『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

2011年映画ベスト10

2011年11月01日 | 映画ベスト10
今年は、ついに一本も書かんかったな~。
でも、これだけは、やっときます。
自分のまとめとなんで。

10位・・・『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
今回、ついに少年仮面ライダー隊が半ズボン姿で出てきましたよ!次、山本リンダも出るか??前回のライダー総出演映画より面白かった!

9位・・・『奇跡』
子供にこういう経験させたいな~。九州の人は、この映画とか「稲垣早希のブログ旅」みたいないい人ばっかりやったらエエ寝んけど・・・。リリィと希林の孫のとこが、特によかったです。

8位・・・『ヒア・アフター』
イーストウッドらしくない津波のシーン(スピルバーグやからね)が、とても怖かったんですが、まさか本当に日本で起こるとは・・・。ブライス・ダラス・ハワードは最低のビッチ!だから、言いたくないって言うてるねん!!

7位・・・『カーズ2』
箱庭的なワールドサーキットが、よくできていましたー。「1」より断然好き!

6位・・・『コクリコ坂から』
「吾朗、よくやったね!」と、40のおっさんが、40のおっさんに言ってあげたくなってしまうのは、なんでやろ?NHKのドキュメンタリー見たらますます駿目線になってしまいました~。

5位・・・『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』
戦隊物は、ライダーシリーズほど思い入れがないけど、199人以上のスーツアクターが一堂に会した、いつもの空き地で繰り広げられる戦いのシーンは、CGでは味わえない説得力がありました~。ゴーカイジャーの序曲は、大画面にぴったりでゾクゾクします。

4位・・・『冷たい熱帯魚』
面白かったけど、もう見たくない。疲れたー。映画秘宝でおなじみ高橋ヨシキの脚本デビュー作!

3位・・・『一枚のハガキ』
実に味わい深いエエ葉書でした。

2位・・・『八日目の蝉』
ドラマ版もよかったけど、こっちも素晴らしい。永作が出るはずのない乳を飲ませようとするシーンと、井上真央の背中ヌードには、どちらも女優の覚悟が感じられたけど、小池栄子の猫背が一番です!

1位・・・『ブラック・スワン』
浅田真央と安藤美姫とモロゾフコーチで楽しめたり、「ガラスの仮面」と「Wの悲劇」で楽しめたり、なにより基本ホラー映画ってことがええです。

★★★★は、1位と2位の作品2本だけなんで、リバイバルで見た★★★★2本を番外で。

番外・・・『ブラック・サンデー』ビデオで見た時とは全く違いました!大画面で見ると、こうも違うのか!!映画は、別料金で奥行きを目指してはいかんですよ。CGに頼るのもダメです。

番外・・・『男はつらいよ 夕焼け小焼け』お金の価値をこの映画で再確認させてもらいました。

スカ映画は、『ザ・ライト エクソシストの真実』『スコット・ピルグリム』『軽蔑』『スーパーエイト』『エンジェル・ウォーズ』


2011年鑑賞リスト
1:「アンストッパブル」★★★ 勾配萌え。
2:「白いリボン」★★★ なんか懐かしかったです。
3:「ソーシャルネットワーク」★★★ 好かん人物がいっぱいでてきてしんどかった。
4:「相棒2」★★★ TVシリーズは見てないんで、ミッチーが意外とハマっててびっくりした。
5:「エイリアン」午前10時の映画祭 いろいろ古くさく見えました。SF映画はつらいところがあるな。
6:「冷たい熱帯魚」★★★1/2
7:「E.T」午前10時の映画祭 結構凝った映像作りを所々してたんですね。
8:「ヒア・アフター」★★★1/2
9:「英国王のスピーチ」★★★ 冒頭の大群衆うまいなぁ~。
10:「悪魔を見た」★★★ イ・ビョンホンがこういう映画に出る韓国映画界って素敵!
11:「ランナウェイズ」★★★ 当時の「ロードショー」「スクリーン」のグラビアを思い出す~。
12:「レッツゴー 仮面ライダー」★★★1/2 
13:「トゥルー・グリット」★★1/2 スネーク・プリスキンの次に似合ってたよ。
14:「ザ・ライト エクソシストの真実」★★ ホラー映画というより神父映画。
15:「エンジェル・ウォーズ」★1/2 ゲームのデモ画面を見てるみたい。
16:「八日目の蝉」★★★★
17:「キッズ・アー・オールライト」★★★ 子役二人がよかったよ。
18:「ブラック・スワン」★★★★
19:「ブラック・サンデー」午前10時の映画祭
20:「ナバロンの要塞」午前10時の映画祭 意外と退屈。
21:「スコット・ピルグリム」★★ 前田敦子に似てた。
22:「マイ・バック・ページ」★★★ 70年代を再現するってことで、日本版「ゾディアック」的雰囲気。地元箕面市役所でロケ!
23:「男はつらいよ 夕焼け小焼け」震災チャリティー上映
24:「軽蔑」★★鈴木杏の裸、見ないほうがよかった・・・。
25:「ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」★★★1/2
26:「メアリー&マックス」★★1/2 やっぱ人形アニメ苦手。
27:「奇跡」★★★1/2 
28:「ジュリエットからの手紙」★★★ フランコ・ネロ~!
29:「127時間」★★★ ホントはマスかいてたんちゃう?
30:「アリス・クリードの失踪」★★★ プレステ-ジのDVDみたいなジャケ写美人。
31:「スーパーエイト」★★ 映画版ドーソンズ・クリーク!?
32:「カーズ2」★★★1/2
33:「コクリコ坂から」★★★1/2
34:「一枚のハガキ」★★★1/2
35:「未来を生きる君たちへ」★★★ 立派なパパだね。
36:「ハウスメイド」★★1/2 イ・ジョンジェ、久しぶり。
37:「アジョシ」★★★ 「闇の子供たち」+「レオン」。黒沢清みたいな二階からダイブのカメラワークがすげ~。
38:「スリーデイズ」★★1/2 これホントにポール・ハギス?
39:「モテキ」★★★ TV版を再構築した前半に比べ後半失速。麻生久美子でええのに。やっぱ幸世ダメだわ。
40:「監督失格」★★1/2 林由美香派ではなかったので。
41:「ミケランジェロの暗号」★★★ ナチがあたふたする第二次大戦ものはおもろい。
42:「ダーティ・ハリー」午前10時の映画祭 スタジアムのとこがラストやと勘違いしていた。
43:「とある飛空士への追憶」★★1/2 80年代アニメと思えば竹富聖花の下手さも納得できるな。
44:「ゴーストライター」★★1/2 ポランスキーあんまり好きやないわ~。
45:「ウィンターズ・ボーン」★★1/2 ボーンってダブルミーニングやん!
46:「ミッション:8ミニッツ」★★★ ヒッチコ~ック!
47:「カイジ2」★★★ 利根川=香川はいいキャラに育ちましたな~。地獄チンチロ短かすぎ!
48:「マネーボール」★★★ ブラピの娘、「Xファクター」か「アメリカン・アイドル」に出なさい。
49:「新・少林寺」★★★ ユエ・ハイ!
50:「恋の罪」★★★水野美紀、裸見せてもアンジャ児島とはカラミ断固拒否ですね!そらそやろ!!


今年は、かなり見逃してると思います。シネコンで公開一週間後、上映時間帯がかなり変わったりするんとか、しばらく映画を見る気分になれなかったりとか、秋のBSデジタルチャンネル増加(FOXばっかり見てる)で、TVっ子になったりしまったとか、TVドラマと音楽両方で韓流にハメられたりとか・・・。なんとか、50本は見れたものの、バッドチョイスが、多かった気がします。皆さんの選んだベスト10が楽しみですわ~。


●TVドラマ面白かったもん覚え書き

『イ・サン』・・・こんなにドラマにハマったのは、たぶん『ちりとてちん』以来やと思います。韓国人も「三国志」が好きなんやね。

『ホ・ジュン』・・・イ・サンと同じイ・ビョンフン監督の初期作品。こんな立派な人は、ドラマ、映画、漫画、その他あらゆるものでも見たことがない。「過ぎたことです」というセリフは、ぜひ言ってみたい。

『トンイ』・・・イ・ビョンフン監督の最新作品。いつも同じやんといいながらも、面白いからしかたないわ。

『鈴木先生』・・・本当に目がグルグル回ってたかのような富田靖子が秀逸でしたが、それ以上に生徒役全員が素晴らしかった!全然印象に残ってないヤツ(金八の卒業式で、フィーチャーされた回がなかったので適当な言葉を言われてしまうヤツ)でも、最終回にポンと出てきて、このクラスで成長してるってことが感じられるんやもん。本を並べてハートマークを作ったりと無駄な努力も画面の隅々にまで至ってる。あとは、「演劇編」をどのタイミングでやるかやね!!

