たまらずここに話に来てしまうんだ。
この椅子は、きっと、神様がいるバショに辛うじて繋がってる
唯一の箱船だ。
背中に当たる昼下がりの淡い光は
何も知らぬ顔に
微笑んで
僕はやんわりと、焦り出す
何やってんだよ
って、もう一人の僕が肩をたたく
だから、さまようんだ。
誰にも気付かれないように、さまようんだ。
さまよいたくなんてないけど、
さまよってしまうんだよな。
全ては、何かと引き換えに、星も見えない夜を
さまよっている。
多分、僕がわるい。誰のせいでも、何でもない。
大人になりきっていない
自分がわるい。
背中に当たる光は、もう一人の僕の手だ。
まだ、僕の中に
光はある。