モグリッチョのフィールドノート

八丈島の自然などを紹介しています。

ガイア重篤

2021年01月11日 | 独り言
 
 ブラジルのパンタナル湿原でオオアルマジロの生態研究している研究者が、こんなことを言っておりました。

 「全世界的に生物多様性の未来はない。肌でそう感じる。」

 毎日のようにフィールドで観察を続けている研究者だからこそ言えることなのかも知れません。多くの時間を自然の中での生態研究に費やした結果、感覚が研ぎ澄まされ通常の人では感じ取れない僅かな自然環境の変化も見逃さずに感じ取り、それがどのような結果を招くのか直感的に理解できる感性のようなものを獲得したということなのでしょうか。現代人の殆どが喪失してしまった感覚…。

 現在、パンタナル湿原やアマゾンでは焼畑による森林火災の拡大で、希少な野生動物の生息域減少と同時にCOをOに変換してくれる森林の減少も懸念されており、世界各地でも人間による環境破壊が進行しています。

 地球を一つの生命体と見なすガイア理論がありますが、それを宿主とする人類という悪性のウイルス(或いは癌細胞)が増殖し、宿主に深刻なダメージを与えてしまっているようです。新型コロナウイルスのようなパンデミックを引き起こすウイルスは、地球の抗体或いはワクチンに相当するもので人類を駆除するためのもの。我々は抑制する側ではなく抑制される側? 人類が淘汰されようとも大量絶滅への暴走は、もう止められないのかも知れません。パンドラの箱を…。
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