『URAKARA』・・・これで、KARAが本当に好きになりました。「KARAは5人でKARAなんだから!」と、ドラマのセリフとはいえ現実とのシンクロ率がハンパないタイミングで言われてしまうとたまらんわ。

『四十九日のレシピ』・・・最終回思わずウマイ!と唸りました!!

『明日の光をつかめ2』・・・後期「金八」の脚本家清水有正の現在進行形ライフワーク。渡辺いっけいの演じる“おっちゃん”は、『ホ・ジュン』の次に立派な人です。今年一番涙を流しまくった作品。

『てっぱん』・・・富司純子が鬼のメイクをし、オーディション合格の新人瀧本美織が海に飛び込む1週目から、最後までぶれることなく走りきった感があります。『ちりとてちん』以来の当たり朝ドラ。

『おひさま』・・・戦中・戦後編が面白かった。あと渡辺美佐子が出てたとこは全部良い。

『カーネーション』・・・こっちは、戦争より前のとこが面白い(今んとこ)。

『製パン王 キム・タック』・・・男の子版NHK朝ドラ。日本でも「味いちもんめ」とかあったのになぁ~。

じあと、『この世界の片隅に』の北川景子は、呆けた開きっぱなし口が実に“すずちゃん”のぽわ~んとした感じが偶然にも上手くでてて、『火車』の佐々木希は、写真と回想シーンのみで、最後に登場しても一言も喋らさない演出には、特筆物でした。

ドキュメンタリーの『ファミリーヒストリー 浅野忠信』『邦画を彩った女優たち 大原麗子、太地喜和子』、
『アメリカン・アイドル』のフィーナレは、アカデミー賞を超えたエンタメ感があります。

2010年ブロガーが選んだ映画ベスト10

2011年01月10日 | 映画ベスト10

一年に一度のお楽しみ、“ブロガーが選んだ映画ベスト10”も今回で7回目。
私自身、ブログの記事はほとんど書いてないものの、これだけは続けていこうと今回もしっかり調べましたよ、過去最多の78ブロガー様分。
2010年は、私自身劇場鑑賞最低本数(経済的な関係ですな)やったんで、なにか大きな見落としをしているんではないかときっちり調べさせてもらいました。
これで、2010年なにが面白い映画やったかわかります!

得点の付け方は、1位10点、2位9点…9位2点、10位1点。
邦画・洋画別に選んでる方は、邦画1位・洋画1位は各9.5点、2位各7.5点…5位各1.5点。
ランク付けのない方は55点÷本数としました。
映画タイトルの後にある【】は1位に選んだ方のブログです。
クリックしますとその方のベスト10記事に飛びます。
それでは、どうぞ!

10位『キック・アス』 102点【MOVIE KINGDOMⅡ】【小泉寝具 ☆ Cosmic Thing】



9位『ヒックとドラゴン』 103.5点【この世界の憂鬱と気紛れ】【ブログ de ビュー】



8位『瞳の奥の秘密』 104点【あーうぃ だにぇっと】【朱色会】【元・副会長のCinema Days】


7位『オーケストラ!』 106点【芸術に恋して★Blog★】【映画道】【Nice One!】



6位『ハート・ロッカー』 119点【映画!That' s Entertainment】【パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ】【シネマワンダーランド】【ハリウッド映画 LOVE】



5位『(500日)のサマー』 129.5点【Con Gas, Sin Hielo】【Andre's Review】



4位『トイ・ストーリー3』 170点【シネマ親父の“日々是妄言”】【ひるめし。】【Omoide in my Diary状態】【真紅のthinkingdays】


3位『インセプション』 225.5点【日々“是”精進】【C'est joli~ここちいい毎日を~】【SOARのパストラーレ♪】【みはいる・BのB】【映画通信みるみる】【CinemaCollection】【ハピネス道】【菫色映画】



2位『告白』 235.5点【シネマ親父の“日々是妄言”】【はらやんの映画徒然草】【メルブロ】【オールマイティにコメンテート】【Akira's Voice】【masalaの辛口映画館】【Memoirs_of_dai】【こねたみっくす】【芸術に恋して★Blog★】【映画道】

1位『第9地区』 241.5点【レザボアCATs】【銀幕大帝α】【映画!That' s Entertainment】【虎猫のきまぐれシネマ日記】

例年ぶっちぎりの多いこのベスト10ですが、2007年の「それボク」「ボーン」「パンズ・ラ」の年みたく、三つ巴の激しい混戦でした。そんな中で頭一つ飛び出したのは、1位推しの一番少なかった『第9地区』。点差からしたら、三作が2010年の代表って感じでしょうか。ちなみに『第9地区』と『インセプション』の両方を得点対象のベストに入れてる方は21人もおられました。『告白』の中島哲也監督は、このベスト10を調べて以降全作品がベスト10に入ってる唯一の監督になりました。というのも、今回ピー・ジャクが、「ラブリー・ボーン」でやっちゃいましたから。でも「第9地区」の製作に噛んでるんですよね~。アニメで最高位を狙えるんじゃないかと思った『トイ・ストーリー3』は、4位で、またしても3位越えならず。年初の公開で不利なハンデも乗り越えた5位の『サマー』は立派です。ジョセフ・ゴードン=レヴィットは、2作でベスト10入りです。アカデミー受賞作品は今年もやっぱり入ってきました。今年は、外国語作品賞作も一緒にです。7位~10位も団子ですね。『ヒックとドラゴン』は、正直意外でした。唯一見落としてます。年末公開で10位に食い込んだ『キック・アス』の真の主人公クロエ・グレース・モレッツも『サマー』出演で2作ベスト10入りです。来日したときには、もうすでに成長しきっていたのに驚きました。
では、11位以降も見ていきましょう。

11位『インビクタス 負けざる者たち』 84点【『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記】【Men@Work】
12位『十三人の刺客』 67点【パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ】
13位『悪人』64.5点【お楽しみはココからだ】【TRUTH?ブログエリア】
14位『カラフル』54.5点
  『しあわせの隠れ場所』54.5点
16位『ぼくのエリ 200歳の少女』53.5点【It's a Wonderful Life)】【映画とJ-POPの日々】
17位『マイレージ・マイライフ』52.5点【eclipse的な独り言】
18位『最後の忠臣蔵』49点
19位『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』48.5点
20位『息もできない』48点

イーストウッドがついにベスト10から陥落です。惜しかったなぁ~。。。邦画4作に、韓国、香港、北欧とバラエティに富んでいます。この当たりに見落とし作が多いです。では、30位まで。

21位『エクスペンダブルズ』46点
22位『ゾンビランド』45点
23位『ハング・オーバー』43点
24位『ゴールデン・スランバー』35.5点
25位『借りぐらしのアリエッティ』34.5点
26位『マチェーテ』34点【Subterranean サブタレイニアン】【ダイターンクラッシュ!】
27位『バーレスク』33点【☆彡映画鑑賞日記☆彡】
28位『グリーン・ゾーン』32点
29位『君に届け』31点【ダイターンクラッシュ!】
  『川の底からこんにちは』31点

