Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

2007-10-08 | Weblog
夏の日は 遠ざかる
夏は、僕に何を与えて
何を 持ち去っていったのか
強い陽射しは
何を 貫いていったのか
知る由もなく
僕は夏を 見送り
戸惑いながらも
秋を 受け入れた
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片腕

2007-10-08 | Weblog
秋祭り。

朝から、町中がどこか 
そわそわした 浮き足だった空気に包まれているのが
よく分かる。

午前中から、テキ屋の店主たちが
トラックなどに荷物を積んでやって来て
忙しそうにしている光景を 目にする。

彼らはどこからやって来て、僕らに夢を売るのだろう?
何となく、僕らにはない パワーを感じる。
妙な味がある。

夜の中、笛や太鼓や、法被を着た祭り衆が踊り
屋台が曳かれ
町の人々は、通り過ぎていく彼らを
一歩引いて憧れて 眺める。

暖かい提灯の灯りが、威勢のいい声と共に
人々の間を駆け抜ける。

油断している人々の脇に
汗 流しながら店主たちは、夢を売っている。
日に灼けた肩を、香ばしい匂いの中で
せわしなく動かし
一夜二夜の祭りの夜に
神の片腕となる。

神への感謝の夜、人々は夢を買い
その夢が 思い出となり
思い出が、神への感謝となる。

感謝はまた、人と神を繋ぐ。

店主たちは、来週。
また違う町の、神の片腕となる。
 
灼けた腕に、夢を担いで。




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