p.m.

これが夢なら
毎日沸き起こる気持ちの源泉もきっと
夢の中の夢なのだろう

土曜日の午後に、夢について語ることも
遠き未来に思い返すとき
掴みようのない不思議な時間があったことを
心の奧から沸き起こる思い出とともに
手の平、握りしめるのだろう

これが夢なら
現実の世界も夢の中かと
見違えるような

一つ

信じていてほしい。
そう君に言えたなら僕は
ここにいる意味を一つ、全うできる気がする。

信じてくれるなら。
そう君がしてくれるなら僕は
この手をせいいっぱい、伸ばすのかもしれない。

手を伸ばしたら、掴んでほしい。
そう君に言えたなら僕は
ここにいる意味をもう一つ、重ねることが出来る。

一つが重なっていって
いずれ空に届けばいい。

冬

ここ最近、海を見に行っていない。
ここ最近、友人を避ける傾向にある。

いつ見に行ったか思い出せない。
友人の電話番号は、辛うじて覚えている。

電話するかな。
とても沢山話すことがある。
いつもしっかり聞いてくれるから、きっとまた
親身になって聞いてくれるのだろう。

じゃあ、電話は
やめておこう。

ここ最近、僕自身がよく分からない。
ここ最近、何かに対して納得がいっていないんだ。

気の早い冬が
妙に沁みてくる。

太陽

君に似合いそうな帽子、探しておくよ
同じ空の下で、同じ太陽を浴びる日の為に


いつか

人

どうしてその言葉を残していくの？
どうしてこの言葉を放ってしまうの？

どうして　どうして？

そんなことが少しずつ重なって
いつか空が崩れてしまうのではないかと
僕は、心配してしまうんだ。

人間が持つ言語というものが日々、様々な形相で走り出すから
ヒリヒリしてくる舌や気持ちに気付かない振りをして
今日も人と人同士。

昨日も明日も
叶えにいくんだ。

人間だけの、辿り着けそうな楽園へ。