他に1位に上がった作品です。
31位『アバター 特別編』30.5点【映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~】
37位『時をかける少女』27点【西京極 紫の館】
39位『かいじゅうたちのいるところ』25点【我想一個人映画美的女人blog】
41位『孤高のメス』23.5点【りらの感想日記】
43位『アウトレイジ』23点【Rabiovsky計画】
45位『今度は愛妻家』22点【コブタの視線】
48位『ゲキ×シネ 蛮幽鬼』21.5点【よしなしごと】
51位『アリス・イン・ワンダーランド』20.5点【masalaの辛口映画館】
52位『さんかく』20点【森直人・脱力日記ハイパー】
  『のだめカンタービレ 後編』20点【★ Shaberiba】
54位『ソーシャルネットワーク』19点【日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~】
57位『母なる証明』18点【自主映画制作工房Stud!o Yunfat 映評のページ】
61位『おとうと』17.5点【元・副会長のCinema Days】
  『ユキとニナ』17.5点【Rabiovsky計画】
64位『ミレニアム』シリーズ 17点【YUKKOのI LOVE MOVIES】
85位『牛の鈴音』10点【シネマな時間に考察を。】
『カールじいさんの空飛ぶ家』10点【Cinema + Sweets = ∞】
『ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?』10点【23:30の雑記帳】
『打擂台(Gallants)』10点【龍眼日記 Longan Diary】
『ストーンズ・イン・エグザイル ~「メイン・ストリートのならず者」の真実』10点【丼 BLOG】

順不同のベストでしたが下記の方々にもご協力願いました。
【ノラネコの呑んで観るシネマ】【ラムの大通り】【シネマをぶった斬り!!】【映画の話でコーヒーブレイク】
【映画鑑賞★日記・・・】【映画コンサルタント日記】【To heart】【ケントのたそがれ劇場】【黒猫のうたた寝】【悠雅的生活】【pure breath★マリーの映画館】【Scarving 1979】【古今東西座】

それでは、一年に一度のおつきあいですが、また今年もよろしくお願いしま~す!

            

2010年映画ベスト10

2010年12月29日 | 映画ベスト10
ほぼ一年ぶりの更新となります。
皆様、変わりなくお過ごしでしょうか。
この時期だけは、皆様と映画のベスト10を振り返りたいと思います。

不景気の影響をもろに被って、月を追うごとに見る映画が減っていきました。
今年は61本。
うち、リバイバルの「午前十時の映画祭」が11本やから、新作映画は51本。
邦画は18本、洋画は32本です。

10位・・・『時をかける少女』
原田知世版を崇拝してるので、アニメ版よりこっちの方が好き!
知世版をリスペクトしている姿勢がよろしいわ~。

9位・・・『春との旅』
今年は、「てっぱん」といい、じじばば&孫モノの当たり年でしょうか。

8位・・・『ずっとあなたを愛してる』
たぶん、私のベスト10でフランス映画がベスト10に入るのは初めてやと思います。
年食っていろいろわかることがあるんですわ~。

7位・・・『フローズン・リバー』
ちょっとした出来心から手をそめる犯罪ストーリーは、コーエン兄弟を彷彿させますが、女性監督ならではの展開が面白かった。
ポップコーンが晩飯!って、笑ってる場合やないかも・・・。

6位・・・『(500日)のサマー』
今年唯二、記事書いてたよ~。

5位・・・『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』
ジョニー・トーの映画をはじめて見たんですが、これは、皆うなりますわな。
びっくりしました。
フランス親父が、なだぎ武のつけ鼻つけた外人みたいで、親近感ありました。

4位・・・『カラフル』
今回ばっかりはスベりそうな原恵一監督でしたが、早乙女クンが見事に救ってくれました!、
彼は、言うなれば「アメトーーク 中学の時イケてない芸人」の回のサバンナ高橋の親友山際君みたいなもんで(よけい、ややこしなった)、早乙女クン絡みは皆素晴らしいですが、特に一緒の高校に行きたいというキモチをピュアに描いたとこ、ものすごく琴線に触れました。

3位・・・『借りぐらしのアリエッティ』
宮崎駿ジブリが、ここんとこもひとつやったんで、これは嬉しいし、これからも楽しみにできますな。
樹木希林のキャラが、時々宮さんに見えました。わざと?

2位・・・『グリーンゾーン』
『ハートロッカー』よりこっちでした。
ポール・グリーングラスもハズさない監督になってきました~。

1位・・・『インビクタス 負けざる者たち』
『グラントリノ』で“映画の神”になったイーストウッドは、暇を持て余した神の遊び程度に作ってもこれぐらいのレベルの作品が撮れてしまうんか。
たぶんクリケットが題材でも、おもろい映画ができるんやわ。さすが。
飛行機のシーンや、タクシーの周りでうろうろしてた怪しい子供のシーン、「911」以前に見てたら、どう思ってたやろ。
マット・デイモンが、刑務所を訪れてマンデラに思いを馳せるとこ、私の目には『アルカトラズからの脱出』のイーストウッドがでてきました。

★★★★は1位の1本だけでした。
全体的に不調なんか、いい映画を見損なってんのか、映画に対する熱が減ってきたのか、よくわかりません。
正直、新作よりも心待ちにしてたのが「午前10時の映画祭」でして、大人になってから見れてよかった「クレイマー、クレイマー」、初見時はよくわからなかった「羊たちの沈黙」、全長版を初めて劇場で見た「スティング」「パピヨン」「ライトスタッフ」、久しぶりに劇場で見た「第三の男」「大脱走」なんか混ぜてしまうとベスト10がおこしなことになりそうです。
スティーブ・マックイーンも再評価できました。
なんでこんな猿顔の人が大人気スター?と子供の頃は、TVの洋画劇場を見て思ってましたが、映画館であの吸い込まれそうな青い目を見ると、説得いらず。
男の目から見てもチャーミングな魅力は、ルパン三世の造形にも一役買っていそうです。
ちなみにNHKのドキュメンタリー「スティーブ・マックィーン ラストイヤーズ」は、めちゃくちゃいい作品でした。

スカ映画は『サバイバル・オブ・ザ・デッド』と『インセプション』と『ラスト・ソルジャー』。
ジャッキーとロメロは、衰えを感じました。
ノーランは、今敏に謝れ!

『クレイマー、クレイマー』 子供が生まれたから

2010年02月18日 | 映画
今年一番楽しみな「午前十時の映画祭」のスタート作品(近所の映画館で)が、『クレイマー、クレイマー』だなんて、なにかの縁ですな。
50本の中でも『ライトスタッフ』、『大脱走』、『パピヨン』と並んで、“女房を質に入れてでも 見に行かなければいけない(by「キン肉マン」)”一作!
初めて見たのは、高校生か大学生の時分。
子供目線で見てたなぁ~。
「チャンプ」系の普通に泣けるいい映画やったなぁ~と言う感じ。
でも、ダスティン・ホフマンと同じような子供を持つ親になった今、この映画を見てどう感じるかって、自分自身とても興味深かってん。

結果は、ボロボロ~。
当時のパンフに「なぜ、こんなにも涙が流れるのだろう」(タイム誌79.12/3号)とある通り、とんでもなく泣き通しやった。
とにかく、子供の出てくるシーン全てがもれなく自分の子供とダブって見てしまう。
子供の寝顔を見つめるシーンは、瞼に自分の子の寝顔がこべりつく。
子供を抱きしめるシーンでは、子供の重みさが感覚的に甦る。
公園で遊具落下も、決して父親やから(パンフで淀長先生はそう指摘してらっしゃる)ではなく、目を離した時に限って…(四六時中見張ってる親でも元気のいい子供の親ならありうることだ)ということが、今ならわかる。
その後の病院探し回りRUNの、なんともいえん不安感。
そういう、“親”の気持ちが、ダイレクトに伝わってきよるんよ。
丁寧に描かれてるわ~。
それも、これもジャスティン・ヘンリー君の功績大やで。
当時8歳。
ムスメと同い年で、こども店長(加藤清史郎)と同い年。
その時の気分で、親の好きなものを嫌ったり、好きなものを好きになる(パパのこと好き度のある種のバロメーターでもある)とことか、
やっぱりジュースこぼすとことか、
パパやママ目がけて一目散に走るとことか、
アイスをねだる猫なで声、
会社の部屋に来た時の反応とか、
ほんま、ええ表情でせまってきよるわ~、この子。
アカデミー助演男優賞ノミネート!

それに単なる“泣かせ”だけの映画でもない。
山田洋次が「徹子の部屋」で言っていた言葉「家族を描けばなんでも、そこにちゃんと(政治・経済)出てくるんだ」のとうり、風俗・社会事情なんかもきっちり描かれとる。
さすがに風俗的な古さは感じるけど、訴えてる内容は現在でも通じるものやわ。
見た当時は、メリル・ストリープのヨメはん、もっと悪い女のイメージやったけど、そうでもなかったわ。

それにしても、エエ企画の映画祭がはじまったわ~。
1年間、楽しませてもらいます。


★★★★

『おとうと』 寅さんの皮を被ったハナ肇!

