Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

Sugar

2007-11-09 | Weblog
ボンネットの上で日向ぼっこしている猫を横目に
一日が始まって、
窓辺で景色を眺める猫を眺めながら
家路につく。

鞄の重さは、現実の重さ。
靴の減り方は、過去の足跡。

一杯の珈琲に、砂糖を入れるか入れまいか
その日の疲労感で、ブラックの味は丸くなる。
猫が丸くなるように、僕の気分も眠りたがって丸くなる。

夜の色と、珈琲の色が通じ合う頃
立冬の文字だけが嘘臭くカレンダーの中で
しらばっくれて、夜が更ける。

疲れたから、風呂に入って素直に眠ろう。
夜と朝の間に、どこまで深く丸くなれるか?
野良猫と張り合ってみるか。

今日に、珈琲一杯
おごってからな。


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road

2007-11-08 | Weblog
スタートともいうゴールへ向かって
日々進む僕ら。
ゴールともいうスタートでもいい。
始まって終わる。

それを、飽きることなく続けていくことが、
僕らの中に慎ましやかに組み込まれている。

ずっと続く景色の先の先には、何があるのか知りたくて
ずっと見える景色の中には、何が隠されてあるのか知りたくて

道の途中 咲いている君の笑顔を思い出しながら
なるべく泣かないように強がって歩む道。

君を泣かせたくないから、時々立ち止まり
青い歌をうたうよ。
君以外に聞こえないように。

あの日を忘れないようにしないとな。
スタートに向かってスタートした日を、ゴールを振り向きながら
ゴールから離れた日を。

君への歌は
ケヤキ並木の道の途中に。

今日も枯葉が、踊る道。







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こたえ

2007-11-06 | Weblog
言葉にしてしまったら つまらないことがある

本当の姿が見えた気がしても 形を明確してしまわない方が 良いこともある

ずっと、分からないままにしておこう

それが、答え

曖昧なままの ふわふわ浮き足だった真実が あってもいいだろ?

だから、僕は 静かに


君を想う


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レンズ

2007-11-05 | Weblog
平べったい毎日を、打開するべく何をするべきかと考え
思い至ることもなく只、時間だけが通り過ぎて行くらしい

かといって、無理に何かを見つけようとしても
簡単にみつかることもないのだろう

無理をすれば何かが追いやられる
追いやられたら、また一つ何かが路頭に迷う

こんな時は、息潜めて全てを見届けることにしよう
何が何処へ行くのか
何を何処へ納めるのか
曲がったヘソを、どうして元へ戻すか

見えない双眼鏡で、望遠鏡で
やぐらの上から 大人しく覗いてみるか

もしかしたら、遠い地平線に
もしかすると、遠い水平線に
新大陸があるのかもしれない
黒船みたいなやつが
脅威におわせ浮かんでいるのかもしれない
カモメが、そんな僕をせせら笑うかもしれない

竜宮城など期待しないで
やぐらの上、あぐらかいて
双眼鏡で辺りを見回して

これからの季節の行く先を占う
どうしたって、季節は過ぎて
同じ瞬間は訪れてくれないのだから

なくした名刺を探しつつ
凹凸レンズを磨いて
海原漂う波の上、時間だけが通り過ぎて
行くらしい


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Sunday

2007-11-04 | Weblog
あまり意味がないような朝
手の中に何があるのか 確かめることもない
一応、爽やかな秋の朝だが
ただ何となく、隙間があるように感じる

意味がないことが、意味があるともいえる
意味がないなら、意味を創ることも必要だ
どんな過去にも意味があるのなら
どんな未来にも意味を創るべきなのだろう

朝から俄に、こんな思考がずうずうしくも立ち入ってきて
朝の光も半減だ
いつものように珈琲入れたら、いつもの朝になるか
いつものようにこの椅子から、立ち上がったら楽になるか

日曜の、どちらかといえば、平和な朝
平和だと感じないのは
君が遠くに行ってしまったのだと
思い出す”僕”が、ここにいるから

何故だろう?
何故、ここにいるのだろう?


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