■記録的な暖気流入
中国大陸方面の上空で非常に暖かな空気が育ってきています。
この暖かな空気が金曜日以降、東へ進み、週末にかけて北日本を中心に日本列島をスッポリと覆う予想です。
特に北日本に流れ込む上空1500m付近で20℃前後の暖気は、今の平年値より10℃から15℃前後も高く、真夏の平年値以上の極めて暖かな空気です。
この暖かな空気は日曜日を中心に週明けの火曜日頃まで居座る予想で、5月としてはかつてないような記録的な暑さや長丁場の暑さに見舞われるかもしれません。
■続々と35℃の猛暑日予想
暑さの予想が上方修正されており、続々と35℃の猛暑日予想が出されています。
猛暑日の可能性があるのは北海道から近畿にかけての内陸が中心で、局地的な風向きや晴れ具合によっては、体温並みの猛烈な暑さとなるおそれがあります。
帯広は日曜日に35℃の予想で、予想幅の上限は39℃となっています。
可能性としては低いものの、気象条件によってはこれ位まで上がるおそれがあるということです。帯広のこれまでの5月1位の暑さは1985年5月24日33.4℃ですから、この記録を軽く上回る記録的な暑さとなりそうです。
福島は日曜日と月曜日に2日連続で35℃の猛暑日予想となっています。
福島は過去5月に35.0℃の猛暑日を一度だけ観測したことがありますが、5月に2日連続で猛暑日となれば史上初めてのこととなります。
甲府も日曜日に35℃が予想されています。
甲府の5月過去1位の暑さは2015年5月31日34.5℃なので、もし猛暑日になれば、5月としては初めてのこととなります。
さらに京都でも日曜日に35℃が予想されています。
京都の5月過去1位の暑さは1891年5月22日34.9℃なので、京都でも5月としては過去初めての猛暑日となるかもしれません。
気象条件によっては、各地で37℃程度の体温並みの猛暑になる可能性があります。
■東京都心も5日連続真夏日か
35℃予想のない所でも、記録的な暑さとなりそうです。
まず札幌は日曜日に32℃が予想されており、これまでの5月の1位記録、1938年5月15日31.1℃を81年ぶりに更新する予想です。ちなみに5月の真夏日自体過去4日しか観測されていませんので、2日連続で真夏日となれば、これも5月としては初めてとなります。
そして東京都心ですが、土曜日と日曜日に2日連続で32℃が予想されています。
東京都心の5月の暑さ記録は2015年5月31日32.2℃ですから、この記録を更新する可能性も十分にあるでしょう。
また5月に3日以上真夏日が続いたことはありません。今回は5日連続で真夏日が予想されており、5月としてはかつてないような長丁場の暑さとなりそうです。
名古屋では34℃、大阪では33℃が予想されています。
それぞれの5月の記録は、名古屋が1958年5月31日34.8℃、大阪が1998年5月22日32.7℃ですから、いずれもこの記録に匹敵するような暑さが見込まれています。
これまでの5月の日本の歴代高温記録は秩父で観測された37.2℃です。
もしかしたら週末から週明けにかけて、この記録に匹敵するような猛烈な暑さがどこかで観測されるかもしれません。
今週末は春の運動会シーズンが佳境に入り、多くの所で予定されていると思いますが、日差しが強く、真夏のような季節外れの暑さとなります。
上記のようにほぼ全国的に熱中症のリスクが非常に高まりますので、なるべく昼前までに終わるようなスケジュール立てやこまめな休息、十分な水分補給をかかさないようにした方がいいでしょう。
特に幼稚園や小学校の運動会などは十分な注意をなさって下さい。
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