2010年02月12日 | 映画
香川照之が鶴瓶の演技を大絶賛してたそうや。
「(「ディアドクター」の撮影時)自分ら俳優が役作りのためにピリピリしている中、鶴瓶はロケ見学に来たおばちゃんらにサインしたり、世間話したりで「ハイ、本番!」。で、あの演技するんだもん。うらやましいよな~。」
ラジオで聞いた話なんで、うろ覚えやけどこんな感じ(正確には「キネ旬」の香川照之コラム“日本魅録”参照)。
で、この話を聞いた時に思い出したのが、名優緒形拳が語った「演じることは演じないことに通じていく」という境地。
鶴瓶は、いつも通り自然体、無意識でそういう域に達してるんやろな~。
その天才鶴瓶が、今回はデ・ニーロアプローチまでやってのけたそうな。
最強やん!
役柄は、「母べえ」からインスピレーションを得た寅さん風な役。
鉄板やん!

さて、映画の方は夢のシーンじゃないけど、山田洋次節全開で、ええ感じに始まった。
くるま屋(寅屋)じゃなく高野薬局で、ひとしきり世間話。
娘役:蒼井優の“てへっ!”ってベロだしも洋次演出なら許せちゃう!
結婚前夜最後の一家団欒も洋次流クライマックスがこんな早くに出てきていいのって感じ。
こんなに場が暖まった上で、寅さん風の鶴瓶が、出てきたら、どないなるやろと期待しまくりで、いよいよ登場!
あれ!?なんかちゃう。
この人、ほんまに来てほしくない迷惑な人設定やん。
この後、最後まで鶴瓶にあまり感情移入できずじまい。
どっちか言うと、蒼井優の恋の行方の方に興味がいったわ。
鶴瓶は、ここも寅さん風の「恋の指南」とか「愛のキューピット」的役割はなし。
どうも勝手にこの映画の鶴瓶を寅さんとシンクロさせようとしすぎました。
でも、しゃあないよね。
結婚式んとことか、店の前行ったり来たりとか、蛾次郎とか、ラスト団子屋バイトくんなど、「寅さん」を彷彿させるイメージや、設定、キャストが散りばめてあるんやもん。
鶴瓶は、寅さんと言うより、破壊的なハナ肇やったということに見終わってこうして書くまで気づかなんだ。
もう一度見直すと違った面が見えてくるかもしれんね~。
まぁ、見直しても吉永小百合の大根ぶりは気になるやろね。
それに比べて、加藤治子!
NHK朝ドラ「君の名は」を彷彿させる姑役やが、最後はええとこもらいましたな!
あとセレブ旦那のせこさを表わす歯の治療費エピソードは、マジすぎて笑えなかった。
低所得者としては、旦那の見解に一票やからな。
最後に、お好み焼きジャンボ総本店の大看板が目立っとたな。
東京にも進出しとったんやね~。
ここ、安くて美味いよ!

さあ、この後の山田洋次は、なにか?
吉永小百合三部作やったら、ヤやな~。
できれば鶴瓶三部作で。
でも「虹を掴む男」、「昭和初期シリーズ」みたいに二部作で終わるかもね。


★★★

(500)日のサマー 恥ずかしいけどガマンして見た

2010年01月15日 | 映画
ヨメはんに不満があったり、現状にイライラしてる時、あの娘と結婚してたら今頃は~とか、うじうじ考えてたことがようありました。
過去形です。
子供が生まれてからは、この子は、このヨメさんなしには存在しないんやからと、あんまり考えようになりました。
特に、子供がヨメはんに似てるとか言われた時には。
見てる間中、私のそう多くない恋愛経験であったイヤなこととか、思い出したくもないこととか、赤面しそうなこととか、もうチクチク責められ通しで見るのが辛いとこもあったけど、見ててよかったです。
全てを全肯定に至らしめる素晴らしいラストシーン!
珍しい趣味の一致っていうんは、恋の入り口としては最適やけど、そっからの発展が大事です。
将来の行く道を同じ方向見て歩めるか。
サマーは建築の本、ぽーいってほっとったもんな~。
いや、マジで、よかった、よかったよ。
でも、仕事やめて夢をあきらめないのも、新しい出会い(広場でペニスと叫ばせる羞恥ゲームの場に“秋”嬢もおったと推測)も、ある意味サマーのおかげさま~。
で、時折おもいだすんやろなぁ~。
メグ・ライアン似のタヌキ顔を。
そういえば、『恋人たちの予感』のその後的な話の『ストーリー・オブ・ラブ』ってあんまり面白くない映画があったんやけど、『()日のオータム』は、ありなんかなぁ~。
それより今度は徹底的に女性側から描いたやつを見たいなぁ~。
さだまさしの「検察側の証人」みたいに、両方の言い分を聞いてみたいね~。

あと小ネタがいっぱい散りばめられてましたね。
ザ・スミス、卒業、ハン・ソロって、おい!明らかにアラフォー前後の趣味でしょうが。
イチローの構えから走り出すという一連の仕種を一瞬見せたと思うんですが、真偽のほどは向井万起男先生の朝日新聞夕刊コラムにお任せしましょう。


★★★1/2

00年代映画ベスト10

2010年01月14日 | 映画ベスト10

ブログ友だちのしんさんがブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテンという企画をやってますんで、ええ機会やから2000年代の映画を振り返ってみます。

2000年以降の全★★★★映画(映画館鑑賞作品に限る)から
2009年 洋画「グラン・トリノ」「チェンジリング」    
      邦画 なし
2008年 洋画「告発のとき」「レッドクリフ Part I」
      邦画「トウキョウソナタ」「母べえ」「おくりびと」
2007年 洋画「ボーン・アルティメイタム」
       邦画「河童のクゥと夏休み」「それでもボクはやってない」「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
2006年 洋画「クラッシュ」「硫黄島からの手紙」
       邦画「ありがとう」「紙屋悦子の青春」
2005年 洋画「チャーリーとチョコレート工場」「ランド・オブ・ザ・デッド」
       邦画「パッチギ!」
2004年 洋画「ファインディング・ニモ」 
        邦画「キューティーハニー」
2003年 洋画 なし 
        邦画 なし
2002年 洋画「ブラッド・ワーク」
       邦画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ戦国大決戦」「たそがれ清兵衛」「仄暗い水の底から」
2001年 洋画「初恋のきた道」「チアーズ!」
       邦画「千と千尋の神隠し」
2000年 洋画「チャーリーズ・エンジェル」「あの子を探して」「サウスパーク」
       邦画 なし

00年代は私の人生にとって重要な転換期でした。
2000年ちょうどに嫁さんのお腹に赤ちゃんが宿ってくれまして、2001年にムスメが誕生、後にブログを書くきっかけとなり、続いて2005年に坊やが生まれ、現在に至るのですが、映画の見方が思いっきり変わりました。
2000年ちょい前「オースティン・パワーズ」「メリーに首ったけ」から続く「チャーリーズ・エンジェル」「サウスパーク」「チアーズ!」なんかに★★★★をつけてたという事実は、今思い出しました。
その時の心情もできるだけ思い出しつつベスト10を選びました。

****ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン****
【00年代 日本映画ベストテン】
1位『千と千尋の神隠し』
2位『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ戦国大決戦』
3位『トウキョウソナタ』
4位『たそがれ清兵衛』
5位『河童のクゥと夏休み』
6位『仄暗い水の底から』
7位『パッチギ!』
8位『ありがとう』
9位『紙屋悦子の青春』
10位『キューティーハニー』

日本映画00年代ベスト監督『原恵一』
日本映画00年代ベスト女優『沢尻エリカ』
日本映画00年代ベスト男優『オダギリジョー』

【00年代 外国映画ベストテン】
1位『グラン・トリノ』
2位『ファインディング・ニモ』
3位『あの子を探して』
4位『チャーリーとチョコレート工場』
5位『ボーン・アルティメイタム』
6位『クラッシュ』
7位『硫黄島からの手紙』
8位『チェンジリング』
9位『ブラッド・ワーク』
10位『チャーリーズ・エンジェル』

外国映画00年代ベスト監督『クリント・イーストウッド』
外国映画00年代ベスト女優『キャメロン・ディアス』
外国映画00年代ベスト男優『クリント・イーストウッド』

