼正殿の儀」を10月22日に行うことなどを、日本古来の言葉で報告されました。
それからおよそ40分後。「おすべらかし」と呼ばれる髪型に、何枚も服を重ねた古式ゆかしい装束姿の雅子さまがゆっくりと歩を進められました。雅子さまが三殿全てに参拝されたのは、2002年以来およそ17年ぶりのことです。
雅子さまの装束姿は今から26年前にも。陛下との結婚に伴う儀式の時の様子です。この時は、今回よりも濃い緑色の装束を身にまとわれていました。
陛下はこの後、午後1時半ごろ、「御引直衣」と呼ばれる別の伝統的な装束に着替え、皇居・宮殿で初代天皇とされる神武天皇の陵などに勅使を派遣する儀式にも臨まれました。
雅子さまは今月22日、全国赤十字大会に参列。皇后として初めて、1人で臨む公務となります。また来月には、即位後初の地方訪問となる全国植樹祭に両陛下で出席されるなど、忙しい日々を送られることになります。(08日16:21)
最終更新:5/8(水) 23:09
TBS系(JNN)
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