人の手が入り管理された里山とは異なり、殆どが手つかずの島の原生林。スダジイ等の常緑広葉樹が生い茂り、地表には僅かな木漏れ日だけが射す程度で昼間でも薄暗い。最高気温が20℃を上回る春となっても、谷底から吹き上げてくる風は冷気を帯びて肌寒い。そんな薄暗い地表には日陰を好む苔や羊歯、蘭などの植物を確認できる。また、地表に堆積した落葉を押しのけて顔を出したキノコなどの菌類もところどころに確認できる。
この菌類、原生林の地中に森全体を覆うような巨大なネットワークを構築しているようだ。それには樹木などの植物の根も接続されており、樹木はそれを利用して情報の伝達や水や栄養素などの搬送も行っているとのこと。菌類や植物がこのようなネットワークを有しているとは想像もできなかった。何れ人類はこのネットワークをモニターしたり、更には植物や菌類と情報交換ができる日が訪れるのかも知れませんよ。
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