【コメント】「邦画の1位は、宮崎駿の集大成であるのはもちろん、4月に生まれたムスメに付けた名前が「ちひろ」。
冬に見たこの映画のセリフで「“ちひろ”いい名前だね。自分の名前を大切にね」というセリフが。
これで、この映画は一生もんになりました。
女優賞の人は、このままフェードアウトして伝説になってほしいという願望も込めて。
男優賞は、浅野忠信と香川照之とで悩みました。
洋画の1位も絶対的。
イーストウッドは、4本も入ってしもた。
好きやからしゃあないです。
不思議と韓国映画で★★★★がなかったです。
次の10年で期待!」


2009年ブロガーが選んだ映画ベスト10

2010年01月06日 | 映画ベスト10

皆様、あけましておめでとうございます。
ブロガーのベスト10を調べるのも今回で6回目。

2008年 ブロガーが選んだ映画ベスト10
2007年 ブロガーが選んだ映画ベスト10
2006年 ブロガーが選んだ映画ベスト10
2005年 ブロガーが選んだ映画ベスト10
2004年 ブロガーが選んだ映画ベスト10

今までのブロガーのベスト10に入ってたやつで自分が見てないやつを何本か見たんですが、これが本~当に面白かった!
やっぱりこれ作っててよかったよ~と自画自賛したうえで、なんとかがんばって調べました。
去年は5回目で55のブログを調べたんで、今回は6回目で66ブログ。
得点の付け方は、1位10点、2位9点…9位2点、10位1点。
邦画・洋画別に選んでる方は、邦画1位・洋画1位は各9.5点、2位各7.5点…5位各1.5点。
ランク付けのない方は持ち点55点÷本数(10本に満たない方は足切りしています)としました。
映画タイトルの後にある【】は1位に選んだ方のブログです。
クリックしますとベスト10記事に飛びます。
それでは、どうぞ!


10位「チェイサー」64.5点【虎猫の気まぐれシネマ日記】

 
9位「レスラー」69.5点


8位「ベンジャミンバトン」81.5点【KOBECCO】


7位「私の中のあなた」85点

 
6位「イングロリアス・バスターズ」85.5点

 
5位「アバター」114点【カノンな日々】【編集部ブログ“BunLOG”】【朱色会】【はらやんの映画徒然草】【みはいる・BのB】 【LOVE Cinemas 調布】


4位「サマーウォーズ」118.5点【オールマイティにコメンテート】【かわむー日記】【めでぃあみっくす】【パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ】


3位「チェンジリング」159点【銅版画制作の日々】


2位「スラムドッグ$ミリオネア」188.5点【我想一個人映画美的女人blog】【masalaの辛口映画館 】【りらの感想日記】【ぁの、アレ!床屋のぐるぐる回ってるヤツ!】


1位「グラン・トリノ」397.5点【『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記】【Omoide in my Diary状態】【タニプロダクション】【Hello, How Low? 】【映画道】【Akira's VOICE】【自主映画制作工房Stud!o Yunfat 映評のページ】【Memoirs_of_dai】【日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~ 】【C'est joli~ここちいい毎日を~】【菫色映画】【映画!That' s Entertainment】【お楽しみはココからだ~ 映画をもっと楽しむ方法 】【パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ】 【シネマ親父の“日々是妄言”】

1位は、皆さんの思ってたとうりでしょう。
イーストウッド作品は、これで3度目の1位ですが、圧勝ぶりはかつてないほどで、66ブログ中、1位に入れた方は15ブログ、ベスト10に入れた方は54ブログ。
これほどの支持率を得る作品は、今後も出ないと思います。
2位は、「クラッシュ」以来久々、アカデミー作品賞のベスト10入りとなりました。
3位は、これまたイーストウッド作品。
「ミスティック・リバー」以外は全作品がベスト10入りを果たしてます。
4位は、邦画の最上位。
邦画の実写はベスト10入りできず。
5位は、年末最終週の公開にもかかわらずこの位置。
私もまだ見てないのですが、実質3位ぐらいに値するのではないかと思います。
6位、7位、8位はほとんど点差がありません。
9位は、公開規模を考えると大健闘でしょう。
10位は、「グエムル」以来の韓国映画。
わずかにポン・ジュノを抑えこみました。というわけで、11位以下です。

11位「母なる証明」62点【映画三昧、活字中毒】
12位「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」61.5点
13位「愛のむきだし」57点【森直人/脱力日記ハイパー】
14位「ミルク」54点【☆ EL JARDIN SECRETO ☆】
15位「劔岳 点の記」53.5点
16位「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」53点
17位「カールじいさんと空飛ぶ家」52.5点【ブログ de ビュー】
18位「空気人形」50.5点【Swing des Spoutniks】【かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY 】
19位「3時10分、決断のとき」50点
19位「スタートレック」50点【Hatena Hour】
マイコーは、ここに登場。
ヱヴァは、もっと上かと思ったんですが「サマー~」とはかなり大差がついてます。
「3時10分」は嬉しいなぁ~。
ハリウッド娯楽系は「スタトレ」が最上位。
実写邦画の最上位は、なんと「愛のむきだし」見たいよ~(特別料金って…)。
あれ!あの邦画は?というわけで21位以下です。

21位「ディア・ドクター」47.5点【映画道】
 22位「パイレーツ・ロック」47点【作家死亡遊戯】
 23位「縞模様のパジャマの少年」42点
24位「ターミネーター4」40点【It's a wonderful cinema】
25位「スペル」38.5点【レザボアCATs】
26位「レッドクリフ PartⅡ」34.5点
27位「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」34点【すたほ~映画・本の部屋~】【映画細胞~CinemaCell】
28位「96時間」31.5点
28位「沈まぬ太陽」31.5点
30位「マイマイ新子と千年の魔法」25.5点

他に1位に挙がった作品です。
31位「マンマ・ミーア!」25点【ひるめし】
32位「女の子ものがたり」24.5点【シネマ親父の“日々是妄言”】
37位「マーターズ」20点 【この世界の憂鬱と気紛れ】
38位「重力ピエロ」19.5点【masalaの辛口映画館】
40位「あの日、欲望の大地で」18.5点【Nice One!! 】
40位「夏時間の庭」18.5点【かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY 】
45位「曲がれ!スプーン」17.5点【ひるめし】
47位「インスタント沼」15.5点【メルブロ】
50位「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」15点【よしなしごと】
「チョコレート・ファイター」14.5点【ダイターンクラッシュ!!】
「色即ぜねれいしょん」13.5点【ダイターンクラッシュ!!】
「永遠のこどもたち」13点【TRUTH?ブログエリア】
「GOEMON」11.5点【★YUKAの気ままな有閑日記★】
「人生に乾杯」10点【丼 BLOG】
「そして私たちは愛に帰る」10点【シャーロットの涙】
「ロシュフォールの恋人たち」10点【もっきぃの映画館で見よう】
「キャラメル」10点【cinema!cinema!】
「buy a suit スーツを買う」9.5点【自主映画制作工房Stud!o Yunfat 映評のページ】

 順不同のベストでしたが下記の方にもご協力願いました。 【シネマをぶった斬りっ!】【ラムの大通り】【ノラネコの呑んで観るシネマ】 【☆彡映画鑑賞日記☆彡】 【悠雅的生活】【映画鑑賞★日記・・・】【ぷち てんてん 】【ケントのたそがれ劇場】【映画コンサルタント日記】【古今東西座】【Lovely Cinema】

見逃しはありませんか?
それでは、皆様今年もいい映画をご覧になってくださいませ~。


2009年 映画ベスト10+α

2009年12月26日 | 映画ベスト10
思いっきり、ブログを停滞させてしまったこの一年。
これだけは書きたいんで、ちょっと忘れ物をとりにきました(by東京ダイナマイト)。
今年は、見た映画全部になんらかの記事を残そうとしてたんですが、結果的に高いハードルを掲げてましたわ。
書かなかった映画が、雪ダルマ式に増えていき、手をつけられなくなってしもうた。
書かなかったことで、映画の見た感想・記憶がすごく曖昧になってもたし、映画熱も若干落ち気味。
それでも、2009年、劇場で見た映画は72本。
邦画29本、洋画43本。
去年より10本くらい減ってるけど、ベスト10基準の★★★1/2映画の数は、格段に増。
やっぱり、TV屋の映画と、ハリウッド大作系を控えたからやと思います。
これからも身の丈にあった映画をチョイスするわ~。
来年の楽しみは「午前10時の映画祭」!
何本見れるかなぁ~。


