100万回生きた猫

2006年05月07日 | Weblog
100万回生きた猫は
100万回死にます。
その都度誰かが泣いてくれますが、
猫は100万回とも泣いたことがありません。

あるときはじめて猫は野良猫になります。
そして、自由になり、自分の事を好きになります。

そして猫が100万回生きたことを知ると
回りの猫達は猫の周りに集まります。
しかし猫はそんなものに興味はありません。

あるとき、僕は100万回生きたのだと言っても、
「そう」としか答えない美しい白い猫に出会います。
どんなに回転して見せても、何度「自分は・・・」
といっても「そう」としか答えません。

猫は白い猫と一緒にいたくなりました。
そして、一緒にいれるようになってからは、
自分は百万回生きたなどとは言わなくなりました。

やがて子供達も育っていき、白い猫は年老いて亡くなります。

猫は初めて泣きました。来る日も来る日も泣きました。

そしてある日の昼に静かになりました。

猫が二度と生きかえることはありませんでした。


って内容の絵本を買った。有名な本らしい。

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