10位・・・『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
ポカポカしました。さすがに今回は、新しいもの、新解釈、新機軸というものが伝わってきたなぁ~。あんまり期待しすぎると反動が強いんで、こんなとこで。歌2回は、ちょっとしつこかった。

 9位・・・『96時間』
親バカ。気持ちはわかる。娘の名前キムやって!吹き替え版、小山力也やったら笑うな~。『24』がダラダラ長くしすぎなん(TVだからね~)がようわかった。

 8位・・・『おっぱいバレー』
自分の学生時代をふりかえっても、若い巨乳女教師というものに遭遇した記憶がないんで、綾瀬はるかの存在は、極めてメルヘン!こんな先生おったら、毎時間チンポジのチェック(by笑い飯)で忙しいわな。劇中曲の選曲が良かった。

 7位・・・『チェイサー』
のめりこんだなぁ~。アクション映画でも特に追っかけアクションが好きなんで、今年はこういうの多くて嬉しい~~。こんなに汗かいたんは「エルム街の悪夢」以来!

 6位・・・『コネクテッド』
コレも追っかけ。空港んとこの子供の反応は、最高のパパもの映画。電話屋の店員んとこが、また笑えるんよ。水路でのカーチェイスは、大好きな「ブルーサンダー」を思い出したよ!

 5位・・・『マイマイ新子と千年の魔法』
「サマーウォーズ」と同じマッドハウスでもあえてこっちを。歴史(しかも平安時代!)に思いを馳せる趣味のある少女と、転校生都会っ子ってだけでもう間違いなく好き!他にも好きなエピソードが満載!主人公の妹が、姉妹ゲンカでグズグズ言うとこのセリフ、上手いなぁ~と思ったら、松本環季ちゃんでした。

 4位・・・『大阪ハムレット』
年頭に見たこれが、邦画で最上位にきてしもた。これを超える映画が出てきてほしかったんやけど、結局、大阪弁でホームドラマというんが、自分の中ではかなりアドバンテージがあるようで。

 3位・・・『3時10分、決断のとき』
「レスラー」よりこっちの幕引きを。思いっきりパパ目線で見てまうから、「パパ、パパ」言うてた次男がちょっと可哀想やね。ラッセル・クロウ臭が全面に出てないのもいい。

 2位・・・『チェンジリング』
親を思う子供、子供を思う親の気持ちが、よう描けてます。例年ならこの映画がすんなり1位やのになぁ~・・・。

 1位・・・『グラン・トリノ』
トロ助のやつ、イーストウッド爺にあんなんしてもろて、うらやましいな~と見てる時、思ったんやけど、よくよく考えれば自分の側にも、いつもイーストウッド(=映画)がおったんやわ。と、ラストシーンで気づきました。イーストウッドが神になった瞬間に立ち会えた事を感謝!



なんか、パパ映画と、幕引き映画と、追っかけアクションばっかりやね。まぁ好きなんやからしょうがない。
惜しくもランク外になったんやけど、「20世紀少年」より浦沢っぽかった『ザ・バンク』、三沢光晴が亡くなった数日後に見たんで、正視できなかった『レスラー』、今回も当たりのキム・ギドク『悲夢』にポン・ジュノ『母なる証明』、ザック・スナイダーの映像革命(ぶらチン)にド肝ぬかれた『ウォッチメン』、柳葉敏郎の親父が圧巻やった『誰も守ってくれない』、オーバーオールアフロ時代の鶴瓶が顔を出す『ディア・ドクター』、箪笥の中身までこだわるとそれは映像になにかしら写るんだよという黒澤明の言葉が実証された『剱岳 点の記』、こういうのが現在のニューシネマなんかなと思た『扉をたたく人』、子供なのにの幕引きって『私の中のあなた』、「時かけ」より好みの『サマー・ウォーズ』、「リトル・ミス・サンシャイン」より好みの『サンシャイン・クリーニング』、なんかが私の琴線にふれた★★★1/2映画です。

スカ映画は、『20世紀少年 第二章』(特にめちゃくちゃ)、『曲がれスプーン』(こういうのもう飽きた)、『侍戦隊シンケンジャー 3-D版』(+1000円×4に対して)。


他に2009年の面白かったん覚え書き

●TVドラマ●

「ありふれた奇跡」・・・TVドラマでは1位。最終回までしっかり面白かった。連続ドラマらしく、じわじわ効いてくるとこが心地よかった。仲間由紀恵と加瀬亮のふたりを本気で応援しとったわ。両家の抱えてる色々なことが、ある種のサスペンスを生み出してたけど最大のサスペンスは一徳とモリオのアレ。

「チャレンジド」・・・盲目教師というハンディキャップドラマだけでなく、きちんと生徒が主役の学級クラスドラマになってたよね~。佐々木蔵之介、ちょっと見直した。

「派遣のオスカル」・・・「弾丸こめ~、進撃ぃ~~」は、今年のベストフレーズ。脚本の金子ありさは、『7月24日通りのクリスマス』の経験が役に立ったね!田中麗奈、カワイイ。鈴木杏(少女漫画家役)もええ味だしとった。この二人どっちも「がんばっていきまっしょい!」の悦ネェ役。

「ブザー・ビート」・・・OPはカッコエエし、相武沙希のイヤな女ぶり、貫地谷しほりと北川景子の大森美香脚本おしゃべりトークが楽しく、途中まではホントよかった。山ピーのインフル感染がなければ、ラストの試合とかもっと良かったんかなぁ~。惜しい!

「白い春」・・・W親父の中盤は泣きどおし。ラスト、なんとかうまいことならんかったかなぁ~。

「仁-JIN-」・・・内野聖陽の竜馬だけは特筆もん。福山=竜馬ははたして!?

あと久しぶりに韓国ドラマにもハマった。

「外科医ポンダルヒ」・・・主演のイ・ヨウォンは元気をくれたなぁ~。韓国はやっぱり眼鏡大国やね。

「砂時計(モレシゲ)」・・・村上龍も光州事件のとこでハマったそうですよ。パク・テス役のチェ・ミンスの兄貴っぷり、カン・ウソク役のパク・サンウォンの真面目っぷりにつきます!

「ファッション70’S」・・・現在ハマリ中のイ・ヨウォン主演作。すれちがいばっかり!それが面白いんやけど。ナンパなタイトルとは裏腹に、朝鮮戦争版「赤い運命」っぽくはじまり、子供時代を思いっきりたっぷり描いてるんで、いろいろ効いてきてます。いつもエエトコで終わるんが、また夢中にさせよるよね~。

「善徳女王」・・・現在激ハマリ中。子供時代編だけでこんなに面白いと、イ・ヨウォンが出てきたこの先いったいどうなるやろ・・・~。ダース・ベイダーっぽい悪の女王が、「砂時計」のコ・ヒョンジョンって、なにか縁を感じるなぁ


●他のTV番組●

・「おねだりマスカット」・・・「夕ニャン」世代のための深夜番組と認識。司会のおぎやはぎが、とんねるずに見えることしばしば。小川あさ美の馬の鹿ダンスと、西野翔のヤジ、が好きでした~。

・「音楽ば~か」・・・美女木ジャンクション編は目が離せませんでした。「ドSサッカー」の結城リナ、あいかわらずおもろいわ~。それにしても関西での放送がなくなったのはなんでやねん!テクマクジャンクション、いったどないなっとんの?

・「アメトーーク」・・・中学イケてない芸人と熟女芸人の回が特に。出演者では、ロバート秋山と博多大吉。

・「美女放談」・・・ハロプロメンバーが小山内美江子、坂東眞理子、下村満子、桂由美ら歴戦のおばちゃまたちと対談する番組!「このお方にこんなご無礼な!」と思わせますが、孫世代にはやさしく答えてくれます。両者の好感度がアップしました。鳩山夫人も出てたらしい。DVD化希望!

・「アメリカンアイドル」・・・アリソンを応援してました。曲ではアリソンの「ハート/ALONE」、ダニーの「マライア・キャリー/HERO」、アダムの「マイケル・ジャゥソン/Black Or White」が心に残ってます。

あとプロジェリアのアシュリー・ヘギちゃんに追悼の意を表したいと思います。

●スポーツ番組●

・WBC決勝戦・・・見てて吐きそうでした。

・上野順恵の世界柔道決勝戦・・・寝技の途中で金メダルを確信したこぼれんばかりの笑顔!

・キム・ヨナのショートプログラム007メドレー・・・アリョーナ・レオノワのSPも捨てがたい。

・競馬中継の今井りか・・・こんな娘と競馬場に行きてぇ~。しかもよう当てよった。買い目教えて!

●音楽●

・マイケル・シェンカー・・・私の中ではマイケルと言えばこちらです。

・美女木ジャンクション・・・「音楽ば~か」参照。

・Berryz工房・・・この年になってよもやハロプロ(つんく)に再度ハマるとは自分でもびっくりしとります。PVは、毎日狂ったように見てます。


●漫画●

ここ数年ずっと面白く読んでる「風雲児たち 幕末編」「おおきく振りかぶって」「鈴木先生」「少女ファイト」「チェリーナイツ」「PLUTO」に加えて、
今年から読み始めた「宇宙兄弟」「駅弁ひとり旅」「ヒメアノ~ル」が面白かった。
実は一番面白かったんは、映画やるんで、慌てて読んだ「カムイ外伝」。結局映画見ずやけど、それが正解のようでした。

来年はどれだけ更新できるかわかりませんが、とりあえず年初の映画ベスト10は、お楽しみ(レジェンド対決!)なんで、がんばります!
それでは、皆様よいお年を~。

「おっぱいバレー」 綾瀬はるかは少年サンデーのヒロインみたいだっちゃ

2009年05月26日 | 映画
「渚のシンドバット」の音楽をバックにサイクリングシーン。
その自転車が、変則ギアのドロップハンドルとかチョッパータイプ(実は乗り心地悪し)と、当時の流行をビビッと捉えてるとこに、一気にその時代にもっていかれたなぁ~。
が、これはサイクリングなどというものではなく、都市伝説めいた“ヴァーチャル乳揉み”(カッコよく“エアーB”と呼んでやろう)を体感中やって、このエロいことしか頭にない性春真っ只中のアホ5人衆に大いに共感したわ~。
新任教師綾瀬の「道程」演説、マジソンバッグや、ちょっぴり懐かしい町並み、果ては「11PM」のOP“シャバダバラインダンス”までノスタルジー&エロの琴線をビンビン刺激してくれよりました。
67年生まれの羽住監督は、この映画の時代設定79年時には12歳で、この時代を再現する記憶は溢れるほどあるはず。
ほんで、基本はスポ根映画やけど、“友情”“努力”“勝利”を信条とする少年ジャンプ系でなく、
“ヤンキー”気質の少年マガジン系でもなく、
“ラブコメちょいエロ”の混じった少年サンデー系のスポ根になったんは、
8歳年上の脚本家、岡田惠和の手腕やろか。
「白鳥麗子でございます」「南くんの恋人」「めぞん一刻」などラブコメ漫画原作のTVドラマ化を多く手がけ、その代表作「ちゅらさん」は、今にして思えば、ラブコメエッセンスが詰まりに詰まりまくっていたんよね~。
この監督と脚本家の組み合わせは、「ナイスおっぱい!」やわ。

それに、選曲もスバラシイ。
単に当時の流行歌というだけでなく、歌詞の意味や、その歌の背景などもきっちり考慮されてる。
「微笑がえし」は、キャンディーズの解散を、「風を感じて」はカップヌードルをもれなく連想した(「ルージュの伝言」は『魔女の宅急便』を思い出すんでいかんわ)けど、圧巻は、永井龍雲の「道標ない旅」。
こんなところに最初の方の「道程」ネタを伏線として効かすなんて!
もんくがあるとしたら、せっかく九州を舞台にしてたんやから、九州弁で聞きたかったとこくらいやな。
あと、ミスター羽住監督作品、青木崇高が、「ちりとてちん」草々さん以降初登場で、堂々とした凱旋っぷりを見せてたよ~。


★★★1/2


「鴨川ホルモー」 京都の大学生たち

2009年05月19日 | 映画
お笑い芸人モンスターエンジンの「暇を持て余した神々の遊び」、
このマンガを読め!1位「聖・お兄さん」、
また教会が怒ってる映画『天使と悪魔』と、神のネタは大流行ですな。
この映画も神系?
山田の摩訶不思議なヒゲの生え具合は、妙にキリストっぽいし。

私も京都の大学生やったんで、葵祭りのバイト(しなかった)とか、祇園祭(人込みがイヤでいまだに見たことない)とか、鴨川べり(等間隔カップルなんて恥ずかしくてできなかった)、叡山電鉄(乗ったことない)、南禅寺水路閣(ここメッチャ好きなとこ!オススメ名所!!)など、京都の知ってるあちこちが出てくるんは(私が通ってた大学のキャンパスも登場!)、素直に嬉しく楽しかったんやけど、TVドラマの「鹿男あをによし」で感じた不思議ぃーな面白さが出てこなかったんは、結果的に2時間の映画枠では伝わりにくかったんとちゃうかなぁ~。
まぁ、でもそこそこ面白かったんは、京都の大学生風情がよう描けてたからやろ。
首都圏のオサレーな大学ではこうはいかんやろなぁ~。
ホルモーが、京都の4大学対抗なのに、同志社大学が入ってないのは、キリスト系の大学やからかなぁ~(ザマミロ!)。

原作者の万城目学と京大の同級生やったお笑い芸人ロザンが書いた本「京大芸人」にも、チヨンマゲと、平成の世の大学生とは思われない京大吉田寮の描写が同じようにでてきとった。
あのチョンマゲ学生は当時マジでおったと思われんな。
シャンプーハットを改良した信長襟が、似合てたけど、これは万城目のアイデアか、映画のオリジナルか、実際におった人がこうしてたか気になる所やわ~。

KBS京都の競馬中継でおなじみ澤武博之アナ(立命館卒)が、映画デビュー!
他の局アナでは、絶対出てこないエエ味(とっちゃん坊や顔)を出してましたが、この人を起用した大英断に感激~。
監督のお気にいり田中麗奈は、出てませんでした~。
ショボーン。。。
でもラストカットに、リチャード・レスターっぽさが見えましたよ~。
今まで「釣りバカ」をやらせれてた?んで、松竹映画社員っぽかった本木克英監督ですが、実績(「ゲゲゲ」と「犬10」)を積んでいくことで、イキイキしてきましたな。
これからも松竹っぽくない松竹映画を、
または富山の先輩滝田監督みたいなオールマイティーな娯楽映画監督になっていってほしいね!


★★1/2

最近見た映画① 「四川」「チェイサー」「電王」「新宿」

2009年05月15日 | 映画
自分ブログ史上最長の休み(ほったらかし)をしてしまい、映画レビューがたまりにたまったんで、まとめて短評しときます。
一応、今年の目標は、「見た映画、全部なんか書いとく」なんで。
じゃあ、直近で見たやつから。

「四川のうた」 寝た

一応、“いくら眠くてもイイ映画では絶対寝ない、寝てしまうのは映画がおもろないからや!”という自論を持ってます。
徹夜明けで見た『哀戀花火』や『嵐の季節』を見てそう思ったもんです。
しかし、それは10年以上も前の話。
本厄を迎えた年には、そんなんもうききまへん。
寝てまいました。
あとでチラシとか読むと、一番エエ母と子のエピソードのとこ全然知らんもん。
読んだら、確かにエエ話や。
覚えてるのは、ジョアン・チェンと、最後のチャオ・タオんとこくらい。
あと中国人の歌う百恵の唄も。
音楽の林強(リン・チャン)、ヨメはんが好きでCDいっぱい持ってよる。

「チェイサー」 ★★★1/2

韓国の実録犯罪映画といえば、ポン・ジュノの『殺人の追憶』を思い出しますが、こちらは『殺人の追憶』と同年日本公開の『SAW ソウ』の影響をもろに受けた感じがします。
いや、それより、この見ている最中ず~っと持続するドキドキ感は、『羊たちの沈黙』級ですらありました。
犯人が、鑑定医みたいなおっさんに言葉責めされてるとこが、一番スカッとしました。
この映画の監督ナ・ホンジンは新人監督ですが、ポン・ジュノが『殺人の追憶』を撮った年齢と同じ34歳。
いわゆる韓流映画ブーム(男前系のやつ)が一段落ついて、またこういう映画がどんどんでてきてほしいですね。

「劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦」 ★★★

前作「ファイナル~」で正直「電王」映画版は、もうよろしいわと思ったんですが、今回は、面白かったです。
これまでのサービスショット連発しとったらええんやろ的な発想から、佐藤健抜きで作らなければならない今回は、まずきちんと脚本を考えた上で、サービスショットを挟み込む本来の映画版「劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!」に戻った感じがします。
お父さんたちは鬼役柳沢慎吾の最期「あばよ!」で笑てました。
ラストの落ちも「俺、誕生!」のやつに一捻り加えたっぽくって、デネブのはしゃぎように、ちょっと泣きそうでした。
ゆうくん(実質主人公)が、加藤夏希に似とったなぁ~。
コハナちゃん(ハナクソ女)は、成長しすぎてるけど、声はそのまんまやね。
イマジンたちとのコンビネーションもさえわたってるから、大きなってもずっと出てほしい!
それにしても劇場で一番湧いたのは、夏の映画の予告篇!
これは、もうスゲーわ!
息子の映画デビューはコレに決めた!!

「新宿インシデント」 ★★
思ってたジャッキー映画と違う!
赤い文字が乱舞する東映テイストOPは、タランティーノ流の遊びと同等のものかと思ったら、大マジ。
今回のジャッキーの新規開拓は、実録ヤクザ映画が、それほど好きではない私にとってつらいものでした。
特番でやってた「8時だよ全員集合」を、子どもと一緒に大笑いしながら見てて、ドリフのコントってジャッキーに似てるなと思ってたばっかりやったんで、見たタイミングも悪かったなぁ~。
後で知ったファン・ビンビンがチンタオ出身という、ちょいエロ情報がウケました。


「ベンジャミン・バトン」  生涯ベスト何位?

2009年03月20日 | 映画
デヴィッド・フィンチャーの前作『ゾディアック』の新聞広告コピーで、
「(太字で)ダントツに面白い。(小さい字で)フィンチャー監督の中で ~MOVIEぴあ」という、わずか6作品の中のナンバー1を強調した、ヘンテココピーやったんですが、今回も、なぜかやってくれよりました。
「この映画は、あなたあの生涯ベスト何位ですか?」
スゴイなぁ~。
期待させるなぁ~。
なんせ、今年のアカデミー賞最多ノミネート作品やもんなぁ~。
おすぎも興奮してるしなぁ~。

大量のボタンで作られたタイトル・バックと、戦争を逆回しして時間を遡るシーンで、今回は映像魔術系のデヴィッド・フィンチャーが見れるんか?と思ったけど、『ゾディアック』以上にオーソドックスな映画やった。
フィンチャー監督作品というより、『フォレスト・ガンプ』のエリック・ロス脚本作品、キャスリン・ケネディ&フランク・マーシャル製作作品の色が濃く出た感じやったなぁ。
この二人、夫婦やん。
「なんか、映画化できる、え~原作ないのん?」
「こないだ、図書館で昔の本借りたんやけど、これおもろいで?」
「でも、短編やんか」
「ほな、適当に、話作ろか」
で、夫婦で作りきれないとこは、
「ロス君、今回はアカデミー賞狙ってるんで、『ミュンヘン』みたいなんと違てもっと万人受けするやつ、そう『ガンプ』みたいなんでたのむよ」
各エピソードにムラがあるんは、こういういきさつがあったんやろか。
老人に囲まれて育てられとったから、自分の肉体に違和感を感じずに育つ子供に、スティーヴ・マーティンの『天国から落ちた男』を思い出したり、
少女と老人が初めて出会うシーンに元祖甲子園のアイドル:三沢高校太田幸司のエピソードを思い出したりした。
44歳で18歳年下のヨメさんもろてんけど、初めて出会った時はヨメさんが小学生やったと言うてました。

生涯ベスト、ランク外です。
アカデミー最多ノミネート→技術系3部門受賞という結果の通り、何年かしたら忘れてるやろなぁ~。


★★★
【後記】
昨日の新聞広告のコピーは「一生に一本。」
自信満々やなぁ~。

2月見た映画 「ディファイアンス」「悲夢」「少年メリケンサック」

2009年03月14日 | 映画
「ディファイアンス」★★★
知られざる世界の歴史を、退屈になりがちな歩兵戦で描いて、一級のエンタメ作品にしあげる魔術師エドワード・ズウィック監督。
今まで007役者は、ジェームズ・ボンドをやってる間は、なにをやってもボンドに見られて困るという話がつきものやけど、ことダニエル・クレイグに関しては、役の演じわけができてる気がする。
“抵抗”って“レジスタンス”やと思とったんやけど、“レジスタンス”にしたら、フランスの反ナチスを彷彿させるから避けたんかな~。

「悲夢」★★★1/2
キム・ギドク全開!
オダギリ・ジョーの日本語が韓国語と同じように通じてるとこから、マジック炸裂!!
確かに、西洋人がこういうシチュエーションても違和感ないもんな~。
さすが、世界のギドクやわ~。
『うつせみ』第2章って感じも好き。
凍った川の上にダイブって、怖いけどヴィジュアル的には綺麗やね。
『絶対の愛』の彫刻公園に続いて、後半出てきた寺も、韓国に行ったら行ってみたいとこやな~。

「少年メリケンサック」★★1/2
ホモやと皆知ってるけど、自分ではばれていないと装うユースケ・サンタマリア。
「未来講師めぐる」のヅラ塾長(武田真治)いや、ナニワのモーツァルトのことか?
「臭い屁をせんやつは、薄っぺらい人間や」。
うまいこと言うなぁ~。
こういうセリフが書けるクドカンは、子育て中、つい怒ってしまう言い回しも、上手いこと言えるんやろなぁ~。
宮崎あおいもクドカン世界にちゃ~んと似合うとった。
クドカン脚本に合わない俳優っておるかなぁ~?
勝地涼のオチと、エンドマークがキレイに決まって気持ちいい。
これと、『誰も守ってくれない』で佐藤浩市嫌いが、だいぶマシになりました。

「チェンジリング」 イーストウッドの子育て

2009年03月13日 | 映画
クリント・イーストウッドは、「彼は本当に本当に最高のパパ」とアンジェリーナ・ジョリーがインタビューで言うとったブラッド・ピットのようないわゆる子育てパパではなかったと思う。
どちらかといえば、劇中アンジェリーナ・ジョリーのセリフに出てくる“責任”の箱を見て逃げ出すタイプのパパやったと思う。
それなのに、なんでこんなにも子供を思う親の気持ち、親を思う子供の気持ちを素晴らしく表現する事ができるんやろうか!
孫みたいに年の離れた娘(モーガンまたも出演!)が生まれてから、彼は変わったのか?
いや違う。
沢木耕太郎が新聞評でも指摘した「それは彼の体の中に染み込んだプロフェッショナリズムがそうさせるのだろう」。
映画は、1920~30年代の社会・風俗、女性の社会進出、警察の腐敗、権力との戦い、宗教、死刑、精神病院、いろいろな要素があって、そのどれをとっても一級品やけど、圧巻はやっぱり事件の真相やった。
ここはマジで映画を見てる途中、子供の帰宅が心配になって映画館から出たくなったくらいやったわ。
ここ最近のイーストウッドはある種タブー的な悪趣味部分を入れながら、それをうまいこと映画の中に取り入れてる。
これも長年映画に携わってきた、彼のなせる業なんやろな。
去年の『告発のとき』の記事で、ポール・ハギスを勝手にイーストウッドの息子と言うとったんやけど、本物イーストウッド作品を見ると、やっぱり違うねぇ~。
犯人と直接対峙するシーンがどちらにもあるんやけど、こちらはいかにもイーストウッドっぽかった。
もう一人勝手にイーストウッドの息子と言うとったバディ・バン・ホーンがスタントコーディネーターとしてクレジット。
元の鞘に戻ったんやね。
本物息子カイルは、音楽の手伝い。
いつか、親子でアカデミー音楽賞が獲れますように!!


★★★★